文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
しろくまちゃんは、おかあさんといっしょにホットケーキを作ることにしました。エプロンをつけて、ボウルを用意して、まずはたまご。おとしてしまって、ちょっと失敗。それでも牛乳と小麦粉を入れて、ぐるぐるかきまぜます。
フライパンがあたたまったら、いよいよ生地を流しこみます。「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴち」……焼けていくホットケーキの音と姿が、ページいっぱいに並びます。
おいしく焼けたら、だれといっしょに食べるのでしょう。台所の音とにおいがただよってくるような、半世紀をこえて読まれている食べもの絵本です。
こんな子におすすめ
台所に興味が出てきた1〜4歳の子、おままごとが好きな子に。たまごを落としてしまう場面があるので、「失敗しても大丈夫」と伝えたいときにも。お話はごく短く、はっきりした色の絵と音のことばだけで進むので、お話を最後まで聞くのがまだむずかしい子でも、焼ける場面で目をはなさなくなります。おやつ作りの前に読む一冊としても定番です。
読みどころ
- 焼く場面の見開きは、ひとつの画面を12のこまに区切って、生地が流れこんでから焼きあがるまでを順に見せます。音のことばと一緒に、料理の時間が流れていくのがわかります。
- 赤・黄・青の色面と太い輪郭だけで描かれた絵は、半世紀前の作品とは思えないほどすっきりしていて、赤ちゃんの目にもよく届きます。
- 最後は食べて終わりではなく、ふたりで食器を洗う場面まで。小さな子に「かたづけ」まで含めて料理だと、おしつけがましくなく伝えてくれます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
しろくまちゃんは、おかあさんと台所でホットケーキ作りを始めます。たまごを割ろうとして床に落としてしまいますが、気をとりなおして、牛乳をそそぎ、小麦粉を入れて、生地をよくかきまぜます。
フライパンで焼く場面は、この本いちばんの見せ場です。見開きの画面がこまかく区切られ、生地を流す「ぽたあん」から、ぷつぷつと泡が出て、ひっくり返して「ぺたん」、ふっくらふくらんで、いいにおいがして、「はい できあがり」まで、焼きあがる様子が音とともに順に描かれます。
こうしてたくさん焼けたホットケーキを、しろくまちゃんは友だちのこぐまちゃんといっしょに食べます。おさらにのせて、バターとはちみつをかけて、「おいしいね」。
食べおわったら、ふたりで食器を洗っておしまい。作る、食べる、かたづける、という流れが一冊のなかにまとまっています。
おかあさんは手を貸しますが、主役はあくまでしろくまちゃん。自分で作って、友だちをよんで、自分でかたづけるという小さな達成感が、短いお話のなかにきちんと描かれています。
読んだあとに話したいこと
- ホットケーキが焼けるとき、どんな音がした? 真似してみよう。
- しろくまちゃんはたまごを落としちゃったね。あなたならどうする?
- 焼けたホットケーキ、あなたはだれといっしょに食べたい?
おうちの方へ
こぐまちゃんえほんシリーズのなかでいちばん読まれている一冊です。焼く場面の「ぽたあん」「ぴちぴち」はリズムよく、できれば実際にフライパンから聞こえる音を想像しながら読んでみてください。読み聞かせは1歳ごろから。読んだあとに一緒にホットケーキを焼くと、本と同じ音がして子どもが大よろこびします。
次に読むなら
同じシリーズには、主人公がこぐまちゃんの『こぐまちゃんおはよう』『こぐまちゃんのみずあそび』などがあり、どれも短くて同じ調子で楽しめます。食べものを作る絵本でステップアップするなら、森で大きなカステラを焼く『ぐりとぐら』、見開きいっぱいにパンが並ぶ『からすのパンやさん』へ。食べることの楽しさなら、『はらぺこあおむし』も同じ年ごろにおすすめです。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





