ブックリンカー
『ツナグ』の表紙
中学〜高校長編

ツナグ

作:辻村深月

対象の目安
中学〜高校
ボリューム 推定
約220,000字長編
ページ数
441ページ
出版社
新潮社2010年10月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03

どんなお話?(ネタバレなし)

一生に一度だけ、亡くなった人ともう一度会わせてくれる「使者(ツナグ)」がいる――。そんなうわさをたよりに、さまざまな人がツナグのもとをたずねてきます。ただし、死者に会えるのは生きている人も死者も一度きり。会えるのは一晩だけです。

突然この世を去ったアイドルに支えられていた女性、亡くなった母にどうしても確かめたいことがある頑固な長男、事故で死んだ親友に会いたい女子高生、ある日姿を消した婚約者を待ちつづける会社員。

彼らを死者と引きあわせるのは、意外にもひとりの男子高校生でした。一夜の再会は、残された人に何をもたらすのでしょうか。

こんな子におすすめ

大切な人に言えなかったことがある人、友だちへの嫉妬やもやもやした気持ちに悩んだことがある人に。死者との再会というファンタジーの設定を通して、生きている人どうしの関係を見つめなおす物語です。章ごとに依頼人がちがうので、長編に慣れていなくても読みやすく、泣ける物語が好きな中高生に。

読みどころ

  • 会えるのは一生に一度、しかも死者の側も一度しか会えない、というルールが物語に緊張感を与えています。誰に会うか、その一回をどう使うかに、依頼人の人生が表れます。
  • 女子高生どうしの友情と嫉妬を描く章は、甘い感動では終わらない苦さがあり、読後に長く心に残ります。辻村深月らしい、思春期の心の描き方が光ります。
  • 最終章で、それまでの依頼を使者の側から見なおすことで、同じ出来事がまったくちがう意味を帯びて見えてきます。

読んだあとに話したいこと

  1. 一度だけ亡くなった人に会えるとしたら、だれに会いたい? 何を話したい?
  2. 死者に会えることは、残された人にとって本当に救いになるのかな。
  3. 嵐さんの章を読んで、友だちとの関係でどんなことを考えた?

おうちの方へ

死者と一度だけ再会できるという設定の連作長編で、どの章にも死が描かれます。病死、事故死、突然死のほか、嫉妬や罪悪感など重い感情もテーマです。怖い話ではありませんが、身近な人を亡くした経験のある子には強く響くので、様子を見守ってください。章ごとに完結するので、少しずつ読みすすめられます。

次に読むなら

同じ辻村深月の『かがみの孤城』は、ふしぎな城に集まる中学生たちの物語で、伏線が最後に一気につながる構成が共通しています。限られた時間を生きる少女と少年を描く『君の膵臓をたべたい』は、大切な人を失うことをテーマにした青春小説。死後の世界から人生をやりなおす『カラフル』は、生と死を少し軽やかに見つめる物語です。

読んだ人の感想

読みこみ中…

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この本が好きなら

あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。