文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/29
どんなお話?(ネタバレなし)
ポニーボーイ・カーティスは14歳。両親を事故で亡くし、兄のダリー、ソーダポップと三人で暮らしています。町の少年たちは、貧しい地区の「グリーサー」と、裕福な家の「ソッシュ」に分かれ、いつもにらみ合っています。
グリーサーのポニーボーイは、仲間のジョニーやダラス、トゥービットたちと一緒にいることで、なんとか自分を保っています。ある晩、ドライブイン・シアターでソッシュの女の子チェリーと言葉をかわしたことをきっかけに、ポニーボーイの世界は大きくゆらぎはじめます。本と夕焼けが好きな少年の目で語られる、友情と暴力の物語です。
こんな子におすすめ
仲間といる時間がなにより大事で、でも「自分はどこに属しているんだろう」とふと考えてしまう中学生に。見た目や住んでいる地域でレッテルを貼られることへのいらだちを、ポニーボーイの言葉がすくい上げてくれます。短めの長編なので、英語の小説を一冊読みきる最初の挑戦にも向いています。
読みどころ
- 語り手のポニーボーイは不良グループの一員でありながら、本と映画と夕焼けが好きな少年。荒っぽい世界を、繊細でまっすぐな目でえがく語り口がこの本の魅力です。
- 作者S・E・ヒントンは10代のときにこの物語を書きました。大人が想像した若者ではなく、同じ世代の目から見たリアルな怒りや友情が伝わってきます。
- ロバート・フロストの詩が、ポニーボーイとジョニーをつなぐ大切なモチーフとして登場します。その詩の意味が、物語の最後にもう一度胸にひびきます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
ある夜、ポニーボーイとジョニーは公園でソッシュの少年たちにおそわれます。ポニーボーイが噴水で溺れさせられそうになったとき、ジョニーはナイフでボブというソッシュを刺し殺してしまいます。ふたりはダラスの助けで町を逃げ出し、郊外の古い教会に身をかくします。髪を切って色を抜き、『風と共に去りぬ』を読み、ロバート・フロストの詩について語り合う日々が続きます。
やがてジョニーは自首を決めますが、その直後に教会が火事になり、中に子どもたちが取り残されます。ふたりは子どもたちを助け出して英雄として新聞に載りますが、ジョニーは落ちてきた木材で背中に大けがを負います。
グリーサーはソッシュとの決闘(ランブル)に勝ちますが、ジョニーは病院で息を引き取ります。心のささえを失ったダラスは店をおそい、弾の入っていない銃を警官に向けて撃たれ、死んでしまいます。
ショックで寝こんだポニーボーイは、審問でボブの死の責任を問われず、兄たちと暮らし続けられることになります。ジョニーが残した手紙を読んだポニーボーイは、国語の課題の作文として、自分たちの物語を書きはじめます。それがこの本そのものなのです。
読んだあとに話したいこと
- グリーサーとソッシュは、本当はどこがちがって、どこが同じだったと思う?
- ダラスはなぜ最後にあんな行動をとったのだろう。彼を責められる?
- きみのまわりにも、見た目や持ちもので人を分けるような「グループ」はある?
おうちの方へ
語彙は英検準2級〜2級程度で、ポニーボーイの一人称の語りは読みやすいものの、1960年代の少年たちのスラングが出てきます。けんか、ナイフによる殺人、喫煙・飲酒、仲間の死がえがかれるので中学生以上向き。日本語版はあすなろ書房『アウトサイダーズ』、1983年の映画版もあります。
次に読むなら
身近な人の死と向き合う少年の物語なら Bridge to Terabithia(『テラビシアにかける橋』)を。体の大きな少年と小さな天才の友情をえがく Freak the Mighty は、同じく「はみだし者」どうしの絆の物語で、もう少し年下から読めます。社会のしくみそのものを問い直したくなったら The Giver へ。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

Bridge to Terabithia
Katherine Paterson
「友情」「泣ける」のお話・同じくらいの長さ

Freak the Mighty
Rodman Philbrick
「友情」「成長」のお話・同じくらいの長さ

The Giver
Lois Lowry
「成長」「家族」のお話・同じくらいの長さ

Walk Two Moons
Sharon Creech
「家族」「友情」のお話・同じくらいの長さ

Anne of Green Gables
L. M. Montgomery
「家族」「友情」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
