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日本語のシリーズ

エルマーとりゅう 3部作

My Father's Dragon

全3巻(完結)

作:ルース・スタイルス・ガネット

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

「エルマーとりゅう」の3部作は、アメリカの作家ルース・スタイルス・ガネットが書き、まま母のルース・クリスマン・ガネットが絵をつけた幼年童話です。日本では福音館書店から、わたなべしげおの訳で『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の順に1960年代に出版され、それから長いあいだ、ひとり読みの入り口の定番として読みつがれてきました。

1冊目の『エルマーのぼうけん』で、男の子のエルマーは、動物たちにつかまって働かされているりゅうの子どもを助けるため、ひとりで「どうぶつ島」へわたります。武器を持たないエルマーがリュックにつめていくのは、チューインガムや輪ゴム、ぼうつきキャンディといった、へんてこな持ちものばかり。それが島で次々に出会う猛獣たちを相手に、思いがけない使い道で役に立っていくところが、この物語のいちばんの楽しさです。力ではなく知恵で切りぬける主人公の姿に、読む子は自分を重ねやすいのです。

2冊目の『エルマーとりゅう』では、助けだしたりゅうの背中に乗ってエルマーが家へ帰る旅が、3冊目の『エルマーと16ぴきのりゅう』では、りゅうの家族にせまる危機が描かれます。1冊ごとに山場はありますが、3冊を通して、エルマーとりゅうの友情がひと続きの物語として深まっていくつくりです。

どの巻も短い章に区切られていて、白黒の挿絵が多く、見返しには島の地図も描かれています。寝る前に1章ずつ読み聞かせて、続きを楽しみに眠る。そんな読み方から入って、やがて自分で続きを読みはじめる子が多いのがこのシリーズです。絵本から読みものへ移るちょうど境目で、長いお話を最後まで読みとおす楽しさを教えてくれる3冊といえます。

読む順番のコツ

3冊はひとつながりの物語なので、刊行順に読むのがおすすめです。『エルマーとりゅう』は1冊目の最後から直接つづく話、『エルマーと16ぴきのりゅう』は2冊目のあとの出来事を描いています。どの巻も章が短いので、読み聞かせなら一晩に1〜2章ずつ区切るとちょうどよく、1冊目を読み終えたときに続きがすぐ手に取れるよう、3冊そろえておくと途切れずに読めます。

こんな子に

読み聞かせなら年長さんから、ひとり読みは小学1〜3年生が目安。絵本を卒業して、はじめて章のある本を読んでみたい子、冒険や動物のお話が好きな子に。

読む順番

刊行順。3冊で完結

  1. 1
    『エルマーのぼうけん』の表紙
    エルマーのぼうけん

    りゅうの子を助けにどうぶつ島へ

    小1〜小3読みごたえ
    あらすじを読む →
  2. 2
    『エルマーとりゅう』の表紙
    エルマーとりゅう

    りゅうに乗って家へ帰る旅

    小1〜小3読みごたえ
    あらすじを読む →
  3. 3
    『エルマーと16ぴきのりゅう』の表紙
    エルマーと16ぴきのりゅう

    りゅうの家族を守るための最後の冒険

    小1〜小3読みごたえ
    あらすじを読む →

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • 大どろぼうホッツェンプロッツ(シリーズ)

    力ではなく知恵で切りぬける主人公が好きになった子に。カスパールとゼッペルの二人が、大どろぼうや魔法使いを相手に作戦を立ててやっつける痛快な3部作です。章立ての読みものとしてはエルマーより少し長く、小学2〜4年生のひとり読みに向いています。

  • ルドルフとイッパイアッテナ(シリーズ)

    見知らぬ場所に飛びこんで、出会った相手と友情を深めていく物語が好きな子に。迷子の黒ねこルドルフが、ボスねこから生きる知恵や字を読むことを教わります。1冊の長さはエルマーの倍以上になりますが、章ごとに区切りがあり、小学3年生前後の「長い本デビュー」にぴったりです。

  • 長くつ下のピッピ(シリーズ)

    大人の手を借りずに自分の力で何でもやってのける主人公にわくわくした子に。世界一強い女の子ピッピが、町じゅうを巻きこんで次々にとんでもないことをします。1章ごとにひとつの事件が完結するので、エルマーのあとの少し長めの読みものとして読みやすい3部作です。

よくある質問

Q. 何歳から、何年生から読めますか?
読み聞かせなら年長さんから楽しめます。1章が短く、白黒の挿絵も多いので、毎晩1〜2章ずつ読むと1冊目は1週間ほどで読み終えられます。ひとり読みは小学1〜3年生が目安です。読み聞かせで1冊目を知った子が、2冊目からは自分で読みはじめることもよくあります。
Q. 途中の巻から読んでも大丈夫ですか?
3冊はひとつながりの物語なので、1冊目の『エルマーのぼうけん』から順に読むのがおすすめです。2冊目の『エルマーとりゅう』は1冊目のラストの続きから始まり、3冊目はその後のりゅうの家族の話です。2冊目から読むと、エルマーとりゅうがなぜ一緒にいるのかがわからず、楽しさが半分になってしまいます。
Q. こわい場面はありますか?
どうぶつ島では、トラやライオン、ワニなどがエルマーを食べようと次々に現れますが、エルマーは持ちものと知恵で切りぬけていくので、こわさよりも「次はどうやって逃げるの?」というわくわくが勝ちます。けがや血が出るような場面はなく、こわがりの子でも読み聞かせなら安心して楽しめる程度です。
Q. Netflix の映画と原作はちがいますか?
2022年に Netflix でアニメ映画『エルマーのぼうけん』が公開されましたが、エルマーがお母さんと町で暮らす場面など、原作にはない設定や展開が加えられています。りゅうを助けに島へ行くという大筋は同じなので、映画を見た子に原作を渡すと「本ではこうなっているんだ」とちがいを楽しめます。

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