- 対象の目安
- 小2〜小5
- ボリューム 推定
- 約24,000語長編
- ページ数
- 131ページ
- 出版社
- HarperCollins1945年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
ニューヨークに住むリトル家に、ふたりめの男の子が生まれました。名前はスチュアート。ところがこの子は、身長5センチほどで、見た目はどう見てもねずみ。それでもリトル家の人たちはスチュアートを家族として大切に育て、スチュアートのほうも、ねずみサイズの体を生かして、排水口に落ちた指輪を取ったり、ピアノの鍵盤のつかえを直したりと大活躍します。
困るのは、家の飼い猫スノーベル。スチュアートを「家族」だと知ってはいても、ねずみを追いかけたい気持ちをおさえるのがひと苦労です。
ある冬の日、リトル家の窓辺に、半分こごえた小鳥マーガロが迷いこんできます。スチュアートは小さなこの友だちが大好きになるのですが……。
こんな子におすすめ
小さいものが大好きで、ミニチュアの世界を想像するのが楽しい子に。はっきりした結末がなくても、旅の途中の出会いそのものを味わえる子、少し大人っぽい読み方ができる子に向いています。『シャーロットのおくりもの』を気に入った子が、同じ作者の最初の作品として手に取るのもおすすめです。
読みどころ
- ねずみサイズのスチュアートが、人間の家や街をどう生きるか。排水口、ピアノの中、ヨットのデッキなど、ふだん見ない角度からニューヨークが描かれ、ミニチュアの楽しさが全編にあふれます。
- 代用教員になったスチュアートが、子どもたちと「世界で大切なもの」について語りあう章は、ユーモアのなかに作者ホワイトの思想がすっと入っていて、大人にも読みごたえがあります。
- 飼い猫スノーベルの、「家族だから食べられない、でも追いかけたい」という本音と建前。悪役としてだけでなく、ねこらしい心の揺れがおかしく描かれています。
- 見つかったかどうかを書かずに、「北へ向かう」ところで終わる結末。モヤモヤするけれど、旅を続けること自体が答えなのだと、あとからじわじわ伝わってきます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
スチュアートは街の公園の池で模型のヨットレースに出て、本物の船乗りのように操って勝ったり、ごみ収集車に運ばれて海のはしけから落ちそうになったところをマーガロに助けられたりと、小さな冒険を重ねます。
ところがスノーベルが、よその猫と組んでマーガロを食べようとたくらみます。それを聞いた鳩からの手紙でマーガロは危険を知り、だれにも告げずに北へ飛び去ってしまいます。マーガロがいなくなったことに気づいたスチュアートは、彼女を探す旅に出る決心をします。歯医者のケアリー先生から小さな自動車(姿を消すボタンつき)を借り、家族に手紙を残して出発します。
旅の途中、スチュアートは学校の代用教員を一日つとめ、「世界でいちばん大切なことは何か」を子どもたちと話しあいます。エイムズ・クロッシングという町では、自分と同じくらいの背丈の女の子ハリエット・エイムズに出会い、手紙で川下りに招待します。ところが用意したカヌーが子どもたちにこわされ、デートはさんざんな結果に。がっかりしたスチュアートは、ハリエットのなぐさめにも心が晴れず、町を去ります。
物語の最後、電話工事の男性に「北はいい方角だ」と教えられたスチュアートは、マーガロを探して北へ車を走らせます。マーガロが見つかったかどうかは書かれません。でもスチュアートは、自分が正しい方向へ進んでいると感じているのでした。
読んだあとに話したいこと
- スチュアートは、ねずみだと思う? 人間だと思う? どっちでもいいと思う?
- 最後、スチュアートはマーガロに会えたと思う? そのあとどうなった?
- きみが代用教員だったら、「世界でいちばん大切なこと」は何だと答える?
おうちの方へ
文は短く、1章ごとに小さな冒険が完結するので、英語の長編を読みはじめる子にちょうどよい一冊。ただし1945年の作品で、ヨットの部品や古い道具など今は使わない単語も出てきます。わからない語は飛ばして大丈夫。マーガロが見つからないまま終わる結末は小さい子には「えっ」と感じられるので、読後に話す時間を。日本語版はあすなろ書房『スチュアートの大ぼうけん』。映画版は別の話です。
次に読むなら
同じホワイトなら、クモとブタの友情を描いた代表作 Charlotte's Web が、より感動的で読みやすい次の一冊。ねずみが主人公のお話をもっと読むなら、小さなねずみが騎士になる The Tale of Despereaux、虫たちと空を旅する James and the Giant Peach へ。ロボットが島で家族をつくる The Wild Robot も、「ちがう者が受け入れられる」テーマでつながります。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Charlotte's Web
E. B. White
同じ作者・「動物」「友情」のお話・同じくらいの長さ

The Tale of Despereaux
Kate DiCamillo
「動物」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

James and the Giant Peach
Roald Dahl
「冒険」「笑える」のお話・同じくらいの長さ

The Wild Robot
Peter Brown
「動物」のお話・同じくらいの長さ

Diary of a Wimpy Kid: The Long Haul
Jeff Kinney
「笑える」「冒険」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
