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読み聞かせ

年齢別・読み聞かせのコツ|0歳から小学生まで

文:ブックリンカー編集部 / 公開:2026/09/28

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読み聞かせは、特別な技術がなくても始められます。けれど、ちょっとした声の出し方やページのめくり方を意識するだけで、子どもの反応が目に見えて変わることがあります。そして、年齢によって「楽しいと感じるところ」はずいぶんちがいます。

この記事では、ブックリンカー編集部が本を紹介するときに「おうちの方へ」としてまとめている読み方のヒントをもとに、0歳から小学生までの読み聞かせのコツを年齢順に整理しました。うまく読むことより、親子で同じページを見ている時間そのものを楽しむつもりで読んでみてください。

どの年齢でも使える、声・間・めくりの基本

まず、年齢に関係なく使える基本を押さえておきましょう。読み聞かせで大事なのは、上手な朗読よりも、子どもが絵とことばをゆっくり味わえるペースをつくることです。大人がふだん黙読する速さで読むと、子どもには速すぎることがほとんどです。

登場人物ごとに声色を大きく変える必要はありません。むしろ、声の大きさや速さを少し変える程度のほうが、子どもは話に集中できます。ページをめくる前にほんの一瞬待つと、「次はどうなるの?」という気持ちが高まります。

  • いつもより少しゆっくり、はっきり読む
  • ページをめくる前に一呼吸おき、子どもが絵を見終わるのを待つ
  • 声色は変えすぎず、大きさと速さで場面の変化を出す
  • 子どもが絵を指さしたり話しかけてきたりしたら、読むのを止めて応じてよい
  • 読み終えたら、すぐに次の本へ移らず、表紙をもう一度見せて余韻を残す

0〜1歳:めくる動きと声をぴったり合わせる

この時期の赤ちゃんは、お話の筋よりも、声の響きやページが変わる瞬間を楽しんでいます。長く読む必要はなく、1冊を最後まで読めなくてもかまいません。途中で本をかじったり、ページを自分でめくろうとしたりするのも、本と仲よくなっている証拠です。

『いないいないばあ』では、「いないいない」でひと呼吸おき、ページをめくる動きと「ばあ」の声をぴったり合わせるのがコツです。タイミングがそろうと、赤ちゃんの反応がぐっと大きくなります。読み終えたら、大人の顔で「いないいないばあ」をして遊ぶと、本と遊びがつながります。

英語の絵本なら、寝る前に『Goodnight Moon』をゆっくり小声で読むのがおすすめです。部屋のものに「おやすみ」と声をかけていく短い文のくり返しは、眠る前の決まった時間の合図にもなります。

2〜3歳:くり返しの絵本は「子どもに言わせる」

2〜3歳になると、同じ本を何度も「読んで」と持ってくるようになります。大人は飽きてしまいがちですが、子どもにとっては、次に来ることがわかっている安心感と、それが本当に起こる喜びを味わう大切な時間です。

くり返しの多い絵本では、何度か読んだあとに、決まったせりふの手前で少し止まってみてください。子どもが先に言えたら、それだけで大満足です。『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?』は同じ質問と答えの形がずっと続くので、英語でもすぐに一緒に言えるようになります。曜日や数、果物の名前がくり返し出てくる『The Very Hungry Caterpillar』も、子どもが先回りして言いたくなる本です。『ぐりとぐら』の歌は、リズムをつけて口ずさむと子どもが大喜びする場面です。

文字の少ない絵本では、読み手が「読まない」ことも表現になります。『11ぴきのねこ』の最後のページは、何も言わずに見せるだけで子どもから笑い声があがる本です。絵が語っているところでは、大人は黙って待つ勇気を持ちましょう。

4〜6歳:絵を見る時間と、少し長い物語

年中・年長になると、長めの絵本や、絵の中にたくさんの発見がある本を楽しめるようになります。文章を読んだあとに、絵をじっくり眺める時間をとってあげると、子どもは自分で物語を広げはじめます。

『からすのパンやさん』の見開きいっぱいのパンのページは、ひとつずつ指さして「どれを食べたい?」と話すだけで長く楽しめます。『おしりたんてい』は、絵の中の手がかりを親子で相談しながらさがす参加型の絵本です。読み手と聞き手に分かれるのではなく、一緒に考える仲間になれるのがこの年ごろの読み聞かせの楽しさです。英語の『The Gruffalo』は、同じ形のやりとりが3回くり返される韻文なので、声に出すとリズムが楽しく、3回目には子どもが展開を予想できるようになります。

