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英語の絵本の始め方:はじめの1冊の選び方と読み方のコツ

文:ブックリンカー編集部 / 公開:2026/09/28

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「英語の絵本を読んであげたいけれど、発音に自信がない」「どれから買えばいいのかわからない」。英語の絵本について、ブックリンカー編集部にはこうした声がよく届きます。英語の絵本は、親が英語を話せるかどうかより、最初の数冊をどう選び、どう読むかで続けやすさが大きく変わります。

この記事では、はじめの1冊を選ぶときに見るポイント、音声の上手な使い方、日本語訳とのつきあい方を順に整理します。紹介する本はすべて当サイトに登録している英語の絵本で、それぞれのページで語数の目安や読み方のヒントも確認できます。

はじめの1冊は「英語の本」より「楽しい絵本」として選ぶ

英語の絵本を始めるとき、つい「単語が覚えられそうか」「文法が身につくか」で選びたくなります。けれど子どもにとっては、英語かどうかより「この本、もう1回読んで」と言いたくなるかどうかがすべてです。最初の1冊で「英語の本はよくわからなくてつまらない」と感じてしまうと、2冊目を開いてもらうのが難しくなります。

そこで編集部がおすすめしているのは、日本語の絵本を選ぶときと同じ目で見ることです。子どもがいま好きなもの(動物、食べもの、のりもの)が出てくるか、絵を見ているだけでも楽しいか、読み終えるまでの時間が子どもの集中できる長さに収まるか。この3つを満たしていれば、英語が少し難しくても最後まで一緒に楽しめます。逆に、語学教材らしさが強い本は、親が思うほど子どもの心をつかまないことがあります。

選び方の3つの目安:くり返し・リズム・絵で意味がわかる

楽しい絵本の中でも、英語の入り口に向いている本には共通点があります。ひとつは、同じ文の形がくり返されること。ふたつ目は、声に出したときに心地よいリズムや韻があること。三つ目は、絵を見れば文の意味がほぼわかることです。この3つがそろうと、子どもは訳を聞かなくても「次は何が出てくるかな」と予想しながら聞けるようになります。

たとえば『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』は、同じ質問と答えの形がずっと続くので、何回か読むうちに子どもが先回りして言えるようになります。色と動物の名前が絵と一対一で結びついているのも、はじめての1冊に向いている理由です。『The Very Hungry Caterpillar』は、曜日や1〜5の数、果物の名前がくり返し出てきて、穴のあいたページをめくる楽しさもあります。

  • くり返し:同じ文の形が3回以上出てくるか
  • リズム:声に出して読んだとき、歌のように読めるか
  • 絵でわかる:訳さなくても、絵を指させば意味が伝わるか
  • 長さ:1回を5分前後で読み終えられるか(当サイトのL1は〜500語が目安)

年齢と好みで選ぶ、最初の数冊の例

0〜2歳ごろなら、ことばが少なく、寝る前などの決まった時間に読める本が向いています。『Goodnight Moon』は、部屋のものに「おやすみ」を言っていくだけの静かな本で、ゆっくり小声で読むのがコツです。毎晩同じ本を読むことに、この年齢の子はむしろ安心します。

3〜5歳ごろで歌や手遊びが好きな子には、『Pete the Cat: I Love My White Shoes』がおすすめです。短い文とくり返しの歌が中心で、色の名前とかんたんな動詞だけで読めます。お話の起伏を楽しめるようになってきたら、『The Gruffalo』のように同じ形のやりとりが3回くり返される物語へ進むと、「次はどうなる?」という楽しみが加わります。こちらは語彙がやや多めですが、絵が助けてくれるので、全部の単語を説明しなくても筋は追えます。

少し大きな子で、ひとりで読んでみたい気持ちが出てきたら、『There Is a Bird on Your Head!』のような会話だけでできた本も候補です。親子で役を分けてせりふを読むと、読み聞かせから「一緒に読む」へ自然に移れます。

