- 対象の目安
- 中学〜高校
- ボリューム 推定
- 約62,000語長編
- ページ数
- 226ページ
- 出版社
- Vintage2003年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29
どんなお話?(ネタバレなし)
イギリスの町スウィンドンに住む15歳のクリストファーは、数学と物理が得意で、素数と宇宙が大好き。でも、人の表情を読むことや、知らない人と話すこと、黄色や茶色のもの、体にふれられることが苦手です。
ある夜、近所のシアーズ夫人の飼い犬ウェリントンが、庭で殺されているのを見つけます。大好きなシャーロック・ホームズのように、この事件の犯人を探そうと決めたクリストファー。先生にすすめられ、その捜査を1冊の本に書きはじめます。それが、この小説です。
こんな子におすすめ
数学やパズルが好きな子、ものごとをきちんと筋道立てて考えたい子に。人とはちがう感じ方をする主人公の目を通して世界を見ることで、「ふつう」とは何かを考えさせてくれます。家族の問題を描いていながら、クリストファーのまっすぐな語りにはユーモアもあり、英語の長編を読みやすい文体で楽しみたい中高生にも。
読みどころ
- 章の番号は2、3、5、7…と素数だけで進みます。クリストファー自身が理由を説明してくれるので、その発想の面白さに思わず納得してしまいます。
- 本文には図や地図、数式、表情の絵などがはさまれています。クリストファーが世界をどう整理して理解しているのかが、目で見てわかるしかけです。
- ロンドンへのひとり旅の場面では、駅の看板や人の声が洪水のように押しよせる様子が、文字の並びそのもので表現されます。読者も彼の苦しさを体感できます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
父は「よその家のことに首をつっこむな」と捜査をやめさせようとします。クリストファーの母は2年前に心臓発作で亡くなったと、父から聞かされていました。
近所への聞きこみで、クリストファーは、母とシアーズ夫人の夫が以前から親しかったことを知ります。やがて父の部屋の戸棚で、自分あての手紙の束を見つけます。それは死んだはずの母からのもので、母は生きていて、シアーズ氏とロンドンで暮らしていたのでした。ショックで寝こんだクリストファーに、父は、母が家を出たこと、そして犬のウェリントンを殺したのは、シアーズ夫人と言い争った末の自分だったことを打ち明けます。
犬を殺した父が自分も殺すかもしれないとおびえたクリストファーは、ひとりで列車に乗り、ロンドンの母のもとへ向かいます。人ごみや騒音、はじめての駅や地下鉄に苦しみながらも、彼はペットのネズミを連れてたどりつきます。
母はシアーズ氏と別れ、クリストファーとともにスウィンドンへ戻ります。クリストファーは数学の上級試験を受けて、最高の評価を得ます。父は子犬を贈り、少しずつ信頼を取り戻そうとします。クリストファーは、自分はなんでもできるのだと自信をもち、大学への夢を描くのでした。
読んだあとに話したいこと
- クリストファーにとって、うそをつかれることはなぜそんなにつらかったのだと思う?
- 父は許されるべきだったと思う?
- クリストファーの見方で世界を見てみて、新しく気づいたことはある?
おうちの方へ
英語は英検2級〜準1級程度。15歳の少年の一人称で、短い文と平易な語彙で書かれており、文章そのものは読みやすいほうです。ただし数学の問題や図、脱線が多く、章番号は素数のみという独特の構成。汚いののしり言葉(f-word など)が頻繁に出てくるほか、犬の死、両親の不倫、家庭内の暴力的な場面があります。邦訳は早川書房、舞台版も有名です。
次に読むなら
人とちがう顔で生まれた少年と周りの人々を描く Wonder は、もう少し年下向けのやさしい英語で「ちがい」と向き合う物語。語り手の知性の変化が文章そのものに表れる Flowers for Algernon(『アルジャーノンに花束を』)も、語りの工夫という点で響き合います。子どもの目で大人の世界のうそと正義を見つめる To Kill a Mockingbird(『アラバマ物語』)とも読みくらべてみてください。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Wonder
R. J. Palacio
「家族」「成長」のお話・同じくらいの長さ

Flowers for Algernon
Daniel Keyes
「成長」のお話・同じくらいの長さ

To Kill a Mockingbird
Harper Lee
「成長」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Diary of a Wimpy Kid: Wrecking Ball
Jeff Kinney
「家族」「成長」のお話・同じくらいの長さ

Diary of a Wimpy Kid: The Ugly Truth
Jeff Kinney
「成長」「家族」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
