日本語のシリーズ
おしりたんてい
既刊7巻(2026年10月時点)(刊行中) 数は絵本シリーズの冊数(最新は2018年の7冊目)。読みもの版「おしりたんていファイル」の15冊、アニメコミックなどは数に入れていません。
作:トロル
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
「おしりたんてい」は、ポプラ社から2012年に1冊目の絵本が出たシリーズです。作者の「トロル」は、お話を考える人と絵をかく人の二人組のユニット名。主人公のおしりたんていは、顔がそのままおしりの形をした紳士で、チェックのベレー帽がトレードマーク。いつも落ちついた口調で「においますね」と事件のにおいをかぎつけ、大好物のスイートポテトをほおばりながら、助手の犬のブラウンと一緒になぞにいどみます。
このシリーズの読み心地を決めているのは、読者がたんていの仲間として事件に参加するしかけです。ページのあちこちに「この中に手がかりがあるよ」という問いかけが出てきて、絵のすみにかくれた足あとや落としものをさがしたり、迷路をたどって犯人を追いかけたりしないと、お話が先に進みません。答えはページをめくった先で確かめられるので、見つけられたときの「やった!」が、そのまま読み進める力になります。
もうひとつの名物は、クライマックスで犯人を追いつめたときに見せる、おしりたんていの「必殺わざ」です。おならを使ったこのわざの場面は毎回お約束になっていて、子どもたちはそこを楽しみにページをめくります。見た目のおかしさとは反対に、たんていの推理はいたってまじめ。手がかりを一つずつ積みあげて犯人にたどりつく流れは、推理もののいちばん基本の楽しさを、絵本の形でしっかり味わわせてくれます。
絵本シリーズのほかに、同じ主人公で文字の量がふえた「読みもの」のシリーズも出ていて、こちらにも絵さがしや迷路のページが入っています。テレビアニメや映画をきっかけに知る子も多く、絵本で好きになった子が読みもの版へ、さらに長い本へと進んでいく道すじができているのも、このシリーズのよいところです。
読む順番のコツ
絵本はどれも1冊で事件が完結するので、どの巻から読んでもかまいません。登場人物の紹介がいちばんていねいなのは1冊目の『おしりたんてい』なので、はじめてならそこからがおすすめ。読み聞かせでは、答えを大人が先に言わず、子どもが手がかりを見つけるまで待ってあげると盛りあがります。絵本に慣れたら、同じ主人公の読みもの版シリーズに進むと、ひとり読みの練習にちょうどよい段差になります。
こんな子に
読み聞かせなら3歳ごろから、ひとり読みは年長〜小学2年生くらい。絵さがしや迷路が好きな子、おならのギャグで大笑いする子、本より図鑑やパズルのほうが好きな子にも。
読む順番
絵本シリーズの刊行順(7冊)。このほかに、文字の多い読みもの版のシリーズがあります
- 1

- 2
おしりたんてい ププッ レインボーダイヤを さがせ!
- 3
おしりたんてい ププッ ちいさな しょちょうの だいピンチ!?
- 4
おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ!
- 5
おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!
- 6
おしりたんてい ププッ おしりたんていが ふたりいる!?
- 7
おしりたんてい ププッ ゆきやまの しろい かいぶつ!?
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
おしりたんていファイル(読みもの版。『むらさきふじんの あんごうじけん』から)
同じおしりたんていが活躍する、文字の多い読みもの版です。暗号や絵さがしのページが残っているので、絵本で手がかりさがしが好きになった子が、そのまま長いお話に進めます。小学1年生ごろからのひとり読みに向いています。
- かいけつゾロリ(シリーズ)
同じポプラ社の、絵が多くギャグたっぷりの読みものです。ページのあちこちに絵さがしや迷路があり、おならのギャグも健在なので、おしりたんていで笑った子がすぐになじめます。1冊90ページ前後で、ひとり読みの体力をつけるのにぴったりです。
- エルマーとりゅう 3部作(『エルマーのぼうけん』から)(シリーズ)
見返しの島の地図をたどりながら、主人公が持ちものを知恵で使ってピンチを切りぬける冒険物語です。手がかりを見つけて先へ進む楽しさが好きな子に。絵本より文字がずっと多く、章のある本へ進む最初の一冊になります。
よくある質問
- Q. 絵本と読みもの版は、どちらから読めばいいですか?
- はじめてなら絵本からがおすすめです。絵本は1冊32ページほどで、読み聞かせなら3歳ごろから楽しめます。読みもの版の「おしりたんていファイル」は、1冊の中に章が分かれた小学1〜4年生向けの本で、文字はぐっと増えますが、絵さがしや迷路はそのまま入っています。絵本で手がかりさがしに慣れてから進むと、ひとり読みの練習にちょうどよい段差になります。
- Q. 全部で何冊出ていますか?
- 2026年10月時点で、絵本は7冊です。2012年の『おしりたんてい』から2018年の『ゆきやまの しろい かいぶつ!?』まで出ています。読みもの版は15冊で、2025年3月に『たいけつ!かいとうアカデミー』のスターサイドとムーンサイドの2冊が同時に出たのが最新です。どちらも1冊で事件が完結するので、どこから読んでも楽しめます。
- Q. アニメや映画のお話は本に入っていますか?
- テレビアニメや映画には、絵本・読みものをもとにしたお話と、アニメだけのお話があります。アニメの場面を使って本にした「アニメコミック」のシリーズが別に出ていて、映画の作品もここに入っています。絵本や読みもの版とは別のラインなので、アニメで好きになった話を探すときはアニメコミックを、推理の参加型の楽しさを味わうなら絵本と読みもの版を選びましょう。