- 対象の目安
- 小4〜中学
- ボリューム 推定
- 約17,000語長編
- ページ数
- 128ページ
- 出版社
- Houghton Mifflin Harcourt2010年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29
どんなお話?(ネタバレなし)
1985年、スーダン南部。11歳のサルバが学校で授業を受けていると、遠くで銃声がひびきます。内戦が村のすぐ近くまで迫っていたのです。先生は子どもたちに、村へはもどらず森へ逃げるように言います。家族とはなればなれになったサルバは、見知らぬ人々の列にまじって、あてのない旅に出ることになります。
もうひとつの物語の主人公は、2008年のスーダンに暮らす少女ニャ。家族のために、毎日長い時間をかけて遠くの池まで水をくみに歩いています。
時代のちがうふたりの物語が、交互に語られていきます。実在の人物サルバ・ドゥットの体験をもとにした物語です。
こんな子におすすめ
ニュースで「難民」や「水不足」という言葉を聞いて、それが実際にはどういうことなのか知りたくなった子に。実話をもとにしながらも、少年の目線でたんたんと語られるので、重いテーマでも最後まで読みとおせます。薄い本なので、はじめての英語の長編にもぴったりです。
読みどころ
- 1985年のサルバと2008年のニャ、ふたつの時代の物語が短い章で交互に進みます。ふたりがどこでつながるのかは、最後まで読んでのお楽しみです。
- くじけそうになるたびにサルバが思い出す、おじの励ましの言葉が物語をささえています。一歩ずつ進むことの意味が、読むほどに重く感じられます。
- 巻末には作者のあとがきと、サルバ・ドゥット本人からのメッセージがあり、物語が今の世界とつながっていることを実感できます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
サルバは戦争から逃れる人々とともに歩き続け、途中でおじに出会います。おじに励まされて灼熱の砂漠を越えますが、旅の途中で親しくなった少年はライオンにおそわれたらしく姿を消し、おじも武装した男たちに殺されてしまいます。
エチオピアの難民キャンプでの暮らしは何年も続きますが、やがてキャンプは閉鎖され、人々は兵士に追われながらワニのいる川を渡ることになります。サルバは少年たちの集団を率いて、ケニアの難民キャンプまで歩き通します。
その後、サルバはアメリカに渡る難民に選ばれ、ニューヨーク州の家族に迎えられて学校で学びます。やがて、死んだと思っていた父がスーダンで生きていると知り、再会を果たします。汚れた水で病気になる故郷の人々のために、サルバは井戸を掘るプロジェクトを立ち上げます。
一方ニャの村にも、ある日男たちがやってきて井戸を掘りはじめます。妹が汚れた水で病気になったこともある家族にとって、それは暮らしを変える出来事でした。井戸のそばには学校もできます。ニャは井戸を掘った人たちのリーダーに会いにいきます。それがサルバでした。サルバが、長く対立してきた別の民族の出身だと知りながら、ニャは心からの感謝を伝えます。
読んだあとに話したいこと
- 毎日、水をくむために何時間も歩くとしたら、きみの生活はどう変わる?
- サルバが最後まで歩き続けられたのは、何のおかげだと思う?
- ニャがサルバに会いにいったとき、どんな気持ちだったと思う?
おうちの方へ
一文が短く語彙もやさしいので、英検準2級程度から挑戦できます。全体で120ページほどと薄く、英語の長編の最初の1冊にも向いています。内戦、親しい人の死、飢えや渇きがえがかれますが、描写はおさえめです。日本語版はあすなろ書房『魔法の泉への道』。
次に読むなら
3つの時代の難民の子どもたちをえがく Refugee は、同じテーマをより長く、スリリングに追いかける一冊。歴史の中で子どもが命がけの決断をする物語なら、第二次世界大戦中のデンマークが舞台の Number the Stars(『ふたりの星』)も短く読みやすいです。ひとりで生きのびる力をえがく Hatchet もあわせてどうぞ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Refugee
Alan Gratz
「歴史」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Number the Stars
Lois Lowry
「歴史」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Hatchet
Gary Paulsen
「冒険」「成長」のお話・同じくらいの長さ

The Land of Stories: A Grimm Warning
Chris Colfer
「冒険」「家族」のお話・同じくらいの長さ

The Land of Stories: Worlds Collide
Chris Colfer
「冒険」「家族」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
