- 対象の目安
- 未就学〜小2
- ボリューム 推定
- 約800語すこし長め
- ページ数
- 32ページ
- 出版社
- Philomel Books1987年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
冬の夜ふけ、月が明るい晩。「わたし」は、おとうさんといっしょに、はじめてふくろうを見に出かけます。雪の上を歩いて森へ向かうあいだ、ふたりはひとことも話しません。ふくろうを見に行くときは、静かにしていなければならないからです。
遠くで汽車の汽笛が鳴り、農場の犬がそれにこたえます。おとうさんは立ち止まり、両手を口にあてて、ふくろうの声をまねて呼びかけます。でも、返事はありません。
寒さをがまんし、こわさをがまんし、ただ待つ。ふくろうを見に行くときに必要なのは、希望だけ――そんな、月あかりの冬の夜の物語です。
こんな子におすすめ
おとうさんやおかあさんと、夜に特別な外出をしたことがある、またはしてみたい4〜8歳の子に。にぎやかな本ではないので、寝る前に静かな気持ちになりたいときに向いています。鳥や自然が好きな子はもちろん、「がまんして待つ」ということの値打ちを、お説教ではなく体験として知ってほしいときにも手渡したい一冊です。
読みどころ
- ジョン・ショーエンヘールの水彩画は、雪原の青と白、木々の黒だけで冬の夜を描き切ります。1988年のコールデコット賞受賞作です。よく見ると、絵の中に小さな動物たちがかくれています。
- 文章は詩の形で、短い行が積みかさなります。音をあらわす語と、静けさをあらわす語が交互に出てきて、読み手は自然と声を落として読むことになります。
- ふくろうが現れる見開きは、文字がぐっと減ります。それまで待った時間の長さが、この一瞬のために積みあげられていたことに気づかされます。
- おにいちゃんたちから聞いた「ふくろう見の心得」が何度もくり返されます。寒くても文句を言わない、こわくても進む、必要なのは希望。小さな子が自分で自分をはげます言葉になっています。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
月の明るい冬の夜、小さな「わたし」は、ずっと楽しみにしていた「ふくろう見」に、おとうさんと初めて出かけます。おにいちゃんたちはみんな、おとうさんと行ったことがあるのです。雪をふみしめて歩きながら、おしゃべりはしません。ふくろうを見に行くときは、静かにして、自分で自分をあたためて、勇気を出さなければならないと、おにいちゃんたちから聞いていたからです。
松林のはずれで、おとうさんは立ち止まり、両手を口にあてて「ホーホー」と大みみずくの鳴き声をまねます。何度呼んでも、返事はありません。ふたりはさらに森の奥へ、黒い木々が影を落とす開けた場所まで進みます。「わたし」はこわくても、ふくろうを見に行くときにはこわがってはいけないと知っているので、おとうさんの背中を見て歩きつづけます。
おとうさんがもう一度呼ぶと、こんどは森のむこうから、同じ声が返ってきました。声はだんだん近づき、大きな影が頭の上をよぎって、目の前の枝にとまります。おとうさんが懐中電灯をつけると、光の中に、大みみずくがじっとこちらを見ていました。ふくろうと「わたし」たちは、1分とも100分ともつかない時間、見つめあいます。やがてふくろうは音もなく飛び去ります。
帰り道、「わたし」はもう話してもよかったけれど、何も言わずにおとうさんに抱かれて家へ戻ります。ふくろうを見に行くときに必要なのは、希望だけなのだとわかったのでした。
読んだあとに話したいこと
- ふくろうが出てくるまで、「わたし」はどんな気持ちで待っていたと思う?
- きみがおとうさんやおかあさんと、夜に出かけてみたい場所はどこ?
- 「必要なのは希望だけ」って、どういう意味だと思う?
おうちの方へ
詩のように行が短く区切られた文章で、1ページの語数は多くありませんが、比喩表現(月の光が顔を照らす様子など)や whisper, shadow, silent のような感覚的な語が多く、ふつうの絵本より語彙は少し上です。声をひそめてゆっくり読むと、静けさが伝わります。日本語版『月夜のみみずく』(偕成社、くどうなおこ訳)があります。
次に読むなら
雪の日の子どもの一日を描いた The Snowy Day は、同じ冬の静けさをもっと小さな子向けに味わえる一冊。自然の中で親子がすごす時間という点では、Henry and Mudge: The First Book の散歩の場面ともつながります。もう少し長い物語で動物との出会いを読みたくなったら、Because of Winn-Dixie が次の一歩になります。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

The Snowy Day
Ezra Jack Keats
「自然」のお話・短めで読みやすい

Henry and Mudge: The First Book
Cynthia Rylant
「動物」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Because of Winn-Dixie
Kate DiCamillo
「動物」「家族」のお話・ぐっと長め・少し上の学年向け

くまの子ウーフ
神沢利子
日本語の本・「動物」「自然」のお話・少し長め

Mercy Watson to the Rescue
Kate DiCamillo
「動物」「家族」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
