ブックリンカー

日本語のシリーズ

バムとケロ シリーズ

既刊5巻(2026年10月時点)(刊行中) 2011年の『もりのこや』以降、新しいおはなしの絵本は出ていません。小型版・英語版や、料理の本『バムとケロのおいしい絵本』は数に入れていません

作:島田ゆか

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

「バムとケロ」は、島田ゆかが文と絵をかいた文溪堂の絵本シリーズです。1994年の『バムとケロのにちようび』から、『そらのたび』『さむいあさ』『おかいもの』と続き、2011年の『バムとケロのもりのこや』まで5冊が出ています。英語版やカレンダーも作られ、親子で長く楽しまれているシリーズです。

主人公は、きちんと片づけるのが好きなしっかり者の犬のバムと、元気いっぱいで気ままなかえるのケロちゃん。ケロちゃんがどろんこで帰ってきたり、思いつきで動きまわったりするのを、バムがやれやれと受けとめながら、ふたりで1日を過ごしていきます。きょうだいのような、親子のような、ふたりのやりとりがほほえましいのです。

5冊にはそれぞれ曜日があります。雨の日曜日をおうちで過ごす『にちようび』、おじいちゃんから組み立て式のひこうきが届く月曜日の『そらのたび』、池でこおりついたあひるのかいちゃんを見つける火曜日の『さむいあさ』、みんなで車に乗って市場へ買い出しに行く水曜日の『おかいもの』、森で古い小屋を見つける木曜日の『もりのこや』。1週間をめくっていくような並びになっています。

このシリーズのいちばんの楽しみは、絵のすみずみまで描きこまれた小物や小さな住人たちです。本棚の本、台所の道具、部屋のすみにいる生きものなど、文には書かれていない出来事が絵の中でいくつも進んでいて、読むたびに新しい発見があります。子どもが大人より先に気づくことも多く、何度でも開きたくなる絵本です。

読む順番のコツ

1冊ずつ完結した絵本なので、どの巻から読んでも楽しめます。とはいえ、曜日が日曜日から木曜日へと進む並びになっているので、そろえるなら刊行順に読むと、ふたりの1週間を追いかけるような楽しさがあります。最初の1冊なら、ふたりの暮らしぶりがよくわかる『バムとケロのにちようび』がおすすめです。文章は短めなので、読み終えたらもう一度、今度は絵だけをゆっくり見る時間をとってあげてください。

こんな子に

読み聞かせは3歳ごろから、小学校低学年まで長く楽しめます。絵のすみずみを指さして「これなに?」と聞きたがる子、細かい絵をながめるのが好きな子、きょうだいのいる子に。

読む順番

刊行順。全5冊

  1. 1
    『バムとケロのにちようび』の表紙
    バムとケロのにちようび

    1994年。雨の日曜日をおうちで過ごす

    未就学〜小2はじめて
    あらすじを読む →
  2. 2

    バムとケロのそらのたび

    1995年。月曜日、組み立て式のひこうきでおじいちゃんのお祝いへ

  3. 3

    バムとケロのさむいあさ

    1996年。火曜日、池でこおったあひるのかいちゃんに出会う

  4. 4

    バムとケロのおかいもの

    1999年。水曜日、みんなで市場へ買い出しに

  5. 5

    バムとケロのもりのこや

    2011年。木曜日、森で古い小屋を見つける

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • かばんうりのガラゴ

    同じ島田ゆかの絵本で、旅をしながらかばんを売るガラゴが主人公です。バムとケロと同じように、絵のすみずみに小さな生きものや仕掛けがたくさん描きこまれていて、ページをめくるたびに探しものが楽しめます。読む長さもほぼ同じで、バムとケロを読みつくした子に。

  • 11ぴきのねこ(シリーズ)

    ケロちゃんの気ままな行動にくすくす笑っていた子に。くいしんぼうで調子のいい11ぴきのねこたちが、毎回とんでもない結末をむかえる絵本シリーズです。文章は短く、絵で笑わせる場面が多いので、3〜4歳から同じように読み聞かせで楽しめます。

  • おしりたんてい(シリーズ)

    絵のすみずみに描かれた小さなものを見つけるのが好きな子に。絵さがしや迷路を解きながら、おしりたんていと一緒に事件の手がかりを探していきます。お話は絵本より少し長くなり、自分でページをめくって考える楽しさがあるので、年長〜小学1年生の次の一歩に向いています。

  • 『こまったさんのスパゲティ』の表紙
    こまったさんのスパゲティ

    バムとケロの台所や食卓の場面にわくわくしていた子に。お花屋さんのこまったさんがふしぎな世界で料理を作るお話で、作り方のページもついています。絵本から一歩進んだ、挿絵の多い短い読みものなので、ひとり読みをはじめた小学1〜2年生の最初の1冊にぴったりです。

よくある質問

Q. 何歳から読み聞かせできますか?
文章が短く、ふたりのやりとりもわかりやすいので、読み聞かせは3歳ごろから楽しめます。小さいうちはお話の流れを追うだけでも十分で、4〜5歳になると絵のすみの小さな出来事に自分で気づくようになり、小学校低学年でもまだ開きたくなる、長く使える絵本です。
Q. どの巻から読めばいいですか?
5冊とも1冊で完結しているので、どこから読んでもかまいません。最初の1冊なら、雨の日曜日にふたりがおうちで過ごす『バムとケロのにちようび』がおすすめです。ふたりの家の中の様子や性格がよくわかるので、ほかの巻に出てくる部屋や小物にも「にちようびにも出てきた!」と気づけるようになります。
Q. 全部で何冊ありますか?新しい巻は出ますか?
おはなしの絵本は、日曜日から木曜日までの5冊です。4冊目の『おかいもの』(1999年)から12年あいて、2011年に5冊目の『もりのこや』が出ました。それ以降、新しいおはなしは出ていませんが、手に持ちやすい小型版や、絵本に出てくる食べものを取りあげた料理の本『バムとケロのおいしい絵本』などの関連本があります。
Q. 英語版はありますか?
5冊とも文溪堂から英語版が出ています(2014〜2021年刊)。日本語で何度も読んだお話なら、絵を見ながら英語の文章を聞いても場面がすぐにわかるので、おうちでの英語の読み聞かせの1冊目にも向いています。日本語版と同じ絵なので、絵のすみの発見を親子で探す楽しみもそのままです。

ほかのシリーズ