文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/30
どんなお話?(ネタバレなし)
ホビットは、人間の半分ほどの背たけで、足にふさふさの毛が生え、おいしい食事と静かな暮らしを愛する小さな種族。ビルボ・バギンズも、冒険なんてまっぴらという、ごくふつうのホビットでした。
ところがある日、魔法使いのガンダルフと13人のドワーフたちが、ビルボの家に押しかけてきます。ドワーフのトーリンは、竜のスマウグにうばわれた、はなれ山の宝を取りもどしたいというのです。ビルボは宝を盗み出す役目として、むりやり旅の仲間にされてしまいます。トロル、ゴブリン、巨大なクモ……。のんびり屋のホビットの、行って帰ってくるまでの大冒険が始まります。
こんな子におすすめ
剣と魔法の冒険が好きで、そろそろ本格的なファンタジーの古典に手をのばしたい子に。主人公は強い戦士ではなく、家とごはんが大好きな小さなホビット。「自分は勇敢なタイプじゃない」と思っている子ほど、ビルボが少しずつ変わっていく姿に励まされるはずです。
読みどころ
- 暗い洞くつでのゴクリとのなぞなぞ勝負は、物語屈指の名場面。答えを考えながら読むと、ビルボと一緒に手に汗をにぎれます。
- 語り手がときどき読者に直接話しかけてくる、昔話を聞いているような語り口。長い旅の物語でも、どこか温かくユーモアがあります。
- 竜スマウグとビルボの対面は、力ではなく言葉と知恵のかけひき。宝をめぐって人が変わってしまう後半は、大人が読んでも考えさせられます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
一行はトロルにつかまりかけ、霧ふり山脈ではゴブリンに追われます。はぐれたビルボは暗い洞くつで指輪を拾い、そこに住むゴクリとなぞなぞ勝負をして、姿を消せる指輪の力で逃げ出します。
ワシや、熊に姿を変えるビヨルンに助けられたあと、闇の森ではクモの大群からドワーフたちを救い、エルフの王に捕まった仲間を樽に入れて川から逃がします。ビルボは少しずつ、一行にとってたよれる存在になっていきます。
はなれ山で、ビルボはひとりで竜スマウグと言葉をかわし、そのよろいのすき間を見つけます。怒ったスマウグは湖の町をおそいますが、弓の名手バルドが弱点を射ぬき、竜は倒れます。
ところが宝をめぐって、トーリンと、町の人間やエルフたちが対立します。ビルボは争いを止めようと、トーリンがいちばん大切にしていた宝石アーケン石をこっそり相手側にわたします。そこへゴブリンとオオカミの大軍がせめてきて、五軍の合戦が起こります。戦いには勝ちますが、トーリンは深い傷を負い、ビルボと和解して息を引き取ります。
故郷に帰ったビルボは、死んだと思われて家財を競売にかけられていましたが、指輪をたずさえて、また静かな暮らしにもどります。
読んだあとに話したいこと
- ビルボがいちばん勇気を出したのは、どの場面だったと思う?
- トーリンは、どうして宝にあんなにこだわったのだろう?
- アーケン石をわたしたビルボの行動は、裏切り? それとも正しいこと?
おうちの方へ
語り手が読者に話しかける昔話ふうの文体ですが、1930年代のイギリス英語で描写が長く、歌や詩も多いので、英検2級〜準1級程度の力があると楽しめます。戦いや死の場面はありますが、こわさはひかえめ。日本語版は岩波書店『ホビットの冒険』(瀬田貞二訳)で、この後の物語が『指輪物語』です。
次に読むなら
ビルボの指輪のその後は『指輪物語』(The Lord of the Rings)へ。ぐっと長く重厚になるので、中学生以上の目標に。同じ異世界ファンタジーの古典なら、もっと短く読みやすい The Lion, the Witch and the Wardrobe(『ライオンと魔女』)もおすすめです。作者のC・S・ルイスはトールキンの友人でした。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

The Fellowship of the Ring
J. R. R. Tolkien
同じ作者・「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

The Lion, the Witch and the Wardrobe
C. S. Lewis
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

The Land of Stories: A Grimm Warning
Chris Colfer
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

The Land of Stories: Worlds Collide
Chris Colfer
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Everblaze
Shannon Messenger
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あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
