文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
なやみや願いをかかえた人だけが、ふとした拍子にたどりつく駄菓子屋「銭天堂」。店をきりもりするのは、真っ白な髪に古銭もようの着物をまとった大柄な女主人、紅子です。
店にならぶのは、ひと口食べれば願いがかなう、ふしぎなお菓子ばかり。お代は、その人がたまたま持っている「お宝」の硬貨。ただし、お菓子にはかならず説明書きがついていて、それをどう読み、どう使うかで、お客の運命は大きく変わります。
この巻のお菓子は、「怪盗ロールパン」「ドクターラムネキット」「お稲荷せんべい」「ミュージックスナック」「しっぺがえしめんこ」「おもてなしティー」の6つ。泥棒から5歳の女の子、ひとり暮らしの女性まで、それぞれの願いをかかえたお客がやってきます。紅子のすすめるお菓子は、その人をしあわせにするのか、それとも……。
こんな子におすすめ
1巻を読んで「もっと銭天堂のお菓子が見たい」となった子に。1話ずつ読み切れるので、長いお話がまだ苦手な子でも、すきま時間に少しずつ読み進められます。願いがかなうわくわくと、使い方をまちがえたときのこわさの両方を味わいたい子にぴったりです。
読みどころ
- 毎回ちがうお客が主人公になるので、どの話から読んでも楽しめます。お菓子の名前と、ちょっとひねった説明書きを読むだけで、どんな話になるのか想像がふくらみます。
- お菓子の力でしあわせになる人と、しっぺ返しを受ける人のちがいは、説明書きを守ったかどうか。読みながら「自分ならちゃんと読むかな」と考えさせられます。
- 5歳の女の子がお医者さんになる「ドクターラムネキット」のほのぼのした話と、占いに調子に乗った少女がこわい目にあう「お稲荷せんべい」が同じ巻に入っていて、明るさとこわさの落差を一冊で味わえます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
この巻も、1話ごとにちがうお客が銭天堂をおとずれる6話の短編集です。
「怪盗ロールパン」では、さえない中年の泥棒が、だれにも気づかれずに物を盗める力を手に入れ、あざやかな怪盗に変身します。ところが調子に乗りすぎた彼の前に、銭天堂で別のお菓子を手に入れていた刑事があらわれます。
「ドクターラムネキット」は、頭痛で苦しむお母さんを元気にしたい5歳の千里のお話。白衣とメガネ、お薬ラムネのセットで、千里は小さなお医者さんになり、まわりの大人たちをなおしていきます。シリーズでも特に心あたたまる一話です。
「お稲荷せんべい」では、クラスで目立たない女の子・早苗が、お稲荷さまにおみくじで何でも教えてもらえる力を手に入れ、よく当たる占いで人気者になります。けれど決まりを守らず、凶のお告げも無視して調子に乗った早苗には、シリーズでもひときわこわい結末が待っています。
「ミュージックスナック」では、ピアノがうまくなりたい響が、食べたとたんにモーツァルトのように弾けるようになり、天才ピアニストともてはやされます。ところが世界が注目するコンクールの本番で、突然指が動かなくなってしまいます。
「しっぺがえしめんこ」は、名前を書いた相手に仕返しができるめんこ。使う人の心を試すような一話です。最後の「おもてなしティー」では、ひとり暮らしでさびしい思いをしていた43歳のみどりが、お客さま用のカップにお茶を注ぐたび、さびしさをいやしてくれる友だちをむかえます。茶葉の最後の一杯であらわれた思いがけない相手が、あたたかい結末を運んでくれます。
読んだあとに話したいこと
- 銭天堂に行けたら、どんなお菓子がほしい?
- 説明書き、あなたならちゃんと最後まで読む?
- 6つのお話のなかで、いちばんしあわせになったお客と、いちばんこわい目にあったお客はだれだと思う?
おうちの方へ
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の2巻ですが、1話完結の短編集なので、この巻から読んでもまったく困りません。1話20ページ前後で、ひとり読みは小学3年生ごろから。ぞくっとする結末の話もあるので、こわがりな子には最初は一緒に読むのがおすすめです。
次に読むなら
1巻『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』がまだなら、紅子と銭天堂のしくみがわかる1巻から読むのもおすすめです。シリーズは20巻以上あり、どの巻も1話完結なので、気に入ったらそのまま次々に進めます。ふしぎなお菓子と欲ばりな子のしっぺ返しという点では、『チョコレート工場の秘密』も手渡したい1冊です。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





