文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
廃工場にたてこもって大人たちとわたりあった「七日間戦争」のあと、菊地英治たち東中1年2組の仲間は、クラス替えでばらばらにされてしまいます。それでもこっそり集まった仲間が思いついた新しい遊びが「天使ゲーム」。父さんのタバコに水をかける、お酒にしょうゆを入れる――1日1回、善いことをするふりをして、大人にいたずらをしかけるのです。
ところがある日、学校一の美人と評判だった3年生の先輩が、校舎の屋上から落ちて亡くなります。自殺とされたその死に納得できない英治たちは、自分たちで真相をさぐりはじめ、やがて大人の世界の暗い部分へと近づいていきます。いたずらと正義感がまじりあう、ぼくらシリーズの第2弾です。
こんな子におすすめ
『ぼくらの七日間戦争』で英治たちの仲間に加わりたくなった子に。いたずらが好きな子はもちろん、大人のずるさや身勝手さにもやもやしたことがある子なら、英治たちの作戦に胸がすく思いがするはずです。犯人さがしの要素もあるので、推理ものの入り口としても読めます。
読みどころ
- 「一日一善」のふりをして大人にいたずらをしかける「天使ゲーム」。善行と悪ふざけの境目で遊ぶ英治たちのやりとりが、前半の読みどころです。
- 笑える場面の一方で、先輩の死という重い出来事が物語の軸になり、前作より少しシリアスな空気が流れます。
- つぶれかけた幼稚園をお年寄りのための「老稚園」に作りかえる作戦は、子どもと老人が手を組む痛快な場面です。幽霊のうわさで地上げ屋を追いはらうくだりも、ぼくららしい知恵と悪ふざけの見せ場です。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
亡くなった3年生の片岡美奈子は、妊娠していました。親に打ち明けられない美奈子のために、産婦人科医の息子の柿沼が自分が相手だと名乗り出て中絶の手はずを整えようとしますが、美奈子は赤ちゃんを産むと言い残して姿を消し、学校の屋上から飛びおりてしまいます。警察もやがて、他殺の疑いが濃いと見るようになります。
同じころ、朝倉佐織の父が経営する幼稚園は、園児が引きぬかれて経営の危機にあり、となりのアパートでは地上げ屋のいやがらせで、石坂さよの家族だけが残っていました。英治たちは幼稚園をお年寄りのための「老稚園」に作りかえる作戦を立て、暴力団からおどされながらも、幽霊のうわさを流し、老人の瀬川に霊能者のふりをしてもらって、アパートから地上げ屋を追いはらいます。
捜査が進むと、裏で糸をひいていたのは安藤という男で、文房具屋の間宮を借金で脅していたこと、さらに学校の生徒指導主任までがかかわっていたことがわかってきます。英治たちは、美奈子が親友に残したカセットテープから真相をつかみ、仲間がおとりになって安藤を捕まえ、事件に決着をつけるのでした。
読んだあとに話したいこと
- 「いいこと」をしたのに、相手にいやがられたことはある? どうしてだと思う?
- 英治たちのやり方は、正しいと思う? やりすぎだと思う?
おうちの方へ
『ぼくらの七日間戦争』の続編で、中学1年の2学期が舞台です。英治や相原、ひとみなど前作の仲間がそろって登場し、前作を読んでいると人物関係がわかりやすいですが、話は独立しているので、この巻から読むこともできます。先輩の妊娠と死、暴力団による地上げなど、前作よりも大人の事件が中心になります。ひとり読みは小学5年生〜中学生が目安。
次に読むなら
前作は『ぼくらの七日間戦争』。この巻だけでも読めますが、仲間たちの顔ぶれや性格は前作で知っておくとより楽しめます。ぼくらシリーズはこのあとも『ぼくらの大冒険』などたくさん続きます。同じく中学生の世界を、笑いより心の揺れから描く作品なら『バッテリー』もおすすめです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





