ブックリンカー
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の表紙
テクノロジー〜5時間入門

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

著:新井紀子

読了時間の目安 推定
約4時間約150,000字(〜5時間)
難しさ
入門前提知識なしで読める
ページ数
287ページ
出版社
東洋経済新報社2018年2月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15

どんな本?(結論は伏せて)

AIは東大に合格できるのか。数学者の著者は、この問いを掲げた研究プロジェクト「東ロボくん」を率い、AIに大学入試の模試を解かせてきました。本書はその挑戦から見えたAIの実力と限界を、研究の内側から語ります。

ところが話はそこで終わりません。AIがつまずいた問題を調べるうちに、著者は人間の側、とくに中高生の「読む力」に目を向けることになります。全国の生徒を対象にした読解力の調査から何が見えたのか。AIの話のはずが、いつのまにか私たち自身の話になっていく一冊です。

こんな人に

AIに仕事を奪われるのではと漠然と不安な人、子どもの教育で何を大事にすべきか迷っている親や教師に。資料やメールが「読まれていない」と感じることの多いビジネスパーソンが、読む力という土台を見直すきっかけにもなります。

要点

  • 東ロボくんは模試でMARCHクラスに届いたが、問題の意味を理解して解いてはいない。AIの強さと限界は、同じ仕組みの表と裏だと著者は説く。
  • いまのAIは計算・論理・確率で動いており、意味を理解する仕組みではない。だから人間の知能を超えるシンギュラリティは来ないと、数学者として否定する。
  • 全国約2万5000人へのリーディングスキルテストで、教科書の基本的な文を正しく読めない中高生が少なくないことがわかった。
  • 怖いのはAIが人を超えることより、AIにできない仕事をする力を持つ人が足りなくなること。意味を読み取る力を育てる教育が鍵になる。

読んだあとに考えたいこと

  1. 自分は、仕事の文書や契約書を「意味がわかるまで」読めているだろうか。
  2. いまの仕事のうち、意味の理解が欠かせない部分はどこだろうか。
  3. 生成AIの答えをうのみにせず確かめるために、自分にどんな力が要るだろうか。

読むときのコツ

第3章のテスト例題は、自分でも解いてから読むと実感がわきます。2018年刊で、その後の生成AIは文章読解や入試問題でも高い成績を見せるようになりました。一方で著者は、生成AIも意味を理解しているわけではなく、使う側に読解力がいっそう必要だと発言しています。

次に読むなら

AIの歴史と技術の基本をもう少し整理したいなら、松尾豊『人工知能は人間を超えるか』へ。データを正しく読み取る力という点では、世界の数字の読み違いを扱う『FACTFULNESS』もあわせて読むと、「読む力」の幅が広がります。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。