文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15
どんな本?(結論は伏せて)
人に気持ちよく動いてもらうには、命令や理屈より何が効くのか。話し方の講座で多くの社会人を教えてきたデール・カーネギーが、1936年に世に出した人間関係の古典です。
受講生の体験談や歴史上の人物の逸話をたっぷり使い、人と接するときの原則を一つずつ示していきます。扱うのは、人を動かす基本、人に好かれる方法、相手を説得する方法、反感を買わずに相手を変える方法の四つ。この改訂新装版は、1981年の原著改訂版をもとに、約40年ぶりに大きく改訂された版です。どの原則も、読めば今日から試してみたくなるものばかりです。
こんな人に
職場の人間関係や、部下・同僚との接し方に悩んでいる人、営業や接客で相手の気持ちをつかみたい人に。正しいことを言っているのに人が動いてくれない、つい議論で言い負かしてしまう、という人にとくに効きます。はじめてリーダーになる人が最初に読む一冊としても定番です。
要点
- 批判や非難や苦情は相手を身構えさせるだけで人を変えない。かわりに心からの評価を伝え、相手が自分から「やりたい」と思う欲求を呼び起こす。
- 人に好かれるには、相手に誠実な関心を寄せ、名前を覚え、聞き手にまわる。相手が自分は大切にされていると感じられるように接する。
- 説得では議論に勝とうとしない。相手の意見を尊重し、自分の誤りはすぐ認め、相手が自分で思いついたと感じられるように導く。
- 人に改めてもらうときは、まずほめ、誤りは遠回しに伝え、命令でなく質問で頼む。相手の顔をつぶさず、小さな進歩をほめる。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
第一部「人を動かす三原則」が全体の土台です。人はなかなか自分が悪いとは認めないので、批判や非難や苦情は相手を身構えさせるだけで何も変えない。代わりに、心からの正直な評価を伝え、相手が自分から「そうしたい」と思う欲求を呼び起こす。
第二部は人に好かれる六原則です。相手に誠実な関心を寄せる、笑顔を見せる、名前を覚える、聞き手にまわる、相手の関心のあることを話題にする、相手が自分は重要だと感じられるよう心から接する。
第三部は人を説得する十二原則です。議論を避ける、相手の意見に敬意を払い「あなたは間違っている」と言わない、自分の誤りはすぐ認める、穏やかに話し始め「はい」と答えられる問いから入る、相手に多く話させ、自分で思いついたと感じさせる、相手の立場に立つ、といった原則が並びます。
第四部は反感を買わずに人を変える九原則です。まずほめ、誤りには遠回しに気づかせ、自分の失敗も話し、命令ではなく質問の形で頼み、相手の顔をつぶさない。わずかな進歩もほめ、期待をかけ、励まして直しやすいと思わせ、喜んで協力したくなるようにする。
どの原則にも通じるのは、相手の立場と自尊心を大切にすること、そしてそれを小手先の技術ではなく誠実さから行うことだ、と本書は説きます。
読んだあとに考えたいこと
- 最近、人を批判したり言い負かしたりした場面を思い出すと、相手はそのあと動いてくれただろうか。
- 身近な人が本当に関心をもっていることを、自分はいくつ言えるだろうか。
- 部下や家族に頼みごとをするとき、命令ではなく質問の形にできるだろうか。
読むときのコツ
原則ごとに短い章が並び、逸話から入って最後に原則を一文でまとめる形なので、すきま時間に少しずつ読めます。昔のアメリカの人物の話が多いものの、細部より原則をくみ取れば十分です。一度で終わりにせず、原則の一覧を手元に置いて読み返すのがおすすめです。
次に読むなら
人が動く心理を実験の裏づけから知りたくなったら『影響力の武器』へ。返報性や一貫性など、人がつい「はい」と言ってしまう仕組みを学べます。人間関係の悩みを、相手を変えるのではなく自分の生き方から見直したい人には『嫌われる勇気』も。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。

![『影響力の武器[新版] 人を動かす七つの原理』の表紙](https://img.hanmoto.com/bd/img/9784414304299.jpg)


