文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
日曜日なのに、朝から雨。外で遊べないので、犬のバムは「それなら、部屋をかたづけて、ゆっくり本を読もう」と決めます。おもちゃだらけの部屋をせっせと片づけて、やっときれいになったところへ、どろんこになったかえるのケロちゃんが帰ってきました。
しっかり者のバムと、自由気ままなケロちゃん。ふたりの雨の日曜日は、かたづけ、おふろ、おやつ作りと、なかなか「ゆっくり本を読む」までたどりつきません。
画面のすみずみまで小物が描きこまれていて、読むたびに新しい発見があるシリーズの第1作です。
こんな子におすすめ
絵をすみずみまで見るのが好きな3〜7歳の子に。文を読んでもらうより、画面のあちこちを指さして「これなに?」と聞きたがるタイプの子は、この本と出会うと何十回でも開きます。きょうだいの上の子なら、しっかり者のバムに、下の子ならケロちゃんに自分を重ねて笑えるはず。雨の日に家で過ごすことになった日曜日に読むのもおすすめです。
読みどころ
- 部屋の小物、本棚、台所の道具まで、島田ゆかの絵はどのページも細かく描きこまれていて、本文に出てこない小さな住人たちがあちこちで動いています。
- 山のように積まれたドーナツの場面は、シリーズを代表する名場面。見ているだけでおなかがすく絵で、公式のレシピが本の付録になっているほどです。
- 片づけたそばから汚される、本を読もうとすると用事が増える。バムのがんばりがなかなか報われない展開に、大人のほうが共感して笑ってしまいます。
- 続きの巻を読むと、この本に出てきた小物やキャラクターが別の場面でひょっこり登場します。1冊目から絵をよく見ておくと、あとで何倍も楽しめます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
どろだらけのケロちゃんのせいで、せっかくきれいにした部屋はまた汚れてしまいます。バムはケロちゃんをおふろに入れ、ふたりでもう一度部屋をそうじします。
それから、おやつにドーナツを作ります。バムが生地をこねて揚げ、ケロちゃんも手伝って(ときどきつまみ食いもして)、できあがったドーナツは山のように高く積みあがりました。
いよいよ本を読もうと、ふたりはドーナツを持って屋根裏部屋へ本をさがしに行きます。ところが屋根裏はほこりだらけで、ねずみや虫たちのすみかになっていました。ふたりはドーナツを分けてやりながら、ようやく読みたい本を見つけます。
最後は、本を読みながらドーナツを食べ、そのまま気持ちよくうたたね。あわただしかった日曜日が、のんびりした午後で終わります。本は読めたような、読めていないような、そんなゆるやかな結末です。
筋だけ追えばこれだけですが、片づけた部屋の中、台所、屋根裏と、場面ごとに小さな住人や小物が描きこまれていて、絵のなかでは文に書かれていない出来事がいくつも同時に進んでいます。
読んだあとに話したいこと
- バムとケロちゃん、あなたはどっちに似ていると思う?
- 部屋の絵のなかで、おもしろいものを見つけた? どこにあった?
- 雨の日曜日、あなたなら家で何をして過ごす?
おうちの方へ
1994年に始まったシリーズの1冊目です。文章はあっさりしていますが、絵には文に書かれていないお話がいくつも仕込まれています。本棚の本の題名、部屋のすみの小さなキャラクターなど、急がずに絵をながめる時間をとってあげてください。読み聞かせは3歳ごろから。ドーナツ作りはこぐまちゃんのホットケーキと同じく、読後に一緒に作りたくなります。
次に読むなら
シリーズは『バムとケロのそらのたび』『バムとケロのさむいあさ』『バムとケロのおかいもの』『バムとケロのもりのこや』と続き、どの巻でも絵の中の小さな発見が待っています。作って食べる絵本でつなぐなら、焼ける音が楽しい『しろくまちゃんのほっとけーき』や、森でカステラを焼く『ぐりとぐら』を。性格のちがうふたりの友情という点では、少し先に読む『ふたりはともだち』のがまくんとかえるくんが、バムとケロちゃんによく似ています。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





