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『新版 昭和史 戦前篇 1926-1945』の表紙
歴史5時間〜標準

新版 昭和史 戦前篇 1926-1945

著:半藤一利

読了時間の目安 推定
約8時間約290,000字(5時間〜)
難しさ
標準ふだん本を読む人なら無理なく読める
ページ数
568ページ
出版社
平凡社2025年1月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/14

どんな本?(結論は伏せて)

昭和のはじまりから敗戦までのおよそ20年を、作家の半藤一利が教室で語りかけるような口調でたどる通史です。授業形式の語り下ろしで、年号や人名を覚えさせる教科書とは違い、当事者が何を考え、どこで判断を誤ったのかを、エピソードを交えて追っていきます。

張作霖爆殺事件から満洲事変、二・二六事件、日中戦争、ノモンハン事件、三国同盟、開戦、そして終戦まで。大事件の前には必ず小さな出来事が積み重なっている、という視点で読むと、歴史がひと続きの流れとして見えてきます。2025年の新版で、解説と詳しい索引が加わりました。

こんな人に

学校で習った近現代史が年号の暗記で終わってしまい、日本がなぜ戦争に向かったのかを流れとしてつかみ直したい人に。「戦前に似てきた」といった言葉を耳にして引っかかった人や、組織が誤った判断を重ねていく過程に関心のある人にも向きます。

要点

  • 張作霖爆殺事件や満洲事変で軍の独断が追認されたことが、のちの暴走の前例になった。大事件の前には小さな事件があり、そこで止められるかが分かれ道だと著者は示す。
  • 満洲事変から開戦まで、新聞は戦争をあおり、国民もそれに熱狂した。政府や軍だけでなく、世論の熱が引き返す道を狭めていった過程が描かれる。
  • ノモンハンでの大敗は、火力や技術の差という本当の原因を十分に検証されないまま総括された。失敗から学ばない組織の姿は、その後の太平洋戦争にもつながっていく。
  • むすびの五つの教訓(熱狂をつくらない、観念論に流れない、タコツボ型エリート集団の弊害、国際的常識の欠如、場当たり的な発想)は、いまの組織や社会にもそのまま当てはまる。

読んだあとに考えたいこと

  1. 周りが一斉に同じ方向へ盛り上がっているとき、自分は立ち止まって考えられるだろうか。
  2. 自分の組織で見過ごした「小さな事件」が、のちに大きな問題になった経験はないか。
  3. 外から見たら非常識なのに、内側では当たり前になっている決め方はないだろうか。

読むときのコツ

語り口調なので、560ページを超える厚さのわりに読み進めやすい本です。章ごとに一つの時期がまとまっているので1日1章がちょうどよく、巻末の関連年表を開きながら読むと流れを見失いません。戦後の歩みは姉妹編の『昭和史 戦後篇』に続きます。

次に読むなら

同じ時代を、政治や軍の動きではなく庶民の暮らしや世相の側から見たいなら、姉妹編の『B面昭和史 1926-1945』があります。日本軍の敗因を組織論の視点で分析した『失敗の本質』を続けて読むと、本書でたどった作戦の失敗が、なぜ同じ形でくり返されたのかが見えてきます。戦後については『昭和史 戦後篇 1945-1989』へ。

読んだ人の感想

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あらすじ・要約などの文章は AI(Claude)が書いたもので、内容や主張、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。読了時間・難しさもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。