ブックリンカー
『イノベーションのジレンマ[増補改訂版]』の表紙
ビジネス5時間〜本格

イノベーションのジレンマ[増補改訂版]

著:クレイトン・クリステンセン訳:伊豆原弓

読了時間の目安 推定
約5.5時間約190,000字(5時間〜)
難しさ
本格専門用語や長い論証がある
ページ数
327ページ
出版社
翔泳社2000年1月
この本を記録
数字は、その本を記録した人の数です
無料で登録すると、読んだ本を本棚に残して、感想も書けます。無料で登録ログイン

PRこのページの購入ボタンはアフィリエイト広告です。Amazonのアソシエイトとして、ブックリンカーは適格販売により収入を得ています。また、楽天アフィリエイトを利用しています。

X でシェア

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15

どんな本?(結論は伏せて)

顧客の声をよく聞き、新しい技術にも積極的に投資してきた優良企業が、なぜ業界の主役の座を失うのか。ハーバード・ビジネス・スクールの教授だったクレイトン・クリステンセンが1997年に発表した、経営学の古典です。

主な材料は、技術も市場もめまぐるしく入れかわったハードディスク業界の詳しい調査で、さらに掘削機や小売りなど別の業界の歴史も重ね合わせて検証していきます。経営の判断が「正しかった」からこそ起きる失敗とは何かを問い、その仕組みと向き合い方を論じる本です。日本語版は玉田俊平太の監修です。

こんな人に

既存事業を伸ばしながら新しい事業の種も育てたい経営者や事業責任者、企画部門の人に。「うちの顧客は欲しがっていない」と新しい技術を見送った経験がある人、自社が新興企業に追い上げられていると感じる人が、その構造を冷静に見直す手がかりになります。

要点

  • 技術の進歩には、主要顧客が求める性能を高める「持続的イノベーション」と、性能は劣るが安さや手軽さで新しい顧客から広がる「破壊的イノベーション」がある。
  • 優良企業が破壊的技術に負けるのは、経営が下手だからではない。既存顧客の声を聞き、利益の大きい市場を選ぶという正しい判断が、そのまま新しい技術を見送らせる。
  • 技術の進歩はやがて市場が求める性能を追い越す。そのとき顧客は別の価値で製品を選びはじめ、下から来た破壊的技術が主流の市場まで上がってくる。
  • 破壊的技術は、小さな成功でも報われる独立した組織に任せ、新しい顧客とともに育てる。市場を初めから正確に予測できるとは考えず、早く試して学ぶ。

読んだあとに考えたいこと

  1. 自分の会社が「顧客が求めていないから」という理由で見送っているものはないだろうか。
  2. 自分の業界で、いまは性能が劣るのに別の価値で広がりつつある製品やサービスは何か。
  3. 新しい取り組みを、本業と同じ物差しで評価してしまっていないか。

読むときのコツ

学術研究をもとにした本で、ハードディスク業界の分析は図表やデータが多く、前半はやや骨が折れます。序章で全体の主張をつかみ、事例の細部は流し読みでもかまいません。後半の対処法の章と、電気自動車を例にした章から読むのも一つの手です。

次に読むなら

外から市場を切り開く側の発想を知るなら、独占と新しい市場づくりを説く『ゼロ・トゥ・ワン』や、新事業を小さく試しながら進める『リーン・スタートアップ』へ。長く続く優れた企業の条件を調べた『ビジョナリー・カンパニー』と読み比べると、「優良企業」の見え方が変わります。

読んだ人の感想

読みこみ中…

感想を書くにはログインが必要です。

この本が好きなら

あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。