英語のシリーズ
Dog Man
既刊14巻(2026年10月時点)(刊行中) 2026年10月時点で刊行済みの本編の数。第15巻 Dog Man: A Sprinkle in Time は2026年11月3日発売予定です。Cat Kid Comic Club などのスピンオフは数えていません。
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
Dog Man は、Captain Underpants で知られるデイブ・ピルキーが2016年から出しているグラフィックノベル(まんが)のシリーズです。警察官のナイト巡査と警察犬グレッグが大けがをし、手術でひとつになって生まれたのが、頭は犬で体は人間のヒーロー、ドッグマン。悪の天才ねこペティたちを相手に、町の平和を守ろうと大さわぎをくり広げます。作中では、Captain Underpants のジョージとハロルドが描いたまんが、という設定になっています。
英語は、ふき出しの中の短い口語が中心です。1冊は240ページ前後ありますが、ほとんどが絵なので、推定の語数は1冊6,000語台と、見た目ほど多くありません。巻が進むと、ペティの息子のような子ねこ「リル・ペティ」など登場人物が増え、友情や家族、正しいことを選ぶ大切さといったテーマが少しずつ前に出てきます。せりふの量もやや増えますが、絵で筋を追える読みやすさは変わりません。
子どもが夢中になるのは、ばかばかしいギャグとスピード感、そしてページをぱらぱら動かして絵が動いて見える「フリップ・オー・ラマ」のしかけです。わざと子どもの手描き風にした絵とつづりのまちがいは、「自分にも描けそう」と思わせてくれます。
日本の子が読むときは、「子どもが描いた」設定のためにわざとのつづりまちがいが出てくるので、正しい英語と区別できるよう声をかけてあげてください。おならやおしりのギャグ、ドタバタの暴力表現があるので、好みは分かれます。英語版にはオーディオブックもあります。まんがを読み慣れた日本の子には入りやすく、長い英文が苦手な子の多読のきっかけとして人気のシリーズです。
読む順番のコツ
登場人物の関係や、ペティの子ねこなど途中から加わる仲間の話が巻をまたいでつながっていくので、第1巻 Dog Man から刊行順に読むのがいちばん楽しめます。1冊がいくつかの章やエピソードに分かれているので、1章ずつ区切って読んでもかまいません。気に入ったら、作中の「作者」ジョージとハロルドが主人公の Captain Underpants にも進めます。
こんな子に
字ばかりの本は苦手だけれど、まんがなら何時間でも読める子に。内容は小学校低学年〜中学年向けで、ギャグで大笑いしたい子、自分でもまんがを描くのが好きな子にとくに向いています。
読む順番
英語版の刊行順(2026年9月時点で刊行済みの14巻)。題名の多くは有名な文学作品のもじりになっています。
- 1

- 2
Dog Man Unleashed
- 3
Dog Man: A Tale of Two Kitties
- 4
Dog Man and Cat Kid
- 5
Dog Man: Lord of the Fleas
- 6
Dog Man: Brawl of the Wild
- 7
Dog Man: For Whom the Ball Rolls
- 8
Dog Man: Fetch-22
- 9
Dog Man: Grime and Punishment
- 10
Dog Man: Mothering Heights
- 11
Dog Man: Twenty Thousand Fleas Under the Sea
- 12
Dog Man: The Scarlet Shedder
- 13
Dog Man: Big Jim Begins
- 14
Dog Man: Big Jim Believes
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
- Captain Underpants(シリーズ)
Dog Man の作者として作中に出てくるジョージとハロルドが主人公の、元になったシリーズです。文章の章とまんがのページが交互に出てくるので、絵中心の本から文字の多い本へ移る次の一歩にぴったり。第1巻は約7,500語で、Dog Man とほぼ同じ長さから始められます。
- Diary of a Wimpy Kid(グレッグのダメ日記)(シリーズ)
手描きの絵とギャグが好きな子が、もう少し長い本に進むなら。中学生グレッグの絵日記で、全ページに絵が入りますが、文章が中心になり、語数も約1万9千語と Dog Man の3倍ほどに。学校や家族のあるあるで笑いながら、長い英文を読み切る力がつきます。
- Magic Tree House(マジック・ツリーハウス)(シリーズ)
まんがから、挿絵入りの文章の本に移るなら。1冊約4,700語と Dog Man より短く、1章が数ページで区切れるので、文字が中心のページにも無理なく慣れられます。恐竜や海賊の時代へ飛ぶ冒険で、ドキドキする展開が好きな子なら続けて何冊も読めます。
よくある質問
- Q. 英語が苦手でも読めますか?何年生から?
- 1冊240ページほどありますが、ほとんどが絵で、語数は約6,500語です。ふき出しの短い口語が中心なので、英語を1〜2年学んだ英検5〜4級程度の小学生でも、絵を手がかりに話を追えます。単語が全部わからなくても笑える場面が多く、1冊を最後までめくる成功体験づくりに向いています。音読するなら、登場人物ごとに声を変えると盛り上がります。
- Q. 全部で何巻?どこから読めばいいですか?
- 2026年10月時点で14巻が出ていて、第15巻 A Sprinkle in Time が2026年11月に発売予定です。仲間が巻をまたいで増え、悪役ペティが少しずつ変わっていく流れがあるので、第1巻 Dog Man から刊行順に読むのがいちばん楽しめます。題名だけでは順番がわかりにくいので、表紙の巻番号を目印にしてください。
- Q. 日本語版はありますか?
- 『ドッグマン』の題で、中井はるのさんの訳により飛鳥新社から2019〜2020年に3巻まで出ています。4巻から先は英語版で読むことになります。日本語版で登場人物や笑いのパターンをつかんでから英語版の同じ巻を読むと、知らない単語があっても筋が追えるので、英語のまんがに慣れる橋わたしになります。
- Q. つづりのまちがいやギャグは気になりませんか?
- 作中では子どもが描いたまんがという設定のため、わざとつづりをまちがえた手書きの文字が出てきます。英語を習っている最中の子には、作者がわざとまちがえているのだと一言伝えておくと安心です。おならやおしりのギャグ、ドタバタの戦いも多いですが、友情や家族、やり直すことの大切さが話の芯にあります。