文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
おじいさんが、かぶのたねをまきました。「あまい あまい かぶになれ。おおきな おおきな かぶになれ」。願いどおり、かぶはあまく、そしてとほうもなく大きく育ちました。
さあ、ひきぬこう。おじいさんはかぶをつかんで、「うんとこしょ、どっこいしょ」。ところが、かぶはびくともしません。おじいさんはおばあさんをよび、おばあさんは……。
次々と助けをよんで、みんなで引っぱるロシアの昔話です。だれが来て、どんなふうにならんで、かぶはいつぬけるのか。小学1年生の国語の教科書にも長く載っている、くり返しの楽しいお話です。
こんな子におすすめ
同じことばのくり返しが大好きな2〜6歳の子に。登場人物がひとりずつ増えていく構成なので、だれが来るかを予想したり、ならぶ順番を覚えて言ったりと、記憶力と予想する力を遊びながら使えます。からだを動かすのが好きな子なら、親子で手をつないで「引っぱりごっこ」までセットで楽しめます。小学校入学をひかえた子にも。
読みどころ
- 彫刻家でもある佐藤忠良の絵は、人も動物も重そうにふんばる姿が本当に力をこめているように見えます。ロシアの農村の服装や道具も、昔話らしい手ざわりで描かれています。
- 引っぱる人がひとり増えるたびに、「○○が○○を引っぱって」の文が長くなっていきます。声に出して読むと、ことばのつみ重ねそのものが楽しいしかけになっています。
- 最後にかぶをぬく決め手が、いちばん小さなねずみだったという結末。「小さくても力になれる」ことを、説明ぬきで子どもに手わたしてくれます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
おじいさんひとりではぬけなかったかぶを、おじいさんはおばあさんをよんで一緒に引っぱります。「うんとこしょ、どっこいしょ」。それでもぬけません。
おばあさんは孫をよび、孫は犬をよび、犬はねこをよびます。おじいさんをおばあさんが、おばあさんを孫が、孫を犬が、犬をねこが引っぱって、「うんとこしょ、どっこいしょ」。それでも、かぶはぬけません。
最後にねこがよんできたのは、いちばん小さなねずみでした。ねずみがねこを引っぱり、ねこが犬を、犬が孫を、孫がおばあさんを、おばあさんがおじいさんを、おじいさんがかぶを引っぱって、「うんとこしょ、どっこいしょ」。
とうとう、かぶはぬけました。みんなが後ろにひっくり返るほどの勢いで、大きなかぶが土から飛び出します。ちっぽけなねずみの力が加わってはじめてぬけた、というところが、この昔話の味わいです。
お話はここで終わり、かぶをどう食べたかは描かれません。そのぶん、読み終わったあとに「このあとどうなった?」と想像をふくらませる余地がのこされています。
読んだあとに話したいこと
- かぶを引っぱった順番、おぼえているかな。言ってみよう。
- ねずみが来てかぶがぬけたのは、どうしてだと思う?
- こんなに大きなかぶ、ぬけたあとはどうやって食べる?
おうちの方へ
1962年に月刊絵本「こどものとも」で生まれ、1966年から単行本で読みつがれています。「うんとこしょ、どっこいしょ」は子どもに言わせる場面。回を重ねるごとに声を大きくすると、ぬけた瞬間の盛りあがりがちがいます。読み聞かせは2歳ごろから。小1の教科書に載るので、入学前に読んでおくと授業で得意顔になれます。
次に読むなら
くり返しで盛りあがる昔話をもう一冊なら、橋の下のトロルと三びきのやぎが対決する『三びきのやぎのがらがらどん』が同じ福音館の定番です。ことばのつみ重ねを楽しむという点では、ゆらゆらゆれて「どてっ」ところぶ『だるまさんが』が、もっと小さな子向けの入口になります。みんなで力を合わせて大きなものに立ち向かう話が好きなら、『11ぴきのねこ』の大魚とりへ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





