- 対象の目安
- 小5〜中学
- ボリューム 推定
- 約42,000語長編
- ページ数
- 186ページ
- 出版社
- Simon & Schuster Books for Young Readers1987年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/30
どんなお話?(ネタバレなし)
13歳のブライアンは、両親の離婚のあと、カナダの北の森で働く父に会いに行くため、小さなセスナ機にひとりで乗りこみます。持ちものは、母がくれた手おのが1本だけ。胸の奥には、誰にも言えない「秘密」をかかえていました。
ところが飛行中、パイロットが心臓発作を起こしてしまいます。ブライアンはたったひとり、どこまでも続く森と湖の上で、操縦かんをにぎることに。ここから、手おの1本で生きのびる少年の日々が始まります。
こんな子におすすめ
キャンプや火おこし、道具づくりに目がない子、ひとりで何でもやってみたい年ごろの中学生前後に。自然の中で生きのびる手順を自分ならどうするか考えながら読めるので、アウトドア好きには特にこたえる一冊です。家族のことで心に重いものを抱えている子にとっては、ブライアンの沈黙が静かに響くかもしれません。
読みどころ
- 短い文や単語だけの段落がたたみかけるように続く独特の文体。英語としては読みやすい一方で、ブライアンの荒い息づかいや混乱が、そのまま伝わってきます。
- 手おの1本から火をおこし、住まいを整え、食べものを得るまでの試行錯誤が、失敗も含めて具体的に描かれます。成功より失敗から何を学んだかに重心があり、理科の実験記録を読むような手ごたえがあります。
- 物語のあいだ、ブライアンの頭には両親の離婚にまつわる「秘密」がくり返し浮かびます。サバイバルの緊張と、家族へのわだかまりが並行して進む二重の構造がこの本を深いものにしています。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
パイロットは亡くなり、ブライアンは燃料が切れる寸前に森の中の湖へ不時着して、なんとか岸にたどりつきます。蚊の大群、飢え、正体のわからない実を食べて腹をこわす苦しさ。岩の下のくぼみを住まいにしたある夜、ヤマアラシのとげにやられて投げた手おのが岩に当たり、火花が散ります。ブライアンはそれで火をおこせることに気づきます。
捜索の飛行機は上空を通りすぎていき、絶望したブライアンは一度は命を絶とうとまで考えますが、そこから、自分の力で生きる強さを身につけていきます。木の枝でやりや弓矢を作って魚や鳥をとり、失敗から学びながら工夫を重ねます。胸の「秘密」とは、母が父以外の男性と会っているのを見てしまったことでした。
ヘラジカにおそわれ、竜巻でキャンプをこわされますが、竜巻のおかげで湖に沈んでいた飛行機の尾が水面に出ます。ブライアンは筏を作って飛行機にもぐり、サバイバルキットを取り出します。その中の救難発信機を、よくわからないまま作動させたことで、不時着から54日目に救助の飛行機がやってきます。家にもどったあとも、ブライアンは父にその秘密を話しませんでした。
読んだあとに話したいこと
- 無人の森で手おの1本だけ持っていたら、最初に何をする?
- ブライアンが森でいちばん大きく変わったのは、どんなところだと思う?
- ブライアンが「秘密」をだれにも言わなかったのは、どうしてだと思う?
おうちの方へ
文は短くくり返しも多いので、英検2級程度の語彙があれば読めますが、自然や道具の名前はなじみのない単語が多め。パイロットの死、遺体の描写、自殺を考える場面、両親の離婚と母の浮気が描かれるので、中学生前後に向きます。日本語版『ひとりぼっちの不時着』でも読めます。続編に『The River』などがあります。
次に読むなら
ブライアンの物語には続きがあり、救助されなかった場合の冬を描く Brian's Winter や、ふたたび森に戻る The River へ進めます。自分の力で困難を切りひらく英語の長編なら Holes が、ユーモアを交えつつ構成の妙を楽しめる一冊。開拓時代の家族が自分たちの手で暮らしを作る『大きな森の小さな家』と比べると、同じ「自然の中で生きる」でも、ひとりと家族でまったく違う景色が見えてきます。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





