- 対象の目安
- 未就学〜小1
- ボリューム 推定
- 約600語すこし長め
- ページ数
- 64ページ
- 出版社
- HarperCollins1955年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
ある晩、ハロルドは月の光の中を散歩したくなりました。でも月が出ていません。そこでハロルドは、むらさきのくれよんで月を描きました。
次に、歩くための道を描き、まっすぐすぎてつまらないので道をそれて、森をつくろうと木を1本描きます。りんごの木になったので、りんごを守るためにこわい竜を描いたら――自分で描いた竜に、ハロルド自身がびっくり。ふるえる手が描いた線は、いつのまにか海になっていました。
白いページとむらさきの線だけで、どこまでも世界が広がっていく絵本。ハロルドの散歩は、どこへ行き着くのでしょう?
こんな子におすすめ
お絵かきが大好きで、描いたものがほんとうに動き出したらいいのにと思っている3〜6歳の子に。線1本で「海」や「山」になる見立ての面白さは、見立て遊びを始めたばかりの子にちょうどいい刺激です。読んだあとに紙とクレヨンを渡すと、自分だけの散歩を描きはじめるはずです。
読みどころ
- ページには白い背景と、むらさきの線と、ハロルドしかありません。それだけで海も山も町も表現しきってしまう、引き算の絵本です。
- 描いたものが自分に返ってくる構造がおもしろいところ。こわい竜を描けば自分がこわがり、山の向こうを描き忘れれば落ちる。因果関係がはっきりしているので、小さな子でも「どうして落ちたの?」に自分で気づけます。
- 最後に、月を囲むように窓を描いて自分の部屋に帰る場面は、一冊のなかでいちばん静かで、いちばんかしこい解決。読み終えたあと、最初のページに戻ってみたくなります。
- 英文は1ページ1〜2文ですが、文の途中でページがめくられます。「And...」で次のページに続く間が、絵本の時間の流れそのものになっています。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
パジャマ姿のハロルドは、月夜の散歩がしたくて、むらさきのくれよんで月と道を描きます。まっすぐな道にあきて近道をし、森のつもりで木を1本描くと、りんごの木になりました。りんごの番をさせようと描いた竜があまりにこわくて、ハロルドの手がふるえ、ふるえた線は波になり、ハロルドは海に落ちてしまいます。
あわてて小さなボートを描いて乗りこみ、岸にたどり着くと、おなかがすいたので9種類のパイを並べたピクニックを描きます。食べきれない分は、ムースとヤマアラシを描いて食べてもらいました。
また歩きだしたハロルドは山を描いて登りますが、山の向こう側を描き忘れていたため落下。とっさに気球を描いて助かります。そろそろ自分の部屋の窓に帰りたいのに、どこにも見つかりません。窓をたくさん描いた建物をつくり、それが町になり、おまわりさんに道をたずねても、おまわりさんはハロルドが行こうとしている方を指すだけです。
そこでハロルドは思い出します。自分の部屋の窓は、いつも月のまわりにあったはず。月を囲むように窓わくを描くと、そこが自分の部屋になりました。ベッドを描いて、ふとんをかけて、くれよんを床に落として、ハロルドはぐっすり眠ります。
読んだあとに話したいこと
- もしきみがむらさきのくれよんを持っていたら、まず何を描く?
- ハロルドはどうして自分の部屋の窓を見つけられたのかな?
- ハロルドが描いたもので、いちばんすてきだと思ったのはどれ?
おうちの方へ
文は1ページに1〜2文で、語彙もやさしめですが、文がページをまたいで続く書き方なので、一気に読まず、絵を見ながら区切るとわかりやすいです。deserving や frightening など少し難しい語も数語あります。「次に何を描くと思う?」と聞きながら読むと、子どもが自分で先を想像しはじめます。日本語版『はろるどとむらさきのくれよん』(文化出版局)もあります。
次に読むなら
ハロルドの散歩が気に入ったら、続編の Harold's Fairy Tale や Harold's Circus でも同じくれよんの冒険が楽しめます。空想が部屋から広がって、最後にちゃんと帰ってくる話としては Where the Wild Things Are が姉妹編のような一冊。もっと短い文で絵の面白さを味わうなら Goodnight Moon、空想の世界で勢いよく遊ぶなら The Cat in the Hat へ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Where the Wild Things Are
Maurice Sendak
「ファンタジー」「冒険」のお話・短めで読みやすい

Goodnight Moon
Margaret Wise Brown
短めで読みやすい

The Cat in the Hat
Dr. Seuss
「ファンタジー」のお話・同じくらいの長さ

The Knight at Dawn
Mary Pope Osborne
「冒険」「ファンタジー」のお話・少し長め

Dinosaurs Before Dark
Mary Pope Osborne
「冒険」「ファンタジー」のお話・少し長め
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
