- 読了時間の目安 推定
- 約4.5時間約65,000語(〜5時間)
- 難しさ
- 標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
- ページ数
- 304ページ
- 出版社
- Piatkus2016年1月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/14
どんな本?(結論は伏せて)
メールやチャット、SNSの通知に追われ、一日中忙しかったのに何も進んでいない――。コンピュータ科学者で大学教員の著者カル・ニューポートが、気を散らすものを断って難しい仕事に深く集中する力を「deep work」と名づけ、その価値と鍛え方を論じた本の英語原書です。邦訳は『大事なことに集中する』。
前半では、なぜいまこの力が重要なのに失われつつあるのかを論じ、後半では集中力を取り戻すための具体的なルールを示します。森の中に石の塔を建てて執筆したユングなど、深く考える時間を守った人々の例も登場します。働き方の何を変えればよいのか、読みながら考えてみてください。
こんな人に
メールやチャットの対応に一日が溶け、企画や分析、執筆などの頭を使う仕事が進まない人に。知識労働で成果を出したい人や、リモートワークで集中の仕方に悩む人にも。英語で論理的な文章を読む練習をしたいビジネスパーソンにとっても、手ごたえのある一冊です。
要点
- 気を散らすものを断って頭をフルに使う deep work は、価値が高いのに希少になっている。だからこそ身につけた人が大きな成果を出せる。
- monastic・bimodal・rhythmic・journalistic など、自分の仕事に合った集中のスタイルを選び、場所や時間を決めた儀式で深い集中に入る。
- 暇があるとすぐスマートフォンを見る癖は集中力を弱める。退屈に耐える練習をし、SNSなどの道具は目標への効果で厳しく選ぶ。
- 一日を時間で区切って予定を立て、浅い仕事の量に上限を設ける。終業時には仕事を締めくくる手順を決め、頭をしっかり休ませる。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
著者はまず、認知的に負荷の高い仕事に気を散らさず集中する deep work と、注意散漫でもこなせて新しい価値をあまり生まない shallow work を区別します。難しいことを素早く習得し、質の高い成果を速く出す力が重要になる一方、常につながっている職場では deep work が希少になっている。だからこそ、それを身につけた人は大きな価値を生み、仕事に深い満足も得られる、というのが Part 1 の主張です。
Part 2 では四つのルールが示されます。Rule #1 Work Deeply では、世間から離れて集中しきる monastic、集中期間と通常期間を分ける bimodal、毎日決まった時間を確保する rhythmic、空き時間に切りかえる journalistic の中から自分に合う型を選び、場所や時間、手順を決めた儀式で集中に入りやすくします。Rule #2 Embrace Boredom では、暇があるとすぐスマートフォンに手を伸ばす癖をやめ、刺激のない時間に慣れる練習をします。Rule #3 Quit Social Media では、役に立つ点がありさえすれば使うのではなく、大切な目標への効果とコストをくらべて道具を厳しく選びます。Rule #4 Drain the Shallows では、一日を時間で区切って予定を立て、浅い仕事の量に上限を設け、終業時に仕事を締めくくる手順を決めて頭を休ませます。
こうして集中の時間を意識的に守ることが、気が散るものだらけの世界で成果と充実を両立させる道だ、と本書は結びます。
読んだあとに考えたいこと
- 先週の仕事のうち、本当に深く集中できた時間は何時間あっただろう?
- 自分の仕事に合うのは、monastic・bimodal・rhythmic・journalistic のどれだろう?
- いま使っているアプリやSNSのうち、大切な目標に本当に役立っているものはどれだろう?
読むときのコツ
英語は大学教員らしい論理的な文章で、Atomic Habits より一文が長く、抽象的な語彙もやや多めです。Part 1 の議論が少し硬いので、むずかしければ実践編の Part 2 から読んでもかまいません。実在の人物の例が多く、話の流れは追いやすい本です。
次に読むなら
日本語で確かめたいなら邦訳『大事なことに集中する』へ。英語で次の一冊を選ぶなら、集中の時間を毎日の習慣にするための James Clear の Atomic Habits が、より平易な英語で読めます。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
この本を紹介している記事
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。




