- 対象の目安
- 小4〜中学
- ボリューム 推定
- 約70,000語長編
- ページ数
- 304ページ
- 出版社
- Scholastic2012年
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文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/03
どんなお話?(ネタバレなし)
ドラゴンたちの大陸ピリアでは、砂のドラゴン「サンドウィング」の女王の座をめぐって、3人の姉妹が20年近く戦争を続けています。そんななか、ひとつの予言が語られました。「いちばん明るい夜に生まれた5匹のドラゴネット(子どものドラゴン)が、戦争を終わらせる」。
泥のドラゴン、クレイは、その5匹のうちの1匹。海のツナミ、夜のスターフライト、雨のグローリー、砂のサニーといっしょに、山の下のほら穴で生まれてからずっと、「平和の爪」という組織の3匹の大人ドラゴンにきびしく育てられてきました。外の世界を見たことは一度もありません。
6歳になったクレイたちは、自分たちの手で運命を選びたいと、ほら穴からの脱出を計画します。でも外の世界は、予言どおりに5匹をむかえてくれる場所ではありませんでした。
こんな子におすすめ
ドラゴンと聞くだけで目を輝かせる子、種族や勢力図のある世界に入りこんでしまう子に。ハリー・ポッターやパーシー・ジャクソンを読んだあと、「次に夢中になれるシリーズ」を探している高学年に向いています。アクションが多く、英語でもどんどん先が読みたくなる本です。
読みどころ
- 泥・海・夜・雨・砂・空・氷の7つの種族それぞれに、見た目も能力も文化もちがいます。巻頭の種族ガイドを読むだけでわくわくし、設定を覚えること自体が楽しみになります。
- 語り手のクレイは、体は大きいのに争いが苦手で、仲間を守ることだけを考えている心やさしいドラゴン。「英雄らしくない英雄」の視点が、物語に温かさを足しています。
- 予言に入っていないグローリーが、いちばん強い切り札になる展開。「運命に選ばれたかどうか」より、仲間がどう思うかが大切だというメッセージが伝わります。
- さわるだけで相手を焼いてしまうペリルの孤独は、シリーズのなかでも心に残るキャラクター造形。敵か味方か、最後まで目が離せません。
ここから先は物語の結末に触れています。読み終わった人や、読み聞かせの前に内容を確かめたい保護者の方向けです。
もともと予言にあった空のドラゴン「スカイウィング」の卵はこわされていて、グローリーは代わりに拾われた雨のドラゴン。ある日、組織の実力者である夜のドラゴン、モローシアがほら穴を訪れ、「グローリーは予言にいないから殺せ」と命じます。それを聞いたクレイたちは、仲間を守るため、川から脱出をこころみます。
ところが脱出のさなか、スカイウィングの女王スカーレットの兵士たちがほら穴をおそいます。育ての親のうちデューンは殺され、ウェブズはにげ、ケストレルは捕まり、5匹も全員スカーレットの宮殿へ連れていかれます。スカーレットは捕虜どうしを闘技場で戦わせて楽しむ残酷な女王で、クレイたちも次々と戦わされます。
クレイは、さわるだけで相手を焼いてしまう「火のうろこ」をもつスカイウィングの少女ペリルと出会い、友だちになります。ペリルはスカーレットに育てられた闘技場の王者ですが、じつはケストレルの娘でした。やがてサンドウィングの女王候補バーンが宮殿を訪れ、サニーがバーンへの贈り物にされると知って、5匹はいよいよ脱出を急ぎます。
クレイとペリルが戦わされる日、グローリーが雨のドラゴンの秘密の武器、顔をとかす毒をスカーレットに吹きかけ、大混乱のなか、ペリルの助けで5匹はケストレルとともに逃げ出します。ペリルはさそわれても、いっしょには来ません。
クレイはグローリーと泥の王国へ行き、母親のキャトテイルを探し当てますが、母は卵を売ったことを気にもせず、クレイに関心を示しません。きょうだいたちに会えたのはうれしかったけれど、自分の家族は5匹の仲間なのだと気づいたクレイは、次にツナミのふるさとである海の王国をめざして、仲間とともに旅立ちます。
読んだあとに話したいこと
- 5匹のなかで、きみがいちばん似ていると思うのはだれ? 自分ならどの種族に生まれたい?
- 予言に「選ばれていない」グローリーは、仲間じゃないと思う?
- ペリルは、クレイたちといっしょに逃げることもできたのに、なぜ残ったのだろう?
おうちの方へ
文は平易で会話が多く、章も短め。ただしドラゴンの種族名や登場人物が多いので、巻頭の地図と種族ガイドを行き来しながら読むのがコツです。闘技場での戦い、爪やしっぽの毒による死、育ての親の死など、暴力の描写ははっきりしているので、小学校中学年までは内容を見てから。日本語版は未刊行です(2026年現在)。全15巻のシリーズで、グラフィックノベル版もあります。
次に読むなら
続きは第2巻 The Lost Heir で、舞台はツナミのふるさと、海の王国へ。神話の怪物と戦うアクションが好きなら The Lightning Thief(パーシー・ジャクソン)、能力をもつ子どもたちの学園ものなら Keeper of the Lost Cities が、同じくらいの長さでシリーズ読みに向きます。ドラゴンの古典に触れてみたいなら The Hobbit の竜スマウグも。
読んだ人の感想
読みこみ中…
この本が好きなら

The Lightning Thief
Rick Riordan
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

Keeper of the Lost Cities
Shannon Messenger
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

The Hobbit
J. R. R. Tolkien
「冒険」「ファンタジー」のお話・同じくらいの長さ

The Lion, the Witch and the Wardrobe
C. S. Lewis
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ

The Land of Stories: A Grimm Warning
Chris Colfer
「ファンタジー」「冒険」のお話・同じくらいの長さ
あらすじなどの文章は AI(Claude)が書いたもので、登場人物や出来事、結末などが実際の本と一部異なる可能性があります。対象の目安・ボリュームもブックリンカー編集部による目安です。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。書誌情報は openBD・国立国会図書館サーチ・Open Library・版元ドットコムを参照しています。
