文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
1学期の終業式の日、東京の下町にある中学校の1年2組の男子たちが、そろって姿を消しました。彼らが立てこもったのは、河原に打ち捨てられた古い工場。そこを自分たちの「解放区」と名づけたのです。
頭ごなしに校則を押しつける先生たち、世間体ばかり気にする親たち。大人たちのやり方に反発した菊地英治や相原徹たちは、知恵とアイデアで大人に「戦争」をしかけます。はたして少年たちは、七日間を戦いぬけるのでしょうか。痛快な反乱の幕開けです。
こんな子におすすめ
校則や大人の決めたルールに「なんで?」と感じはじめた小学校高学年〜中学生に。いたずらやしかけを考えるのが得意な子、仲間とひみつ基地を作った思い出のある子なら、少年たちの作戦会議にわくわくできるでしょう。親世代にも読んだ人が多い作品なので、親子で読後の感想をぶつけ合うのも楽しいはずです。
読みどころ
- 少年たちが廃工場にこもって「解放区」を宣言し、ミニFM放送で大人たちへ主張を流す。この秘密基地と放送局の組み合わせが、1980年代らしい手作りの反乱の空気を伝えます。
- 大人を撃退するしかけやいたずらが次々に登場し、作戦を練る場面そのものが見どころ。力ではなく知恵とユーモアで対抗するところに、痛快さの理由があります。
- 少年たちに味方する老人の瀬川さんや、外から支える女子たちなど、立てこもる男子以外の人物も物語を動かします。子どもだけの話にとどまらない広がりがあります。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
英治たちは廃工場にバリケードを築き、ミニFM放送で大人たちへの主張やからかいを流しはじめます。中山ひとみや堀場久美子ら女子たちは外から食料を運び、連絡係として協力します。連れもどしに来る先生や親たちを、少年たちは落とし穴やしかけ、花火などのいたずらで次々と撃退します。
工場には、瀬川という老人がひっそり住みついていました。戦争を生きぬいてきた瀬川さんは少年たちの味方になり、知恵を貸してくれます。そのころ、仲間の柿沼が身代金目当てに誘拐されていたことがわかり、少年たちは瀬川さんの助けを借りて救出にのりだします。さらに、市長をはじめとする大人たちの裏の取り引きをつかんだ少年たちは、そのやりとりを放送で流して、大人たちの裏の顔を明るみに出します。
七日目、ついに警察が工場に突入してきます。少年たちは最後の花火を盛大に打ちあげ、大人たちの目をひきつけたすきに、瀬川さんが見つけていた地下の下水道を通って工場から姿を消します。だれひとりつかまることなく、少年たちの「戦争」は大人たちの鼻をあかして幕を閉じるのでした。
読んだあとに話したいこと
- 少年たちが大人に言いたかったことのなかで、共感できたことはある?
- 自分たちの「解放区」を作るとしたら、どんな場所で、どんなルールにする?
- 瀬川さんは、どうして少年たちの味方になったんだと思う?
- もし自分の親が、解放区にいる子の親だったら、どう行動したと思う?
おうちの方へ
大人への反抗を痛快に描いた、1980年代から読みつがれるエンターテインメントです。いたずらの場面が中心で暴力的な描写は多くありませんが、誘拐事件や大人の不正など重めの要素も出てきます。ひとり読みは小学5年生から中学生くらい。角川つばさ文庫版もあり、続編が多数あります。
次に読むなら
「ぼくら」シリーズは続編が多く、次の『ぼくらの天使ゲーム』では、同じ仲間たちが別の作戦にのりだします。仲間と大人の世界との関わりを、もっと静かに描いた『夏の庭 The Friends』と読みくらべると、同じ少年たちの物語でも温度がまったく違って見えます。中学生の人間関係を真正面から描く作品へ進むなら、『バッテリー』や『かがみの孤城』もあわせて手に取りたい一冊です。
読んだ人の感想
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あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





