ブックリンカー
『蜜蜂と遠雷(上)』の表紙
中学〜高校長編

蜜蜂と遠雷(上)

作:恩田陸

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約250,000字長編
ページ数
454ページ
出版社
幻冬舎2016年9月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03

どんなお話?(ネタバレなし)

三年ごとに開かれる芳ヶ江国際ピアノコンクール。ここで優勝した者は世界で活躍する、と言われる登竜門に、今年も世界中から若いピアニストたちが集まってきます。

養蜂家の父とともに各地を転々とし、自宅にピアノすら持たない16歳の少年・風間塵。かつて天才少女と呼ばれながら、母の死をきっかけに表舞台から消えた20歳の栄伝亜夜。楽器店で働き、家族を持ちながら最後の挑戦に臨む28歳の高島明石。完璧な技術と華やかさで優勝候補と目される19歳のマサル。

審査員も観客も巻きこむ二週間の闘いが、いま幕をあけます。

こんな子におすすめ

ピアノや吹奏楽など、音楽に打ちこんでいる人にはもちろん、楽器を弾かない人にも。演奏シーンの描写が圧倒的で、音が聞こえないはずの文章から音楽が立ちのぼってきます。天才とそうでない人、それぞれの苦しみと喜びが描かれるので、部活や受験で「自分には才能がない」と感じている高校生にも響くはずです。

読みどころ

  • 演奏のたびに、聴いている人の頭のなかに浮かぶ風景や記憶が描かれます。同じ曲でも弾く人によってまったく別の世界になることが、文章だけで伝わってきます。
  • 語り手が塵、亜夜、明石、マサル、審査員と次々に入れかわるので、ひとりの演奏をさまざまな立場から味わえます。天才を見つめる「普通の人」の視点も魅力です。
  • 働きながら挑む明石の章には、音楽を仕事にしなくても音楽とともに生きる道がある、というメッセージが込められていて、大人が読んでも胸に迫ります。

読んだあとに話したいこと

  1. 四人のなかで、いちばん応援したくなったのはだれ? その理由は?
  2. コンクールで順位をつけることに、どんな意味があると思う?
  3. 「音楽を楽しむ」ことと「勝つ」ことは両立できるのかな。

おうちの方へ

ピアノコンクールを舞台にした直木賞・本屋大賞のダブル受賞作(上下巻)。過激な描写はなく中学生から読めます。母の死によるトラウマが描かれますが、重すぎることはありません。演奏シーンが長く続くので、登場する曲を実際に聴きながら読むと理解が深まります。下巻とあわせて読んでください。

次に読むなら

ピアノの調律師を描く『羊と鋼の森』は、演奏家を支える側から見たピアノの世界です。コンクールの華やかさとは対照的な静けさを味わえます。競技にかける若者たちの群像劇が好きなら、箱根駅伝を描いた『風が強く吹いている』や、飛込み競技の『DIVE!!』もおすすめ。どれも「個人の挑戦」と「仲間」の両方が描かれています。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。