年長ごろからは、心にずしりと残る絵本にも出会えます。『100万回生きたねこ』は最後がとても切ない場面で終わります。読み終えたあと、なぜねこが生きかえらなかったのかを急いで説明せず、子どもが感じたことを聞いてあげてください。黙って表紙をなでているだけでも、それがその子の受けとめ方です。

小学生:ひとりで読めるようになっても読み聞かせは続けていい

字が読めるようになると、読み聞かせをやめてしまう家庭も少なくありません。でも、耳で聞くお話は、自分で字を追うより長く、少しむずかしいものまで楽しめることが多いものです。ひとり読みと読み聞かせは、どちらか一方ではなく、並べて続けられます。

小学生への読み聞かせは、会話の多い本で役を分けるのも楽しい方法です。英語の『There Is a Bird on Your Head!』は、ジェラルド役とピギー役に分かれて親子でせりふを読むと盛りあがります。文字の大きさで声の大きさが表されているので、そのとおりに読むのがコツです。

『ぼくは王さま』は、王さまのわがままに「それはだめだよ」とつっこみながら読むと盛りあがる本です。読み手が一方的に読むのではなく、子どもの反応を拾いながら進めると、高学年でも読み聞かせを楽しんでくれることがあります。1話15分ほどで読める『車のいろは空のいろ 白いぼうし』のような短編集は、寝る前に1話ずつ読むのにちょうどいい長さです。英語の本では、語り手が読者に話しかける文体の『The Lion, the Witch and the Wardrobe』も、声に出して読むのに向いています。

長いお話を何日かに分けて読む工夫

80ページほどある『おしいれのぼうけん』のような長めの絵本や、章に分かれた『エルマーのぼうけん』のような物語は、何日かに分けて読むのがおすすめです。分けて読むと、「続きはどうなるの?」という楽しみが次の日まで続き、寝る前の時間が待ち遠しくなります。

区切る場所は、章の終わりか、場面がひと段落したところを選びましょう。はらはらする場面の途中で止めると、こわい気持ちのまま眠ることになりかねないので、小さな子には避けたほうが安心です。『エルマーのぼうけん』なら、見返しの島の地図で「きょうはここまで来たね」と指でたどってから閉じると、次の日に続きから入りやすくなります。前半がゆっくり進む『モモ』のような長い物語も、毎晩少しずつ読み進めれば、高学年の子と一緒に最後までたどりつけます。

  • 区切りは章の終わりか、ほっとできる場面で
  • 次の日は、最初に「きのうはどこまでだった?」と子どもに聞いてから始める
  • しおりは子どもにはさんでもらうと、自分の本という気持ちが育つ
  • 閉じる前に「このあとどうなると思う?」と予想を聞いておくと、翌日の楽しみが増す
  • 1回の長さは15分前後を目安に、子どもの集中が続くうちに終える

よくある質問

Q. 読み聞かせの途中で子どもが話しかけてきます。止めずに読むべきですか?
A. 止めて応じてかまいません。絵について話したり、登場人物について質問したりするのは、お話に入りこんでいる証拠です。ただ、毎回大きく脱線するようなら、「最後まで読んだら話そうね」と伝えて、読み終えてからゆっくり聞く方法もあります。
Q. 毎晩同じ本ばかり頼まれて、正直飽きてしまいます。
A. 子どもが同じ本をくり返し求めるのはよくあることで、その本がいまの気持ちにぴったり合っているサインです。大人は、毎回少しだけ読み方を変えてみたり、子どもに一部を言ってもらったりすると、新しい楽しみ方が見つかります。別の本は、その本のあとに「もう1冊」として足してみてください。
Q. こわい場面や悲しい場面は、読み方を変えたほうがいいですか?
A. 声を大げさにしすぎず、いつもより少しゆっくり読むくらいで十分です。子どもがこわがっている様子なら、手をつないだりひざに乗せたりしながら読むと安心します。気になる場面がある本は、各本の「おうちの方へ」やネタバレありのあらすじで、先に中身を確かめておくと落ち着いて読めます。

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