- 読了時間の目安 推定
- 約4.5時間約170,000字(〜5時間)
- 難しさ
- 標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
- ページ数
- 280ページ
- 出版社
- オーム社2005年1月
PRこのページの購入ボタンはアフィリエイト広告です。Amazonのアソシエイトとして、ブックリンカーは適格販売により収入を得ています。また、楽天アフィリエイトを利用しています。
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15
どんな本?(結論は伏せて)
プログラマーは、技術者というより画家や建築家に近い「つくる人」なのではないか。本書は、Lispというプログラミング言語でウェブ上の通販システムを作り、会社をヤフーに売却した著者が、ネットで発表して話題になったエッセイを集めた本です。
学校でオタクがもてない理由から、ものづくりのセンス、富はどう生まれるのか、スパムメール対策、そしてプログラミング言語の未来まで。一見ばらばらな話題を、自分の頭で考え、常識を疑う姿勢が一本の糸のようにつないでいます。読むうちに、自分の仕事の進め方まで問い直したくなる一冊です。
こんな人に
プログラマーやエンジニアとして、自分の仕事を「ものづくり」として捉え直したい人に。起業やスタートアップに関心がある人、会社の常識や業界の標準にどこか違和感を持っている人が、自分の頭で考えるためのヒントを得られます。
要点
- プログラミングは科学より絵画に近い創作だ。書きながら考え、直しながら形にする。良い作品は使う人への共感から生まれる。
- 富とお金は違う。富とは人が欲しがるものを生み出すことであり、小さなチームが集中して働くスタートアップは富を生む効率のよい方法だ。
- 多くの人が口にしない考えや「業界の標準」こそ疑ってみる価値がある。常識に従うことが、競争ではかえって負けにつながることがある。
- 自分が使う言語より強力な言語の良さは見えにくい。著者は、競合が使わないLispを選んだことが自社の強みになったと振り返る。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
表題作で著者は、ハッカー(優れたプログラマー)の仕事は科学よりも絵画に近いと論じます。画家がスケッチを重ねながら作品を仕上げるように、プログラムも書きながら考え、直しながら形にしていくもので、使う人への共感が良い作品を生むと言います。
オタクがもてないのは、人気取りより賢くなることに関心があるからだという章や、口にできない「タブー」こそ疑ってみるべきだという章では、周りに合わせない思考の価値を説きます。
「富の創りかた」では、お金と富を区別し、富とは人が欲しがるものを生み出すことだと整理します。小さなチームで集中して働くスタートアップは、富を生む最も効率のよい方法だというのが著者の主張です。ウェブで動くソフトウェアがパソコン以来の大きな機会になるという予測も示されます。
後半はプログラミング言語論です。著者は自社の成功の一因に、競合が使わない強力な言語Lispを選んだことを挙げ、使っている言語より強力な言語の良さは見えにくいと指摘します。「業界の標準」に従うことが負けにつながりうるとし、優れた言語とはハッカーがやりたいことをさせてくれる言語だと結論づけます。最後に、優れたハッカーとはどんな人か、どう働かせるべきかを論じて終わります。
読んだあとに考えたいこと
- 自分の仕事を「作品」として見たら、何をどう直したくなるだろうか。
- 職場で当たり前とされているやり方のうち、本当は疑ってよいものはどれだろうか。
- 自分はいま、人が欲しがるものを生み出す仕事にどれくらい時間を使えているだろうか。
読むときのコツ
17章が独立したエッセイなので、目次で気になる章から読めます。技術に詳しくなければ、第1・2・6章など前半から。後半の言語論はプログラマー向けです。原文は2000年代初めの文章で、ウェブアプリが主流になるという予測は現実になりましたが、事例や数字には古いものもあります。
次に読むなら
スタートアップで新しいものを生み出す考え方をさらに深めるなら、ピーター・ティール『ゼロ・トゥ・ワン』へ。ひとりの創り手から、エンジニアのチームや組織をどう動かすかへ視点を移すなら、広木大地『エンジニアリング組織論への招待』がつながります。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





