ブックリンカー
『ストーリーとしての競争戦略』の表紙
ビジネス5時間〜標準

ストーリーとしての競争戦略

著:楠木建

読了時間の目安 推定
約8時間約290,000字(5時間〜)
難しさ
標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
ページ数
518ページ
出版社
東洋経済新報社2010年5月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/15

どんな本?(結論は伏せて)

すぐれた戦略は、分析の図表や施策の一覧ではなく、思わず人に話したくなるような筋の通った「ストーリー」になっている。一橋大学で競争戦略を研究する楠木建が、この視点から、長く利益を上げ続ける会社の戦略の論理を解き明かした本です。

競争戦略の基本をおさらいしたうえで、マブチモーター、サウスウエスト航空、スターバックス、アマゾン、ガリバーなど、国内外の企業の戦略を読み解きながら、個々の打ち手がどうつながると強い戦略になるのかを語ります。500ページを超える厚さですが、くだけた語り口で最後まで読ませる本です。

こんな人に

事業の戦略や企画を考える立場の人、中期計画や事業計画づくりに関わる人に。施策を並べた計画書は書けるのに、全体として何が強みなのかを言葉にできないと感じている人が、戦略を筋道で考える物差しを得られます。経営学の予備知識はなくても読めます。

要点

  • 戦略の本質は「違いをつくって、つなげる」こと。個々の打ち手のよしあしより、打ち手どうしがなぜつながるのかという因果の筋道が、長く続く利益を生む。
  • 戦略ストーリーは、競争優位・コンセプト・構成要素・クリティカル・コア・一貫性の5Cで組み立てる。起点は「本当は誰に何を売っているのか」というコンセプト。
  • クリティカル・コアは、単独では非合理に見えるがストーリー全体の要になる打ち手。競合がまねする気にならないことが、優位を長持ちさせる。
  • 優れた戦略は、思わず人に話したくなるようなストーリーとして語れる。施策を並べた一覧だけでは、打ち手がなぜ効くのかは伝わらない。

読んだあとに考えたいこと

  1. 自分の会社や部署の戦略を、打ち手どうしのつながりとして人に説明できるだろうか。
  2. 自分たちが本当のところ誰に何を売っているのか、ひと言で言えるか。
  3. 競合から見ると非合理だが、自分たちには筋が通っている打ち手はあるだろうか。

読むときのコツ

第2章で競争戦略の基本をひととおり押さえられるので、経営学の知識がなくても大丈夫です。中心は5Cとクリティカル・コアを扱う第3〜5章。第6章のガリバーの事例は、それまでの考え方を通しで当てはめる応用編です。語り口は軽妙ですが、500ページを超えるので時間はかかります。

次に読むなら

優良企業が正しい判断ゆえにつまずく仕組みを描いた『イノベーションのジレンマ』は、本書の「一見非合理」と裏表の関係にあり、あわせて読むと戦略の見方が立体的になります。長く続く企業の土台を調べた『ビジョナリー・カンパニー』もおすすめです。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。