日本語のシリーズ
11ぴきのねこ シリーズ
全6巻(完結) こぐま社の「全6冊セット」と同じ数え方。絵巻えほん『11ぴきのねこ マラソン大会』は数に入れていません(ふくめて全7作と数えることもあります)
作:馬場のぼる
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
「11ぴきのねこ」は、漫画家でもあった馬場のぼるが文と絵を手がけ、こぐま社から1967年に1冊目が出た絵本シリーズです。主人公は、とらねこたいしょうと、そのあとにくっついて歩く10ぴきののらねこたち。とらねこたいしょうだけはしまもようで、ほかの10ぴきは見分けがつかないほどよく似た顔をしているのに、並んだ11ぴきのしぐさはそれぞれ少しずつちがっていて、ページのすみずみまで眺めたくなります。
11ぴきはいつもおなかをすかせていて、お話はたいてい「おいしいもの」をめぐって動きだします。大きな魚、コロッケ、ふしぎなふくろの中身。目の前のごちそうに向かって、11ぴきは力をあわせ、ときには少しずるい知恵もしぼって大作戦を立てます。ところが最後には、思いもよらないオチが待っている。食いしんぼうで、ちょっとずるくて、でもにくめない。そんな11ぴきの姿に、子どもは自分や友だちを重ねて大笑いします。
このシリーズの持ち味は、ことばの少なさと、絵が語る量の多さです。文章は短く、とぼけた表情のねこたちが、身ぶりだけで場面の空気を伝えてくれます。とくに各巻の最後のページは、文字にたよらず絵だけで笑わせるつくりになっていることが多く、読み手が何も言わずに見せるだけで、子どもから笑い声があがります。マンガのコマ運びを思わせるテンポのよさも、漫画家ならではといえるでしょう。
1冊目は劇作家の井上ひさしの手で舞台作品にもなり、劇団によって何度も上演されています。絵本としては、保育園や幼稚園の読み聞かせの定番で、大人になってから「あのオチが忘れられない」と話す人も少なくありません。
読む順番のコツ
どの巻も1冊で話が完結しているので、どこから読んでもかまいません。ただ、11ぴきがどんな仲間なのかがいちばんよくわかるのは1冊目の『11ぴきのねこ』なので、最初の1冊にはこれがおすすめです。読み聞かせでは、最後のページを急いでめくらず、子どもが絵のおかしさに気づくまで少し待ってあげてください。『11ぴきのねこ マラソン大会』は、横に長くのびる絵巻えほんという特別な形の本です。
こんな子に
読み聞かせなら3歳ごろから、ひとり読みは年長〜小学2年生くらい。ことばより絵で笑うのが好きな子、食べものが出てくるお話が好きな子、きょうだいや友だちと一緒に読みたいときにも。
読む順番
通常の絵本6冊を刊行順(1967〜1996年)に並べ、最後に絵巻えほんの『マラソン大会』を加えた7冊。『マラソン大会』は1984年に大型版で出た文字のない絵巻えほんで、いまの版は1992年の改訂版です
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11ぴきのねことあほうどり未就学〜小2はじめてあらすじを読む → - 3
11ぴきのねことぶた
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11ぴきのねこ ふくろのなか
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11ぴきのねことへんなねこ
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11ぴきのねこ どろんこ
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11ぴきのねこ マラソン大会
絵巻えほんの形の特別な1冊
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
- バムとケロ(シリーズ)
ページのすみずみまで描きこまれた絵に、小さなおまけがたくさん隠れた絵本です。11ぴきのしぐさを眺めて笑っていた子なら、バムとケロの部屋や背景を探しまわる楽しさにすぐはまります。おやつを作って食べる場面が多いのも共通点です。
番ねずみのヤカちゃんとても声の大きいねずみの子が主人公の、短い章に分かれた幼年童話です。ことばの少ない絵本から、文章を追って楽しむ本へ進む最初の1冊にちょうどよい長さで、ちょっととぼけたユーモアは11ぴきのねこと通じます。
- かいけつゾロリ(シリーズ)
いたずらをたくらんではしっぱいする、ずるくてにくめないキツネのゾロリ。11ぴきの「ちょっとずるい大作戦」で笑った子にぴったりです。絵が多くマンガのようなコマ割りもあるので、ひとり読みを始めた小学1〜3年生が文字の多い本に慣れるのに向いています。
よくある質問
- Q. 何歳から読めますか?
- 文章が短く、絵だけで笑える場面が多いので、読み聞かせなら3歳ごろから楽しめます。ひとり読みは、ひらがながすらすら読めるようになる年長〜小学2年生くらいが目安です。大人が読み返しても笑えるので、家族みんなで回し読みしやすいシリーズです。
- Q. 全部で何冊ありますか?新刊は出ますか?
- ふつうの絵本の形のものは、1967年の『11ぴきのねこ』から1996年の『11ぴきのねこ どろんこ』までの6冊で、こぐま社からも全6冊のセットが出ています。このほかに絵巻えほんの『マラソン大会』が1冊あります。作者の馬場のぼるは2001年に亡くなっているので、新しいお話は出ていません。
- Q. どの巻から読めばいいですか?
- どの巻も1冊で完結していて、話のつながりはないので、どこから読んでもかまいません。11ぴきの性格や、とらねこたいしょうとの関係がいちばんよくわかるのは1冊目の『11ぴきのねこ』です。気に入ったら、同じように食べものをめぐる作戦が楽しい『11ぴきのねことあほうどり』へ進むのが自然です。
- Q. 『マラソン大会』はどんな本ですか?
- 横に長くつながったページを広げていく絵巻えほんで、文章はなく、絵だけでマラソン大会のようすを追っていきます。ほかの6冊とは形も読み方もちがうので、字を読むより絵をすみずみまで眺めるのが好きな子や、ほかの巻を読んだあとの「おまけ」の1冊に向いています。