文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15
どんな本?(結論は伏せて)
毎日遅くまで働いているのに、締め切り間際になるといつも追い詰められる。本書はその原因を能力や努力の量ではなく、仕事の進め方そのものに求め、締め切りに追われない時間の使い方を提案する本です。
著者はマイクロソフトでWindows 95の設計などに関わったプログラマー。ソフトウェア開発の現場で身につけた考え方を、プログラマー以外の人にも使える時間術としてまとめています。2016年に出た単行本の文庫版です。なぜ多くの人の仕事が終わらないのか、その答えは意外なほど単純で、読み終えたら明日の仕事の始め方を変えてみたくなります。
こんな人に
締め切り前になるといつも徹夜や残業で乗り切っている人、仕事を後回しにしてしまう癖に悩む人に。完璧に仕上げてからでないと人に見せられない人や、企画・資料・開発など見通しの立ちにくい仕事を抱えている人が、段取りを変えるきっかけになります。
要点
- 仕事が終わらない原因は、締め切り直前に追い込む「ラストスパート型」の進め方。難しさは手をつけるまでわからず、後回しにすると問題の発覚が遅れる。
- 期間の最初の2割で8割を終えるつもりで全力で取りかかる「ロケットスタート」。残りの期間は余裕として、仕上げや手直しにあてる。
- 粗くても早く全体の形(プロトタイプ)を作って難しさを見極める。やり直しは必ず起こる前提で、完璧主義を手放して早めに見せる。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
著者によれば、仕事が終わらない最大の原因は、締め切り直前に追い込みをかける「ラストスパート型」の進め方です。仕事、とくに難しい仕事は手をつけるまで本当の難しさがわからず、後回しにすると問題が見つかるのは締め切り間際になります。その背景には、完璧に仕上げてから見せたいという完璧主義や、評価を恐れる気持ちもある、と著者は指摘します。
そこで勧めるのが「ロケットスタート時間術」です。締め切りは必ず守るものと決めたうえで、与えられた期間の最初の2割で仕事の8割を終わらせるつもりで、全力で取りかかります。10日の仕事なら最初の2日です。早い段階で粗くても全体の形(プロトタイプ)を作れば難しさが見え、間に合いそうになければ早めに進め方や期限の見直しを相談できます。どんな仕事もやり直しは必ず起こるという前提に立てば、早く形にする意味がわかります。残りの期間は余裕(スラック)として、仕上げや手直しにあてればよいのです。
仕事の速さは才能ではなく段取りの問題であり、時間に余裕があるうちに集中して前倒しすることが、締め切りに追われない働き方につながる、というのが本書の結論です。
読んだあとに考えたいこと
- いま抱えている仕事で、まだ手をつけていない一番難しい部分はどこだろうか。
- 完璧にしてから見せようとして、相談が遅れたことはないだろうか。
- 次の仕事の最初の2日を、どう使えばよいだろうか。
読むときのコツ
語り口がやわらかく、著者の体験談をまじえて進むので一気に読めます。時間術の具体的なやり方は本の中ほどから出てくるので、急ぐ人はそこから読んでも構いません。ソフトウェア開発の例が出てきますが、専門知識がなくても理解できます。2016年の単行本を文庫にした版です。
次に読むなら
手をつける前に「何に取り組むか」を絞り込む考え方を深めるなら『イシューからはじめよ』へ。速く始める技術と、何を問うかの技術を組み合わせると、仕事の段取りがさらに整います。集中して深く働く時間のつくり方を知りたいなら『大事なことに集中する』もおすすめです。
運営者の書評
この本は、運営者(山野 健太)が読んで個人ブログに書評を書いています。上の要約・要点はブックリンカー編集部が別に書いたものです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。

![『イシューからはじめよ[改訂版]』の表紙](https://img.hanmoto.com/bd/img/9784862763563.jpg)

![『仕事は楽しいかね?[新版]』の表紙](https://img.hanmoto.com/bd/img/9784862763518.jpg)
