- 読了時間の目安 推定
- 約9.5時間約350,000字(5時間〜)
- 難しさ
- 標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
- ページ数
- 592ページ
- 出版社
- 英治出版2018年1月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15
どんな本?(結論は伏せて)
上司が部下を管理し、予算と目標で人を動かす。そんな当たり前の組織のかたちは、これから先も続くのでしょうか。本書は、人類の組織のあり方がどう移り変わってきたかをたどり、その先に現れつつある新しい組織の姿を描く本です。
元コンサルタントの著者は、業種も国も規模も異なる先進的な組織を調べ、その構造や日々の慣行、文化を詳しく報告します。組織の発達段階を色で呼び分ける枠組みが特徴で、解説を組織開発の実践家が寄せています。管理する人がいなくても組織は回るのか、自分の職場の常識が揺さぶられる一冊です。
こんな人に
上下関係や形だけの目標管理に疲れを感じている人、チームの自主性を引き出したいマネジャーや経営者、人事・組織開発に携わる人に。組織の変革を任されたけれど、何をめざせばよいのかイメージが持てない人が、遠い目標と具体的な実例の両方を手にできる本です。
要点
- 組織のモデルは人の意識の発達とともに進化してきた。衝動型(レッド)から順応型(アンバー)、達成型(オレンジ)、多元型(グリーン)を経て、組織を生命体と見る進化型(ティール)が現れつつある。
- 自主経営:小さなチームが自分たちで決める。誰でも決定できるかわりに、影響を受ける人や詳しい人に助言を求める「助言プロセス」が要になる。
- 全体性:職場で仮面をかぶらず、感情や弱さも含めた自分のまま働けるよう、話し合いの場や評価の進め方を工夫する。
- 存在目的:組織が何をめざしたがっているかに耳を傾け、予測と統制で縛るより、変化を感じとって素早く応じる。進化型への移行には経営トップと所有者の世界観が欠かせない。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
第1部で著者は、人類の意識の発達とともに組織のモデルも進化してきたと整理し、段階を色で呼び分けます。力で支配する衝動型(レッド、オオカミの群れ)、階層と規則で安定をつくる順応型(アンバー、軍隊)、成果と実力主義で動く達成型(オレンジ、機械)、価値観と人の主体性を重んじる多元型(グリーン、家族)、そして組織を生命体のように捉える進化型(ティール)です。今の多くの企業は達成型にあたるとされます。
第2部では、エネルギー、介護・看護、製造、食品加工、学校など12の組織の実例から、進化型に共通する三つの突破口を示します。一つ目は自主経営で、小さなチームが自分たちで決め、誰でも決定を下せるかわりに、影響を受ける人や詳しい人に必ず助言を求める仕組み(助言プロセス)や、もめごとを当事者どうしで解く手順を持ちます。二つ目は全体性で、職場で仮面をかぶらず、感情や弱さも含めた自分のまま働ける場をつくる工夫です。三つ目は存在目的で、組織そのものが何をめざしたがっているかに耳を傾け、細かな予測と統制ではなく、状況を感じとって素早く応じる経営に切り替えます。
第3部では、進化型の組織をつくる必要条件として、経営トップと所有者がこの世界観を持っていることを挙げ、新しく立ち上げる場合と既存の組織を変える場合の進め方、その成果、社会への広がりを論じて締めくくります。
読んだあとに考えたいこと
- 自分の職場は、色の段階でいえばどこにあたるだろうか。
- いまの職場で、上司の承認がなくても自分で決めてよいことはどれくらいあるだろうか。
- 職場でかぶっている「仮面」を外したら、仕事の何が変わるだろうか。
読むときのコツ
600ページ近い大著ですが、第1部で色の枠組みをつかめば、第2部は関心のある章から読めます。事例が具体的なので、自主経営や評価・採用の章だけ拾い読みしても役立ちます。巻末の解説を先に読んで全体像をつかむのも一つの手です。
次に読むなら
マネジャーが組織の成果をどう高めるかという、達成型の組織の王道を押さえるなら『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』へ。自律的なチームを、ソフトウェア開発の現場から具体的に考えたいなら『エンジニアリング組織論への招待』が橋渡しになります。
運営者の書評
この本は、運営者(山野 健太)が読んで個人ブログに書評を書いています。上の要約・要点はブックリンカー編集部が別に書いたものです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。




