- 対象の目安
- 小2〜小5
- ボリューム 推定
- 約37,000語長編
- ページ数
- 208ページ
- 出版社
- Puffin Books1982年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
孤児院で暮らすソフィーは、真夜中にどうしても眠れず、カーテンのすきまから外をのぞきます。すると、通りの向こうに黒いマントの巨人が立っていて、長いラッパのようなものを家の窓にさしこんでいました。目が合ったとたん、巨人は大きな手でソフィーをベッドごとつかみ、ものすごい速さで走って、巨人の国へ連れていってしまいます。
ところがその巨人は、人間を食べない唯一の「オ・ヤサシ巨人」、BFGでした。ほかの9人の巨人たちは毎晩、世界じゅうの町へ出かけては人間の子どもをさらって食べているのです。BFGの仕事は、夢をつかまえて子どもたちに吹きこむこと。ソフィーとBFGは、人食い巨人たちを止める方法はないかと考えはじめます。
こんな子におすすめ
大きくて強いものがこわくもあり、あこがれでもある年ごろの子に。へんてこなことばで笑いたい子、おならの話で大よろこびする子(「ホイップポッパー」の場面があります)には、まちがいなく刺さります。小さい女の子が巨人や女王を動かして世界を救う、という胸のすく展開は、読み聞かせでも盛り上がります。
読みどころ
- BFGのことばは、ダールが作ったでたらめ英語「ゴブルファンク」。まちがいだらけなのに意味は伝わるという絶妙さがあり、声に出して読むといっそう楽しめます。
- 夢をびんにつめて、ラッパで子どもの寝室に吹きこむという設定が美しく、BFGが夢のラベルを読み上げる場面は、こわさとやさしさが同居するこの本の雰囲気を象徴しています。
- 女王がBFGに朝食をごちそうする場面は、ふざけているのに礼儀正しい、ダールのユーモアの頂点のひとつ。巨大な食卓をどう作るかの描写に、何度読んでも笑ってしまいます。
- 小さな孤児の少女と、仲間はずれの巨人。どちらも「弱い側」のふたりが、知恵と勇気で大きな悪を止めるという筋立てが、読み終えたあとに力をくれます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
BFGの洞くつには、びんにつめた夢がずらりとならんでいます。BFGは「夢の国」で夢をつかまえ、いい夢は子どもたちの寝室に吹きこみ、悪い夢は閉じこめているのです。食べ物は、まずい「スノズキュンバー」という野菜だけ。ほかの巨人たち、とくにいちばん大きなフレッシュランプイーターは、BFGを小さいとばかにしていじめます。
ある晩、巨人たちがイギリスの子どもたちを食べに出かけると知ったソフィーは、女王さまに助けを求めることを思いつきます。BFGはいくつもの夢をまぜて、「巨人が子どもを食べていること」と「ソフィーが窓辺にいること」を知らせる特別な夢をつくり、バッキンガム宮殿の女王の寝室に吹きこみます。目を覚ました女王は窓辺のソフィーを見て、夢が本当だと信じます。
女王はBFGに朝食をふるまい(巨人用の食卓はピアノやたんすで即席に作られます)、軍のヘリコプターを巨人の国へ送ります。眠っている巨人たちをくさりでしばり、最後に目を覚ましたフレッシュランプイーターもだましてつかまえ、9人全員をイギリスへ運んで深い穴に閉じこめます。食べ物はスノズキュンバーだけ。
BFGとソフィーは、ウィンザーの大きな公園に家をもらい、BFGは「王室夢吹き係」になります。BFGは読み書きを勉強し、やがて一冊の本を書きます。それがこの本だった、というところで物語は終わります。
読んだあとに話したいこと
- BFGのへんてこなことばのなかで、いちばん気に入ったのはどれ?
- もしBFGがきみに夢を吹きこんでくれるなら、どんな夢をたのむ?
- ソフィーはなぜ、こわい思いをしたあとでもBFGを信じられたのだと思う?
おうちの方へ
BFGのせりふは、わざと言いまちがえた造語や文法の乱れだらけ(「human beans」など)で、ここが英語学習者にはいちばんのハードルです。意味がぴたりとわからなくても、音のおかしさを楽しめればOK。地の文はやさしく、章も短いので、高学年〜中学生の多読に向きます。日本語版は評論社『オ・ヤサシ巨人BFG』。スピルバーグの映画版もあります。
次に読むなら
日本語版『オ・ヤサシ巨人BFG』は、でたらめことばの訳がみごとなので、読みくらべる価値があります。同じダールなら、少年と虫たちの空の旅 James and the Giant Peach、理不尽な大人に立ち向かう少女の Matilda へ。巨人や魔法のある世界をもっと読みたいなら、C. S. Lewis の The Lion, the Witch and the Wardrobe が、長さは少しふえますがよいステップアップです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

James and the Giant Peach
Roald Dahl
同じ作者・「冒険」「ファンタジー」のお話・同じくらいの長さ

Charlie and the Chocolate Factory
Roald Dahl
同じ作者・「笑える」「ファンタジー」のお話・同じくらいの長さ

Matilda
Roald Dahl
同じ作者・「笑える」「ファンタジー」のお話・同じくらいの長さ

チョコレート工場の秘密
ロアルド・ダール
日本語の本・「ファンタジー」「笑える」のお話・同じくらいの長さ

The Lion, the Witch and the Wardrobe
C. S. Lewis
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
