- 対象の目安
- 小2〜小5
- ボリューム 推定
- 約40,000字長編
- ページ数
- 184ページ
- 出版社
- 偕成社1966年6月
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
カスパールのおばあさんが大切にしていたのは、ハンドルを回すと歌が鳴る、音楽つきのコーヒーひき。ところがある朝、七本のナイフと胡椒ピストルを持った大どろぼうホッツェンプロッツが、それを目の前でうばっていってしまいます。
おまわりさんのディンペルモーザーはあてになりません。そこでカスパールと親友のゼッペルは、自分たちの手でどろぼうをつかまえようと、砂をつめた箱を使った作戦を思いつきます。
ところが、計画は思わぬ方向へ。二人は森の奥で、大どろぼうと、さらにおそろしい大魔法使いツワッケルマンにかかわることになっていきます。
こんな子におすすめ
いたずらっぽい冒険が好きで、「悪者をやっつける」話にわくわくする小学2〜4年生に。名前の取りちがえや帽子の交換といった、のちのち効いてくるしかけが多いので、「あれがここでつながった!」と気づく楽しさを知りはじめた子にぴったりです。少し長い本に挑戦したい子の、最初の海外児童文学にも。
読みどころ
- 帽子を交換するという、はじめは子どもじみたいたずらに見える行動が、物語の後半で思いがけない形で二人を救うことになります。
- じゃがいもの皮むきだけはできない大魔法使い、という設定のおかしさ。強大な力を持つはずの悪役が、台所仕事に困っているところに、この本のユーモアがつまっています。
- 七本のナイフと胡椒ピストルを身につけたホッツェンプロッツの見た目は、トリップのさし絵でこそ生きています。文章と絵をいっしょに楽しんでください。
- おまわりさんは頼りにならず、おばあさんは泣いてばかり。大人があてにならないからこそ、二人の子どもが知恵と勇気で動くという構図が、読者を主人公の側に引きこみます。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
カスパールとゼッペルは「気をつけろ、金」と書いた箱に砂をつめ、底に穴をあけて、どろぼうに運ばせながら砂のあとをたどる作戦を立てます。砂のあとは森で消え、万一のために帽子を交換していた二人は、ホッツェンプロッツに別々につかまってしまいます。どろぼうは帽子を見て二人の名前を取りちがえ、本当はカスパールのほうを「ゼッペル」だと思いこんで、大魔法使いツワッケルマンにじゃがいもの皮むき係として売りわたし、ゼッペルを自分の下働きにします。
魔法使いの城には、外へ出られないまじないがかけられていました。しかしそれは「ゼッペル」という名前に向けてかけられたもので、本当の名がカスパールである少年には効きません。カスパールは地下室で、ヒキガエルの姿に変えられた妖精アマリリスに出会い、満月の夜に妖精草をとってきて魔法を解きます。帰ってきたツワッケルマンは、ヒキガエルを追って地下の池に落ち、城とともに消えてしまいました。
妖精がお礼にくれた願いの指輪で、カスパールはゼッペルを助けだし、ホッツェンプロッツを小鳥に変えて鳥かごに入れ、ディンペルモーザーに引きわたします。コーヒーひきはおばあさんのもとへもどり、一同はおばあさんの焼いたケーキでお祝いをするのでした。
読んだあとに話したいこと
- カスパールとゼッペルの砂の作戦、どこがうまくいかなかったんだろう? あなたならどう直す?
- 帽子を交換したことが、あとでどう役に立った?
- もし願いの指輪をもらったら、何をお願いする?
おうちの方へ
どろぼうも魔法使いも、こわいというより間が抜けていて、低学年への読み聞かせでも安心です。章が短く、トリップのさし絵が多いので、ひとり読みは小学3年生くらいから。『ふたたびあらわる』『三たびあらわる』と三部作になっています。
次に読むなら
続編『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』『三たびあらわる』では、牢屋をぬけだしたどろぼうとの再戦が描かれます。同じようにユーモアと冒険がつまった海外の名作としては『長くつ下のピッピ』『小さなスプーンおばさん』、少し長めで笑いの多い『チョコレート工場の秘密』が次の一冊に向いています。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。





