- 対象の目安
- 未就学〜小2
- ボリューム 推定
- 約450語はじめて
- ページ数
- 32ページ
- 出版社
- Simon & Schuster Books for Young Readers2000年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
農場主のブラウンさんには、こまったことがひとつ。うしたちがタイプライターを打つのです。
一日じゅう、牛小屋から「カチ、カチ、モー」という音が聞こえてきます。そしてある日、牛小屋のとびらに一枚の手紙がはってありました。「ブラウンさんへ。夜の牛小屋は寒いです。電気毛布をください。」
そんなもの、うしにやれるか!とブラウンさんは思いますが、うしたちはあきらめません。次の手紙はもっと手ごわく、やがてにわとりまで仲間に加わって……。
読み書きを覚えたうしたちと、農場主の知恵くらべ。ブラウンさんは、うしたちに勝てるのでしょうか?
こんな子におすすめ
「どうして?」「ずるい!」と言いはじめた4〜7歳の子に。うしたちが文句を言うのではなく、きちんと手紙を書いて交渉するところが、交渉というものを初めて見る子に新鮮に映ります。動物ネタで大笑いしたい子、オチのある話が好きな子、そして交渉ごとに疲れている大人にも。
読みどころ
- ベッツィ・ルーインの水彩の絵は、太い筆の線で描かれたうしたちの顔が、まじめなのかとぼけているのかわからない表情。タイプライターの前に集まる場面は何度見ても笑えます。
- ストライキ、中立、最後通告――子どもの本に出てきそうにない言葉が、うしとにわとりの話の中にさらっと出てきます。意味を教えると、子どもは大喜びで使いはじめます。
- ブラウンさんがうしに手紙で言い返す場面と、アヒルが両者の手紙を運ぶ中立役を務める場面は、まるで労使交渉。大人が読むと別の面白さがあります。
- 英文は短く、手紙はすべて丁寧な書き言葉(Sincerely, The Cows など)。読み聞かせでは手紙だけ声を変えて「朗読」すると、本の構造がよく伝わります。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
ブラウンさんの農場のうしたちは、納屋で古いタイプライターを見つけ、毎日カチカチと手紙を打つようになります。最初の手紙は「夜が寒いので電気毛布がほしい」。ブラウンさんが断ると、うしたちは「毛布がないなら、きょうはミルクを出しません」と書いた手紙を出し、ストライキに入ります。
さらに、にわとりたちも寒がっていると知らせる手紙が届き、ブラウンさんが毛布をあげないと言うと、こんどは「ミルクもたまごもなしです」。おこったブラウンさんは自分もタイプライターを持ち出して、「毛布はなし。ミルクとたまごを出すように」と手紙を書きます。それを牛小屋へ届ける役は、中立の立場のアヒルです。
うしたちは夜どおし相談し、翌朝、アヒルがブラウンさんに返事を届けます。「電気毛布と交換に、タイプライターをわたします。それで手を打ちましょう」。ブラウンさんは取り引きに応じ、アヒルがタイプライターを持ち帰ってくるのを待ちます。
ところがその次の日、とびらにはってあったのは、アヒルたちからの手紙でした。「池はつまらないので、飛びこみ台をください」。最後のページでは、池の飛びこみ台から、アヒルが気持ちよさそうに飛びこんでいます。
読んだあとに話したいこと
- うしたちは、どうして文句を言うかわりに手紙を書いたんだと思う?
- アヒルは、ほんとうに「中立」だったかな?
- もしきみがブラウンさんだったら、最初の手紙に何て返事する?
おうちの方へ
文は短く、1ページに2〜4文。「カチ、カチ、モー」のくり返しと、手紙の文面がそのまま絵の中に書かれているつくりなので、読み手が「声色」を変えて読むと盛りあがります。strike(ストライキ)、neutral(中立)、ultimatum など少し大人びた単語がユーモアの味つけになっていて、意味を軽く説明してあげるとさらに笑えます。続編に Giggle, Giggle, Quack などがあります。
次に読むなら
うしとアヒルのその後は、Giggle, Giggle, Quack や Duck for President など、同じコンビの続編で楽しめます。知恵を使って相手をやりこめる動物の話なら The Gruffalo が同じくらい笑えて、韻文のリズムも味わえます。参加型で「ダメ!」と言わされる絵本の Don't Let the Pigeon Drive the Bus! も、交渉をテーマにした兄弟のような一冊です。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

The Gruffalo
Julia Donaldson
「動物」「笑える」のお話・少し長め

Don't Let the Pigeon Drive the Bus!
Mo Willems
「笑える」「動物」のお話・同じくらいの長さ

Curious George
H. A. Rey
「動物」「笑える」のお話・少し長め

Mercy Watson to the Rescue
Kate DiCamillo
「笑える」「動物」のお話・少し長め

Stuart Little
E. B. White
「動物」「笑える」のお話・ぐっと長め
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
