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『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』の表紙
歴史5時間〜本格

失敗の本質 日本軍の組織論的研究

著:戸部良一・寺本義也・鎌田伸一・杉之尾孝生・村井友秀・野中郁次郎

読了時間の目安 推定
約7時間約260,000字(5時間〜)
難しさ
本格専門用語や長い論証がある
ページ数
464ページ
出版社
中央公論新社2024年12月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/14

どんな本?(結論は伏せて)

「日本軍という組織は、なぜ同じ形の失敗をくり返したのか」を問う本です。戦史の研究者と組織論の研究者が共同で、ノモンハン事件、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄の六つの作戦を取り上げ、それぞれの経過を追ったうえで、共通する原因を社会科学の言葉で取り出していきます。

1984年に単行本が出て以来、経営者や管理職に読み継がれてきた組織論の古典です。2024年の改版では、野中郁次郎による新しい文庫版あとがきが加わりました。

こんな人に

組織の意思決定に違和感を覚えている管理職や、会議の「空気」で物事が決まっていく職場にもどかしさを感じている人に。戦史に詳しくなくても、自分の職場に置きかえて読める箇所が多く、プロジェクトの失敗をふり返るための視点を手に入れたい人に向きます。

要点

  • 目的があいまいなまま始めた作戦では、現場が判断に迷い、途中で修正もきかない。本書は取り上げた作戦の多くに、この「何のための作戦か」の不明確さを見いだしている。
  • 日本軍の戦略は、データの分析よりも経験やその場の空気から決まりがちだった。反対意見や想定外の事態を排除したことが、軌道修正をいっそう難しくした。
  • 人間関係で物事が決まり、失敗しても責任が問われず、結果より意気込みが評価される組織では、失敗の検証が行われず、同じ誤りがくり返される。
  • 日露戦争の成功体験に過剰に適応した組織は、環境が変わると適応できなくなる。前提を疑い、古い知識を捨てる学習こそが自己革新の条件だと本書は説く。

読んだあとに考えたいこと

  1. 自分の職場で、目的があいまいなまま続いているプロジェクトはないだろうか。
  2. 過去にうまくいったやり方のうち、前提が変わったのに続けているものは何だろう。
  3. 失敗したとき、自分の組織は原因を検証しているか。それとも「よく頑張った」で終わらせていないか。

読むときのコツ

第1章の戦史は地名や部隊名が多く、なじみがないと重く感じます。先に序章と第2・3章で全体の結論をつかみ、興味のある作戦だけ第1章に戻る読み方でもかまいません。社会科学の用語が出てくる硬い文章なので、数日に分けて読むのがおすすめです。

次に読むなら

本書の論点を現代のビジネスに引きつけて手早くつかみたいなら、鈴木博毅『「超」入門 失敗の本質』が入口になります。そもそも日本がなぜ戦争に踏み込んでいったのかを、政治と世論の流れから知りたい人は、半藤一利『昭和史 戦前篇』へ。本書が分析する作戦の手前にある、開戦までの意思決定の積み重ねが見えてきます。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。