ブックリンカー
『容疑者Xの献身』の表紙
高校長編

容疑者Xの献身

作:東野圭吾

対象の目安
高校
ボリューム 推定
約200,000字長編
ページ数
394ページ
出版社
文藝春秋2005年8月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29

どんなお話?(ネタバレなし)

東京の下町で、中学生の娘と暮らしながら弁当屋で働く花岡靖子。ある夜、別れた夫がアパートに押しかけてきて、母娘にとって取りかえしのつかない事件が起こってしまいます。

そこへ手をさしのべたのが、隣の部屋に住む高校の数学教師・石神でした。天才的な頭脳を持ちながら、ひっそりと生きてきた男。彼は、ふたりを守るための「計画」を立てはじめます。

やがて警察の捜査が始まり、刑事の草薙は、大学時代の友人で物理学者の湯川学に相談します。湯川と石神もまた、学生時代に才能を認めあった旧友でした。天才対天才の、静かで息づまる頭脳戦がはじまります。

こんな子におすすめ

謎解きが好きな人、数学や理科が得意な人に。数学者と物理学者の頭脳戦は、論理の力の美しさとこわさの両方を見せてくれます。単なる犯人当てではなく、「人を思う気持ちはどこまで許されるのか」という重い問いを抱えた物語を読みたい高校生に。東野圭吾作品の入口としても最適です。

読みどころ

  • 序盤で事件の経緯が読者に明かされる「倒叙」のかたちをとりながら、それでも最後に大きな驚きが待っています。どこに仕掛けがあるのか、推理しながら読む楽しさがあります。
  • 湯川と石神は、かつて互いを認めあった天才どうし。友人でありながら対決しなければならない二人の会話には、敬意とさびしさがにじんでいます。
  • 数学の問題を「自分で考えて解く」ことと「他人の解答を確かめる」ことのちがいなど、数学の話題が物語の鍵として効果的に使われています。

読んだあとに話したいこと

  1. 石神の行動を「愛」と呼べると思う?
  2. もし自分が湯川の立場だったら、友人の秘密に気づいたときどうする?
  3. 数学の問題と、人の心の問題には、似ているところがあるかな。

おうちの方へ

直木賞受賞の本格ミステリーで、「ガリレオ」シリーズの一作です。殺人、遺体の損壊・遺棄、ストーカー行為、DV(元夫の暴力)、自殺を考える場面が描かれます。残酷な描写は抑えめですが、テーマは重く、高校生以上向けです。シリーズを読んでいなくても楽しめます。映画版もあるので、読後に見くらべるのもおすすめ。

次に読むなら

数学を愛する老博士と家政婦母子の交流を描く小川洋子『博士の愛した数式』は、同じく数学を通して人と人がつながる物語ですが、こちらはやさしく温かな読後感です。東野圭吾のガリレオシリーズを続けるなら、短編集『探偵ガリレオ』から入るとシリーズの原点がわかります。人間のエゴや罪を見つめる文学としては、夏目漱石『こころ』もあわせて読みたい一冊です。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。