文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
デパートのおもちゃ売り場に、緑のオーバーオールを着た小さなくまのぬいぐるみがいます。名前はコーデュロイ。毎日たくさんの人が通りすぎますが、だれも連れて帰ってはくれません。
ある日、リサという女の子がコーデュロイを見つけて「ほしい」と言いますが、おかあさんは、もう買い物をしすぎたし、このくまはオーバーオールのボタンがひとつ取れている、と首をふります。
その夜、お客がみんな帰って店が静まりかえったころ、コーデュロイは気づきます。「ぼく、ボタンをなくしてたんだ」。コーデュロイは、ボタンをさがしに、はじめて売り場の外へ出ていきます。
こんな子におすすめ
ぬいぐるみを「生きている」と信じている3〜6歳ごろの子に。コーデュロイが夜のデパートをひとりで歩きまわる場面は、小さな冒険としてどきどきしながら楽しめます。おこづかいで何かを買った経験がある子は、リサが自分のお金でコーデュロイを連れて帰るところに、きっと誇らしさを感じるはずです。
読みどころ
- コーデュロイにとって、エスカレーターは山、家具売り場は宮殿。知らないものを知っている言葉でとらえる思いこみが、小さな子の世界の見え方そのもので、親のほうがくすっとします。
- ベッドのマットレスのボタンを引っぱってランプを倒す場面は、本のいちばんの山場。静まりかえった店内の「ガシャン」を、読み手の声でぜひ再現してあげてください。
- リサは買ってもらうのではなく、ちょきん箱を数えて自分で買いに来ます。そして最後にボタンをぬいつけてあげる。「選ばれる」だけでなく「大事にされる」ことまで描かれた終わり方です。
- 英文は過去形の短い文が続き、セリフもシンプル。ぬいぐるみの気持ちを引用符つきで語る形なので、読み聞かせでも意味がとりやすいです。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
コーデュロイは、デパートのおもちゃ売り場で、だれかに買ってもらえる日を待っているくまのぬいぐるみです。ある日、リサという女の子が気に入ってくれますが、おかあさんは今日はもう買えないと言い、おまけにオーバーオールの肩のボタンが取れていることを指摘します。
その夜、コーデュロイは自分のボタンがないことに気づき、さがしに出かけます。動く階段(エスカレーター)に乗って上の階へ行くと、そこは家具売り場。ベッドやソファが並ぶようすを見て、コーデュロイは「ここは宮殿にちがいない」と思います。マットレスについている丸いボタンを自分のボタンだと思いこみ、引っぱっているうちに、ベッドから転げ落ちて、スタンドのランプを倒してしまいます。
その音を聞きつけた夜警のおじさんが懐中電灯で売り場を見まわり、ベッドの下にかくれていたコーデュロイを見つけて、おもちゃ売り場のたなへ戻します。
翌朝、ちょきん箱のお金を持ったリサがやってきて、自分のお金でコーデュロイを買います。家に帰ると、リサはコーデュロイに小さなベッドを用意し、取れていたボタンを自分でぬいつけてあげます。コーデュロイは、ずっとほしかったのは家と友だちだったんだと気づき、ふたりは抱きあいます。
読んだあとに話したいこと
- コーデュロイがずっとほしかったものは、ほんとうはなんだったのかな?
- きみのぬいぐるみが夜に動き出したら、どこへ行くと思う?
- リサはどうして、自分のお金でコーデュロイを買いに来たんだろう?
おうちの方へ
本文は1ページに2〜5文で、過去形の地の文が中心。語彙はやさしいですが、escalator や palace、mountain のように少し長い単語も出てきます。コーデュロイのひとりごとを声色を変えて読むと、小さい子も物語に入りやすくなります。日本語版『くまのコールテンくん』(偕成社、松岡享子訳)もあり、続編に A Pocket for Corduroy があります。
次に読むなら
続編の A Pocket for Corduroy(『コールテンくんのポケット』)では、コーデュロイがコインランドリーに置き去りにされて、ポケットをさがす夜の冒険が描かれます。おもちゃや動物が自分の居場所を見つける話として、The Snowy Day の静かなあたたかさや、ペットと子どもの出会いを描く Henry and Mudge: The First Book も相性のよい次の一冊。こわいもの知らずのいたずら者が好きなら Curious George へ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

The Snowy Day
Ezra Jack Keats
短めで読みやすい

Henry and Mudge: The First Book
Cynthia Rylant
「友情」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Curious George
H. A. Rey
「冒険」のお話・同じくらいの長さ

エルマーと16ぴきのりゅう
ルース・スタイルス・ガネット
日本語の本・「冒険」「家族」のお話・少し長め

Where the Wild Things Are
Maurice Sendak
「冒険」「家族」のお話・短めで読みやすい
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
