文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
高校陸上部を舞台にした三部作の完結編です。
神谷新二と一ノ瀬連は、いよいよ高校3年生。陸上部の中心として部を引っぱりながら、高校生活最後のシーズンを迎えます。
目ざすのは、仲間と組む4継(4×100メートルリレー)で、どこまで上へ行けるか。ゼロから陸上を始めた新二と、天才と呼ばれながら本気になれなかった連。二人が三年間かけて積みあげてきたものが、ついに試されるときが来ました。スタートの号砲「ドン」とともに、最後の夏が走りだします。
こんな子におすすめ
第二部まで読んで、新二と連がどこまで行けるのか見届けたい子に。部活で最上級生になり、チームをまとめる難しさや、最後の大会へのプレッシャーを感じている中高生にぴったりです。三年間を一緒に走ってきた仲間がいる子なら、結末できっと胸が熱くなります。
読みどころ
- 三部作の最後に待つ4継のレース。十数秒のリレーが、何ページにもわたって息づかいまで描かれ、読み終えたときにはタイトルの意味が胸に落ちてきます。
- 天才・連の本気。第一部では練習ぎらいだった連が、全力で走る姿を見せる場面は、三部作を通して読んできた人へのごほうびです。
- 最上級生になった新二が、部の仲間や後輩とどう向きあうか。記録だけではない、チームの一員として走ることの意味が描かれます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
3年生になった新二と連は、後輩たちとともに最後のシーズンに臨みます。部長になった新二は、部をまとめる立場としての悩みや、自分自身の記録と向きあいながら、4継のメンバーとバトンパスの練習を重ねていきます。けがから立ちなおった問題児の1年生・鍵山も、リレーのメンバーに加わります。すっかり本気になった連は、ライバル校の強豪選手たちと競いあい、スプリンターとしての才能を大きく開花させていきます。
兄・健一の事故を乗りこえつつある家族の姿や、部の仲間、恋心を寄せる相手との関係も描かれ、新二の高校生活が一つひとつ区切りを迎えていきます。
クライマックスは、インターハイ予選の南関東大会での4継決勝です。三年間の練習、仲間への信頼、兄への思い。そのすべてをバトンにこめて、新二たちはトラックを駆けぬけます。アンカーの新二は、三人がミスなくバトンをつないでくるのを見て勝利を確信し、春野台高校はライバルたちを退けて優勝、4継でのインターハイ出場を決めます。物語は、大会2日目の夜、翌日の200メートルに備えて新二が眠りにつくところで、静かに幕を閉じます。
読んだあとに話したいこと
- 新二は、三年間でどんなところがいちばん変わったと思う?
- リレーのバトンには、タイム以外にどんなものがこめられているのかな。
- 最後の大会の前、あなたならどんな気持ちでスタートラインに立つ?
おうちの方へ
全三部作の最終巻で、第一部・第二部を読んでから手にとってください。三部のなかでいちばん厚い巻ですが、レース場面の勢いで一気に読めます。つらい場面は少なく、読後感はさわやかです。ひとり読みは中学生〜高校生が目安。部活の最後の大会を控えた子には特に響きます。
次に読むなら
まだの人は『第一部 イチニツイテ』『第二部 ヨウイ』から順に。読み終えて同じような熱さを味わいたいなら、飛込み競技でオリンピック代表を争う『DIVE!!』がおすすめです。仲間と走る物語なら、箱根駅伝を目ざす大学生たちの『風が強く吹いている』もぜひ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





