ブックリンカー
『舟を編む』の表紙
中学〜高校長編

舟を編む

作:三浦しをん

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約170,000字長編
ページ数
347ページ
出版社
光文社2011年9月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29

どんなお話?(ネタバレなし)

出版社・玄武書房の営業部で、まったく役に立っていなかった青年・馬締光也。人づきあいは苦手なのに、言葉の意味を考えだすと止まらない彼の才能を見ぬいたのは、定年を前にしたベテラン辞書編集者の荒木でした。

辞書編集部に引きぬかれた馬締が取りくむのは、新しい国語辞典『大渡海』。何十万もの言葉を集め、ひとつずつ意味を書き、完成までに十年以上かかることもあるという、気の遠くなるような仕事です。

不器用な人たちが、言葉という海をわたるための「舟」を編んでいく。地味なのに、胸が熱くなるお仕事小説です。

こんな子におすすめ

言葉の意味や語源を調べるのが好きな人、ひとつのことにこつこつ打ちこむ人に。将来どんな仕事をしたいかまだ見えない高校生にとっては、「地味に見える仕事の奥深さ」を知る一冊になります。人づきあいが苦手でも、自分の得意なことで誰かとつながれる――そんな希望を感じたい人にも。

読みどころ

  • 「右」をどう説明するか、「恋」をどう定義するか。辞書の語釈を考える場面が何度も出てきて、ふだん何気なく使う言葉が急にむずかしく、おもしろく見えてきます。
  • 辞書に使う紙の手ざわりや、何度も重ねられる校正作業など、本ができるまでの裏側が具体的に描かれます。お仕事小説として、職人の世界をのぞく楽しさがあります。
  • 章ごとに語り手が変わり、馬締をそばで見る同僚たちの目線から物語が進みます。変わり者の馬締が、周りの人を少しずつ動かしていく様子が味わい深いです。

読んだあとに話したいこと

  1. もし辞書をつくるとしたら、どの言葉の説明がいちばんむずかしそう?
  2. 西岡さんは辞書づくりに向いていなかったのかな。彼の役割は何だったと思う?
  3. 十年以上かけてひとつのことをやりとげるとしたら、何に取りくんでみたい?

おうちの方へ

辞書づくりに情熱をかける人々を描いた本屋大賞受賞作です。刺激の強い場面はほとんどなく、中学生から安心して読めます。恋愛の場面はありますが、ほのぼのとしたものです。後半で重要人物が病気で亡くなり、しんみりする場面があります。言葉の意味を考える楽しさが伝わり、国語や辞書が好きになるきっかけにも。

次に読むなら

ピアノの調律師として成長する青年を描いた『羊と鋼の森』は、同じく静かな職人の世界を舞台にしたお仕事小説で、舟を編むと並べて読みたい一冊です。数学者と家政婦の交流を描く『博士の愛した数式』は、ひとつの学問を愛する人のまっすぐさが胸を打ちます。同じ三浦しをんの『風が強く吹いている』は、打って変わって熱いスポーツ青春小説です。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。