文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15
どんな本?(結論は伏せて)
KPIを決めたのに、数字を追いかけるだけで成果につながらない。指標が多すぎて現場が何を頑張ればよいのかわからない。本書はそうした「使えないKPI」がなぜ生まれるのかを解きほぐし、立て方と回し方を基礎から組み立て直す実務書です。
著者はリクルートで長くKPIの社内講座を受け持ち、自分でも事業を立ち上げてきた人です。用語の整理から始まり、作る手順、運用のコツ、営業やマーケティングなど現場ごとの当てはめ方へと進みます。自分の部署の数字をどう選び直すか、考えながら読みたくなる一冊です。
こんな人に
KPIを任されたものの何を指標にすればよいか迷っている人、数字は毎週見ているのに打ち手につながらないと感じているマネジャーやリーダーに。営業・マーケティング・新規事業など、目標の数字を背負うチームで、追いかける数字を一つに絞りたい人にも向きます。
要点
- KGI(最終目標)・CSF(最も重要なプロセス)・KPI(CSFの数値目標)の三つを分けて考える。KPIはKGIより先に動き、現場が自分で動かせる指標であること。
- 指標を増やすほど管理は形だけになる。事業の流れを式にして、動かせる要素の中から最も効く一つに絞り込むことが、KPI作りの勝負どころ。
- KPIは立てる前の段取りで成否が決まる。運用できる単純さか、悪化したときの打ち手を先に決めてあるか、関係者が合意しているかを確かめてから走り出す。
- 決めて終わりにせず、振り返りの場を先に予定に入れてサイクルを何度も回す。失敗からも学びを残し、組織が自分で改善を続けられる状態を目指す。
ここから先は、本の結論と主な主張まで書いています。読む前に中身を確かめたい人や、読み終えて振り返りたい人向けです。
本書はまず用語をそろえます。期末にたどり着きたい最終の数値目標がKGI、それを達成するために最も重要なプロセスがCSF、そのCSFをどれだけ実行すればよいかを数字にしたものがKPIです。KPIはKGIより先に動く先行指標でなければならず、しかも現場が自分で動かせるものでなければ意味がない、というのが土台になる考え方です。
よくある失敗として、数値目標を並べすぎて単なる数字の管理になること、景気のように現場が手を出せない指標を選ぶこと、結果が出てからしか分からない遅い指標を選ぶことなどが挙げられます。正しい手順は、KGIを確かめ、このまま進んだ場合との差をつかみ、事業の流れを「売上=量×率×単価」のような式に置きかえることから始まります。式の中で自分たちが動かせる要素を探し、最も効く一つをCSFとして絞り込み、それを数字にしてKPIにする。そのうえで、運用できる単純さか、悪化したときの打ち手を先に決めてあるか、関係者が合意しているかを確かめます。
運用面では、計画とは別に「一つに絞って決める」段階を置いた独自のサイクル(PDDS)を回し、振り返りを習慣にすることを勧めます。目指すのは、全員がKPIを気にかけ、数字が崩れたら各現場で手を打てる組織だ、と著者は結んでいます。
読んだあとに考えたいこと
- 自分のチームが追っている数字のうち、現場が本当に動かせるものはどれだろうか。
- いまの指標は、結果が出る前に異変に気づける先行指標になっているだろうか。
- 指標が悪化したときに何をするか、事前に決めてあるだろうか。
読むときのコツ
第1章のKGI・CSF・KPIの関係と手順が本書の芯なので、ここは飛ばさずに。後半の現場別の応用例は、自分の仕事に近いものから拾い読みして構いません。図解が多く、管理職でなくても読める平易さです。読みながら自分の部署の式を一つ書いてみると身につきます。
次に読むなら
指標を使ってチームの成果を引き出すマネジャーの仕事全体を学ぶなら『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』へ。どこに力を集中すべきかを物語で考えたいなら、工場のボトルネックを探す『ザ・ゴール』も相性のよい一冊です。
運営者の書評
この本は、運営者(山野 健太)が読んで個人ブログに書評を書いています。上の要約・要点はブックリンカー編集部が別に書いたものです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





