文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
白いねこの子ノンタンは、ぶらんこが大のお気に入り。「ぶらんこ ぶらんこ」と気持ちよくこいでいると、うさぎさんがやってきて「ぶらんこ のせて」と言いました。でもノンタンは「まだ ちょっとしか のってないもん」と、ゆずってあげません。
くまさん、ぶたさん、たぬきさんも次々にやってきますが、ノンタンはぶらんこをおりようとしません。とうとう、みんなはおこって帰ろうとします。
あわてたノンタンは、ある約束を言い出します。さて、ノンタンはみんなとなかよく遊べるようになるのでしょうか。1976年から読みつがれる、ノンタンシリーズの初期の一冊です。
こんな子におすすめ
公園でぶらんこやすべり台の順番をめぐってもめることが出てきた2〜5歳の子に。ノンタンは最初から「いい子」ではなく、ゆずれなくて、数も10まで数えられない等身大の子どもなので、「自分と同じだ」と素直に受け止められます。数を数えはじめた時期の子なら、10まで一緒に数えること自体が楽しい遊びになります。
読みどころ
- 「のせて」「だめ」「のせて」「だめ」のくり返しのあと、みんながいっせいに帰ろうとする見開き。ノンタンの困った顔に、子どもは自分を重ねます。
- 10まで数えられずにつまってしまうノンタンを、おこっていたはずの友だちが助けて一緒に数えてくれる場面。この本のいちばんやさしいところです。
- 「おまけのおまけのきしゃぽっぽ」の決まり文句は、読み終わったあとも口ずさみたくなるリズム。実際に公園で使っている親子も多い、ノンタンことばの代表です。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
みんなが帰ってしまいそうになって、ノンタンはあわてて「10まで数えたら、順番をかわるよ」と言います。
ところが、ノンタンは1、2、3……までしか数えられません。先に進めなくなってしまったノンタンのために、うさぎさんたちがいっしょに数えてくれます。4、5、6、7、8、9、10。
そして最後にノンタンが、「おまけの おまけの きしゃぽっぽ、ぽーっと なったら かわりましょ」と、おまけの決まり文句をつけたして、ようやくぶらんこをおります。
それからは、うさぎさんも、くまさんも、ぶたさんも、たぬきさんも、順番にぶらんこに乗って、みんなで10まで数えては交代。ノンタンも、みんなと一緒に数えながら、なかよく遊びます。ひとりじめしていたぶらんこが、みんなで遊ぶぶらんこになって、おはなしはおしまいです。
ノンタンが「ごめんね」と言う場面はなく、数を数えるという遊びのなかで自然に仲直りしていくのが、このお話の運びです。
読んだあとに話したいこと
- ノンタンは、どうしてぶらんこをおりたくなかったのかな。
- みんなが帰っちゃいそうになったとき、ノンタンはどんな気持ちだった?
- 公園で順番をまつとき、あなたは何まで数える?
おうちの方へ
ノンタンシリーズは1976年にこの本を含む3冊で始まりました。「10まで数えたら交代」は、読んだあとに公園でそのまま使える約束です。数を数える場面は子どもと一緒に声を出して。順番をゆずれずに泣いた日の夜に読むと、お説教なしで気持ちが伝わります。読み聞かせは2歳ごろから、ひらがなが読めれば自分でも。
次に読むなら
ノンタンシリーズは『ノンタン おやすみなさい』『ノンタン ほわほわほわわ』など30冊以上。どれも短く、ノンタンの失敗から始まるので、この本が気に入ればそのまま読み進められます。「貸したくない気持ち」がテーマの絵本としては、ふわふわのベッドをひとりじめする『そらまめくんのベッド』が、少し長いお話への橋わたしになります。順番や数を楽しむなら、曜日と数が出てくる『はらぺこあおむし』も同じ年ごろに。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





