ブックリンカー
『バッテリー』の表紙
対象の目安
小5〜中学
ボリューム 推定
約120,000字長編
ページ数
262ページ
出版社
角川書店1996年12月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03

どんなお話?(ネタバレなし)

中学入学をひかえた春休み、原田巧は父の転勤で、岡山県の山あいの町に引っ越してきます。巧はピッチャー。自分の球に絶対の自信をもち、野球のためならだれにもこびない、とがった少年です。

新しい町で巧の前にあらわれたのは、同い年のキャッチャー、永倉豪。豪は巧の速球を受けてみたいと願い、ふたりはバッテリーを組むことになります。体の弱い弟・青波、元高校野球の名監督だった祖父、巧の野球に反対する母。家族とのぶつかりあいのなかで、巧の新しい季節がはじまります。

こんな子におすすめ

スポーツに打ちこんでいて、自分の力に自信とこだわりを持っている子に。チームのなかで周りとぶつかりがちな子や、きょうだいとの関係に複雑な思いを抱えている子なら、巧の不器用さが他人ごとではなく感じられるはずです。試合の勝ち負けより、人の気持ちの動きを追う物語が読みたい子に向いています。

読みどころ

  • 主人公の巧は、周りに合わせることをしない、とがった少年として描かれます。好感を持ちにくい主人公の心の内側を、物語がどう見せていくかがこのシリーズの読みどころです。
  • キャッチャーの豪は、巧とは対照的におおらかで、まっすぐに巧の球を受けとめようとします。ふたりのキャッチボールの場面には、ことばより先に信頼が生まれていく手ざわりがあります。
  • 野球に反対する母、元名監督の祖父、体の弱い弟の青波と、家族それぞれの立場から巧への思いが描かれます。スポーツ小説であると同時に、一家の物語としても読めます。

読んだあとに話したいこと

  1. 巧のことを、好きだと思った? それとも苦手だと思った?
  2. 豪はどうして、巧とバッテリーを組みたいと思ったんだと思う?
  3. 青波にとって、お兄ちゃんの巧はどんな存在だと思う?
  4. 自分の力に自信を持つことと、まわりを見下すことは、どこがちがうと思う?

おうちの方へ

全6巻のシリーズの1巻目。野球の試合より、少年の心の揺れや家族との葛藤が中心の物語です。主人公の巧は反抗的でとがった性格なので、共感しにくいと感じる子もいますが、そこが読みどころです。野球のルールを知らなくても読めます。ひとり読みは小学5年生から中学生くらいが目安。

次に読むなら

続きの『バッテリーII』からは、中学校の野球部に入った巧と豪が、大人や上級生との関わりのなかで揺れていきます。少年たちの友情を描く点では『ぼくらの七日間戦争』とも共通しますが、こちらは笑いより心の揺れにじっくり寄りそう作風。思春期の心を描いた物語では『宇宙のみなしご』、少年たちが死と向き合うひと夏の物語『夏の庭 The Friends』も次に読みたい作品です。

読んだ人の感想

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あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。