親の発音が心配なら、音声を「先に聞く」使い方を

発音に自信がないとき、音声つきの絵本や朗読の音源はとても頼りになります。ただし、音声を流すだけで終わりにしてしまうと、子どもにとっては「聞き流すもの」になりがちです。編集部がすすめたいのは、親がまず音声を1〜2回聞いて読み方とリズムをつかみ、そのあとは親の声で読むという使い方です。多少発音がちがっても、ひざの上で一緒にページをめくる時間のほうが、子どもの記憶に残ります。

『Pete the Cat』のように、作者が歌う音源が公開されている本は、メロディを覚えてしまえば親も楽しく読めます。音源を探すときは、出版社や作者の公式チャンネルなど、提供元がはっきりしているものを選ぶと安心です。

  • 親が先に聞く:読み方と区切りを確認してから本番に
  • 一緒に聞く:音声に合わせて、子どもと絵を指さしながらページをめくる
  • あとで親が読む:慣れた本は音声なしで、親の声で読む

かけ流しは「知っている本」の音声で

英語の音声を家で流しておく、いわゆる「かけ流し」をしている家庭もあります。取り入れるなら、何度も読んで絵が頭に浮かぶ本の音声を流すのがおすすめです。知らない話の英語を長時間流しても、子どもには意味のない音の連なりに聞こえやすいからです。一方で、お気に入りの絵本の音声なら、「あ、ブラウンベアだ」と場面を思い出しながら聞けます。

流す時間の長さより、生活のなかで無理なく続くかどうかを大切にしてください。朝の支度の5分、車での移動中など、場面を決めておくと習慣にしやすくなります。子どもが嫌がるときは、無理に続けず、いったんやめて絵本を読む時間に戻して構いません。

日本語訳とのつきあい方:訳しすぎない、でも隠さない

英語の絵本を読むとき、1文ごとに日本語訳をつけるべきか迷う方は多いでしょう。くり返しの多い絵本では、絵を指さすだけで意味が伝わることがほとんどなので、毎回訳す必要はありません。1文ずつ訳すと、子どもは日本語のほうだけを待つようになり、英語の音に耳を傾けなくなることがあります。

とはいえ、訳を完全に避ける必要もありません。子どもが「これ、なんて言ってるの?」と聞いてきたら、その一言だけ短く答えれば十分です。また、当サイトの英語絵本の多くには日本語版があります。『Where the Wild Things Are』には『かいじゅうたちのいるところ』、『The Very Hungry Caterpillar』には『はらぺこあおむし』があり、日本語版で先にお話を知っている子なら、英語で読んでも筋を追うのが楽になります。日本語版と英語版を読みくらべて、「同じ場面、英語だとこう言うんだね」と話すのも楽しい使い方です。

続けるための小さな工夫

英語の絵本は、たくさんの本を1回ずつ読むより、少ない本を何度も読むほうが子どもの身につきやすいものです。最初は2〜3冊を気に入るまでくり返し、子どもが一部を一緒に言えるようになったら、新しい本を1冊足す。そのくらいのペースで十分です。

少し慣れてきたら、Dr. Seuss の『Green Eggs and Ham』のように、少ない種類の単語がくり返し使われる本に進むと、読み聞かせとひとり読みの橋渡しになります。後半は断りの文が長く積み重なるので、読み聞かせでは息つぎに気をつけながら、テンポよく読むと楽しさが伝わります。英語の本が生活のなかに「いつもあるもの」になれば、次のステップである読みものへの移行もぐっと楽になります。

よくある質問

Q. 何歳から英語の絵本を始めるのがよいですか?
A. 決まった開始年齢はありません。0歳でも『Goodnight Moon』のように短く静かな本なら楽しめますし、小学生から始めても遅くはありません。大切なのは年齢より、その子がいま楽しめる内容かどうかです。
Q. 子どもが「日本語で読んで」と言います。どうすればいいですか?
A. その日は日本語で読んで大丈夫です。日本語版がある本なら日本語で筋を楽しんでから、別の日に英語で読むと、知っている話として英語を聞けます。英語を嫌いにさせないことを優先しましょう。
Q. 発音記号やフォニックスを先に教えるべきですか?
A. 読み聞かせの段階では、先に教えなくても楽しめます。まずは本の音とリズムに親しみ、子どもが文字に興味を持ちはじめたら、知っている単語の文字を指でなぞるところから始めると自然です。

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