ブックリンカー
『風が強く吹いている』の表紙
中学〜高校長編

風が強く吹いている

作:三浦しをん

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約370,000字長編
ページ数
670ページ
出版社
新潮社2006年9月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03

どんなお話?(ネタバレなし)

春の夜、店から逃げだす青年の走りに、ひとりの大学生が目を奪われます。美しいフォームで夜道を駆けていく蔵原走。彼を自転車で追いかけ、声をかけたのは、寛政大学4年の清瀬灰二でした。

灰二に連れられて住むことになった古いアパート「竹青荘」には、個性の強すぎる住人が9人。漫画オタク、司法試験をめざす秀才、ヘビースモーカーの先輩、留学生、陽気な双子――。灰二はそこで、とんでもない計画を打ちあけます。この10人で、箱根駅伝をめざそう、と。

ほとんどが陸上の素人。無謀な挑戦が、いま走りだします。

こんな子におすすめ

部活で長距離や陸上をしている人はもちろん、運動が苦手な人にもおすすめです。素人ばかりの10人が、それぞれの理由で走る意味を見つけていく物語なので、「自分はチームの足を引っぱっている」と感じたことがある人にこそ響きます。仲間とひとつの目標に向かう熱さを、思いきり味わいたい高校生に。

読みどころ

  • 本戦では10区間それぞれに章がさかれ、走っている本人の頭の中がくわしく描かれます。家族、進路、恋、コンプレックス――ひとりひとりのドラマが、襷とともにつながっていきます。
  • 竹青荘での共同生活のやりとりがとにかく楽しく、合宿や食事の場面に笑いがあふれています。熱いだけでなく、にぎやかな群像劇としても読みごたえがあります。
  • 「速く」ではなく「強く」走るとはどういうことか。灰二のことばと走の変化を通して、スポーツの勝ち負けをこえた問いが投げかけられます。

読んだあとに話したいこと

  1. 10人のなかで、いちばん自分に似ていると思うのはだれ?
  2. 灰二が走に伝えたかった「強さ」って、どんなものだと思う?
  3. 結果が出るかわからない目標に、仲間を巻きこむのはいいことだと思う?

おうちの方へ

箱根駅伝をめざす大学生10人の青春小説で、スポーツ小説の定番です。刺激の強い描写はほとんどなく、中学生から読めます。飲酒・喫煙の場面(大学生)や、主人公の暴力事件の過去が出てきます。670ページと厚いですが、後半の本戦は一気に読めるはずです。お正月の駅伝中継を見る前後に読むとさらに楽しめます。

次に読むなら

高校の陸上部を舞台にした佐藤多佳子『一瞬の風になれ』は、短距離とリレーの物語で、駅伝とは別の「走る」魅力が味わえます。飛込み競技に挑む少年たちの『DIVE!!』、野球の『バッテリー』も、仲間とライバルの関係が熱いスポーツ小説です。夜通し歩く高校行事を描いた『夜のピクニック』は、同じく「歩き・走る」時間のなかで心がほどけていく物語です。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。