ブックリンカー
『一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ』の表紙
中学〜高校長編

一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ

作:佐藤多佳子

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約110,000字長編
ページ数
254ページ
出版社
講談社2006年8月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/30

どんなお話?(ネタバレなし)

神谷新二には、サッカーの天才と呼ばれる兄・健一がいます。兄を追いかけてサッカーを続けてきた新二でしたが、自分には兄ほどの才能がないと思い知り、中学でサッカーをやめてしまいました。

高校に入学した新二が選んだのは、陸上競技。幼なじみの一ノ瀬連は、中学時代にずばぬけた走りを見せながら、練習ぎらいで陸上部をやめた天才スプリンターです。その連を誘い、二人はそろって春野台高校の陸上部に入部します。ゼロから短距離を始めた新二の、まっすぐに走る日々がはじまります。

こんな子におすすめ

運動部に入ったばかりの子や、兄弟姉妹・友だちの才能にコンプレックスを感じている子に。新二は特別な才能を持たないところから、努力と仲間で強くなっていく主人公です。陸上に興味がなくても、部活の先輩後輩の関係や、ひとつの目標に向かう高揚感が好きな子なら夢中になれます。

読みどころ

  • 新二の一人称の語りは、考えていることがそのまま言葉になったような勢いがあります。レースの場面では、100メートルの十数秒が、息づかいまで伝わるように描かれます。
  • 4継のバトンパスの練習に、何ページもかけるこだわり。わずかなタイミングのずれが勝負を分ける世界の奥深さを、読みながら体感できます。
  • 天才の兄をもつ新二と、天才なのに本気になれない連。二人の関係の変化が、単なるスポーツ小説ではない心の物語を生んでいます。
  • 新二の兄・健一の存在感。弟を気にかけるやさしい兄でありながら、その才能は新二にとって越えられない壁でもあります。兄弟の複雑な距離感が、新二が走る理由に深みを与えています。

読んだあとに話したいこと

  1. 新二は、どうしてサッカーではなく陸上を選んだんだろう?
  2. 才能のある人と一緒にいると、どんな気持ちになる?
  3. リレーのように、チームで何かをやりとげた経験はある?

おうちの方へ

高校陸上部を舞台にした全三部作の第一部で、本屋大賞受賞作です。新二の一人称で、話し言葉に近い軽快な文体なので、長さのわりに読みやすいです。つらい場面は少なめですが、シリーズ後半では家族の事故も描かれます。ひとり読みは中学生〜高校生が目安。部活の雰囲気がリアルで、運動部の子には特に響きます。

次に読むなら

同じくマイナー競技に打ちこむ少年たちの物語なら、飛込み競技を描く森絵都『DIVE!!』が近い読み心地です。中学野球のバッテリーを描く『バッテリー』は、天才と仲間の関係をより鋭く描いています。高校生の一夜を歩きとおす『夜のピクニック』は、スポーツではありませんが、同じく本屋大賞受賞の青春小説です。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。