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『夜と霧 新版』の表紙
心理〜3時間標準

夜と霧 新版

著:ヴィクトール・E・フランクル訳:池田香代子

読了時間の目安 推定
約2時間約70,000字(〜3時間)
難しさ
標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
ページ数
169ページ
出版社
みすず書房2002年11月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/14

どんな本?(結論は伏せて)

ウィーンの精神科医だったフランクルは、ユダヤ人であるという理由で第二次世界大戦中にナチスの強制収容所へ送られ、生きのびました。本書は、その体験を一人の心理学者の目でふり返った記録です。

書かれているのは、歴史上の出来事の説明というより、極限の状況に置かれた人の心がどう動くのかという観察です。名もない一人の収容者として見たこと、感じたことを、感情に流されずに淡々とつづりながら、人はどんな状況でも人間らしさを保てるのか、生きる意味はどこにあるのかを問いかけます。原著は1946年刊。池田香代子による新訳です。

こんな人に

つらい状況の中で、自分は何のために生きているのかと問いたくなっている人に。仕事や人間関係で、変えられない環境にどう向き合えばいいか悩んでいる人、心理学やカウンセリングに関心がある人、戦争と人間について静かに考えたい人にも。

要点

  • どれほど過酷な環境でも、それにどんな態度で向き合うかを選ぶ自由だけは誰にも奪えない、というのが本書の中心にある考えです。
  • 未来の目的や、自分を待っている人・果たすべき仕事を見失わなかった人ほど、内面の支えを保てたと著者は観察しています。
  • 生きることに何を期待するかではなく、生きることから何を問われているかに答える。人生の意味についての問いの向きを変える視点が示されます。
  • 収容所の生活を、到着直後・収容生活・解放後の三段階に分けて心の動きをたどる、心理学者ならではの冷静な記述が読みどころです。

読んだあとに考えたいこと

  1. いま自分では変えられない状況に対して、自分が選べる「態度」はどんなものだろうか。
  2. 自分を待っている人や、自分にしか果たせない仕事は何だろうか。
  3. 人生に何を期待するかではなく、人生から何を問われていると考えたら、今日の答え方は変わるだろうか。

読むときのコツ

ページ数は多くなく、新訳は語り口がやわらかで若い読者にも読みやすいです。収容所の過酷な状況が描かれるので、心身に余裕のあるときに読むのがおすすめ。歴史の背景を知らなくても読めますが、ホロコーストの基礎知識があると理解が深まります。一度で終わらず、時期を置いて読み返したくなる本です。

次に読むなら

フランクルの考えをもう少し理論的に知りたいなら、講演をもとにした『それでも人生にイエスと言う』(春秋社)が次の一冊になります。苦しみや不安と心の関係を、別の角度から考えたい人には、アドラー心理学を対話形式で紹介する『嫌われる勇気』も読み比べやすいでしょう。

読んだ人の感想

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あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。