ブックリンカー
『夜のピクニック』の表紙
中学〜高校長編

夜のピクニック

作:恩田陸

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約220,000字長編
ページ数
455ページ
出版社
新潮社2004年7月
この本を記録
数字は、その本を記録した人の数です
無料で登録すると、読んだ本を本棚に残して、感想も書けます。無料で登録ログイン

PRこのページの購入ボタンはアフィリエイト広告です。Amazonのアソシエイトとして、ブックリンカーは適格販売により収入を得ています。また、楽天アフィリエイトを利用しています。

X でシェア

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29

どんなお話?(ネタバレなし)

北高には「歩行祭」という伝統行事があります。全校生徒が朝から翌朝まで、一昼夜かけて80キロの道のりを歩きとおすのです。前半はクラスごとに列をつくって歩き、夜の仮眠のあとは、好きな相手と自由に歩くことができます。

高校3年生の甲田貴子にとって、これが最後の歩行祭。貴子は、誰にも打ち明けたことのない秘密を胸に、ひとつの小さな賭けをしていました。同じクラスの西脇融に、この歩行祭のあいだに話しかけること。ただ歩くだけの一日が、忘れられない特別な夜に変わっていきます。

こんな子におすすめ

友だちと夜通し語りあうような時間にあこがれる子、にぎやかな事件よりも人の気持ちの動きをじっくり読みたい子に。高校生活を少し先取りしてみたい中学生にも向いています。長い距離を歩く疲れや夜の空気の描写が細かいので、遠足や合宿の思い出がある子なら、その感覚ごと楽しめます。

読みどころ

  • 物語のほとんどが「歩いているだけ」なのに、ページをめくる手が止まりません。疲れ、眠気、足の痛みとともに、登場人物たちの本音が少しずつこぼれていく構成が見事です。
  • 語り手が貴子と融のあいだで入れかわり、同じ出来事がちがう角度から見えてきます。二人が互いをどう見ているかのすれちがいが、もどかしくも切ないです。
  • 美和子や忍をはじめとする友人たちが、とても魅力的。主役二人を思いやる彼らの存在が、この物語を温かい友情の物語にもしています。
  • 団体歩行から自由歩行へ、昼の明るさから深い夜、そして朝焼けへ。時間とともに移り変わる景色と、生徒たちの疲れや高揚が重なり、読者も一緒に80キロを歩いているような気分になります。

読んだあとに話したいこと

  1. もし一晩かけて友だちと歩くとしたら、どんな話をしたい?
  2. 貴子の「賭け」は、どうしてそんなに勇気が必要だったんだろう?
  3. 言葉にしないまま、わかりあえることはあると思う?

おうちの方へ

80キロを歩く一昼夜だけを描いた、本屋大賞受賞の青春小説です。親の不倫による異母きょうだいという事情が物語の中心にありますが、描き方は落ちついています。事件らしい事件は少なく、会話と心の動きをじっくり味わう作品なので、ひとり読みは中学生〜高校生が目安。高校生活を思いえがくきっかけにも。

次に読むなら

高校の部活で仲間と走る日々を描いた『一瞬の風になれ』は、同じく本屋大賞受賞の青春小説で、より熱く明るい読み心地です。家族のかくれた事情を他人の目で見なおしていく『カラフル』は、中学生の視点から家族を描いています。同じ本屋大賞の『博士の愛した数式』とあわせて、受賞作を読みくらべるのもおすすめです。

読んだ人の感想

読みこみ中…

感想を書くにはログインが必要です(13歳未満のお子さまは、おうちの方のアカウントで)。

この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。