Mercy Watson to the Rescue
- 対象の目安
- 小1〜小3
- ボリューム 推定
- 約1,900語すこし長め
- ページ数
- 80ページ
- 出版社
- Candlewick Press2005年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
デッカウッド通り54番地に住むワトソンさん夫婦には、ぶたのメルシーがいます。ペットというより娘のようなもので、夫婦はメルシーを「ぶたの奇跡」と呼んでかわいがっています。メルシーの大好物は、バターをたっぷりぬった熱々のトースト。苦手なのは、自分の部屋でひとりで寝ることです。
ある夜、メルシーはこっそりワトソンさん夫婦のベッドにもぐりこみます。けれどメルシーは、とても重たいぶたでした。ベッドはみしみし、床はぎしぎし。そして真夜中、ついに大きな音が――。
床にあいた穴の上でぐらぐらゆれるベッドから、メルシーはさっと飛びおります。ワトソンさん夫婦は「メルシーが助けを呼びに行った!」と信じて疑いません。でも、メルシーの頭の中にあったのは……。
こんな子におすすめ
絵本はすらすら聞けるけれど、文字ばかりの本はまだ気後れする5〜8歳の子に。1章が数ページで、ほぼ毎ページにカラーの絵があるので、「章の本を1冊読みきった」という自信が最初につかめます。ちょっと間の抜けた動物が大まじめに大活躍する話が好きな子、トーストが好きな子に。
読みどころ
- メルシーは一度も「助けよう」などと思っていないのに、まわりの人間たちが勝手に英雄にしてしまう。この行きちがいが最初から最後まで続き、読者だけが真相を知っている楽しさがあります。
- クリス・ヴァン・ドゥーセンの絵は、1950年代アメリカの家や車を思わせる明るいガッシュ画。ぶたがベッドに乗る場面も消防士の場面も、ページいっぱいの絵で描かれます。
- ぶたぎらいのユージニアと、ぶたにやさしいベイビーのリンカーン姉妹は、このあとのシリーズでもずっと活躍する名わき役。真夜中のほうき追いかけっこは、声に出して読むと大笑いになります。
- 英文は短い文のくり返しが多く、同じ言い回しが何度も登場します。少し難しい語が出ても前後でだいたい意味がとれるので、はじめての章の本として読みやすい構成です。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
ワトソンさん夫婦のベッドにもぐりこんだメルシーの重さで、夜中に床がぬけ、ベッドは穴のふちで宙づりになります。メルシーはベッドから飛びおりますが、それは助けを呼ぶためではなく、むしょうにバタートーストが食べたくなったからでした。ワトソンさん夫婦は、メルシーが自分たちを救うために出ていったのだと信じて、ベッドの上でじっと待ちます。
メルシーはトーストを求めて、となりに住むリンカーン姉妹の家へ向かいます。姉のユージニアはぶたが大きらいで、妹のベイビーはメルシーがわりと好き。真夜中に台所に現れたぶたにユージニアは激怒し、ほうきをふりまわして追いかけ、庭をぐるぐる回る大さわぎになります。さわぎのなか、リンカーン姉妹は消防署に電話をかけます。
かけつけた消防士のネッドとロレンゾは、逃げまわるメルシーを追ってワトソン家にたどり着き、そこで初めて、床の穴の上でぶら下がっているワトソンさん夫婦を発見します。ふたりははしごで無事に助け出されます。
ワトソンさん夫婦は、メルシーがわざと消防士を連れてきてくれたのだと大感激。お礼にワトソンさんの奥さんがトーストを山ほど焼き、消防士もリンカーン姉妹も(しぶしぶのユージニアも)、みんなで台所に集まってバタートーストを食べる、しあわせな朝で終わります。もちろん、いちばんたくさん食べたのはメルシーです。
読んだあとに話したいこと
- メルシーはほんとうに「助けに行った」のかな?それとも……?
- ワトソンさん夫婦は、どうしてメルシーのことをあんなに信じているんだと思う?
- きみが真夜中にむしょうに食べたくなるものは、なに?
おうちの方へ
15の短い章に分かれた、絵本から章の本へ進む最初の一冊にぴったりのシリーズです。文は短くくり返しが多いものの、porcine wonder(ぶたの奇跡)のように、わざと大げさで難しい語がユーモアとして使われるので、英語の読み聞かせなら大人が意味を補ってあげて。約1,900語なので、ひとり読みなら小2〜3の目安。全6巻のシリーズです。
次に読むなら
メルシーのシリーズは Mercy Watson Goes for a Ride など全6巻で、同じ長さ・同じ読みやすさで続けられます。同じくらいのボリュームで動物の友情を読むなら Frog and Toad Are Friends、犬と男の子の最初の出会いなら Henry and Mudge: The First Book が同レベルの選択肢。ケイト・ディカミロの本をもっと読みたくなったら、ぐっと長くなりますが Because of Winn-Dixie(『きいてほしいの、あたしのこと』)へ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Frog and Toad Are Friends
Arnold Lobel
「動物」「笑える」のお話・同じくらいの長さ

Henry and Mudge: The First Book
Cynthia Rylant
「動物」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Because of Winn-Dixie
Kate DiCamillo
同じ作者・「動物」「家族」のお話・ぐっと長め

Dinosaurs Before Dark
Mary Pope Osborne
少し長め

からすのパンやさん
かこさとし
日本語の本・「食べもの」「動物」のお話・短めで読みやすい
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
