ブックリンカー

英語のシリーズ

Magic Tree House

マジック・ツリーハウス

既刊40巻(2026年10月時点)(刊行中) 本編(#1〜#40)の数。もとは本編の29〜55巻として出ていて、のちに別シリーズとして番号がふり直された Merlin Missions 27巻、ノンフィクションの Fact Tracker、グラフィックノベル版は数えていません。

作:Mary Pope Osborne

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

Magic Tree House は、アメリカの作家メアリー・ポープ・オズボーンが1992年から書きつづけている冒険シリーズです。ペンシルベニアの森で、はしごのついた木の上の小屋を見つけたジャックとアニー。小屋にある本の絵を指さして「ここに行きたい」と願うと、その時代や場所へ本当に飛んでいけます。恐竜の時代、中世の城、古代エジプト、海賊の島など、巻ごとに行き先が変わるのが最大の魅力です。

英語は、英語圏の子どもが絵本を卒業して最初に読む「チャプターブック」の水準です。1冊は70ページ前後・約10章で、推定の語数は5,000語弱。1章が短く、文も単語もやさしめで、ところどころの挿絵が場面の理解を助けます。初期の巻はほぼ同じ長さと難しさで進み、シリーズ後半や、別シリーズとして整理された Merlin Missions になると1冊が長くなり、語彙も少しずつ増えていきます。

子どもが夢中になるのは、毎回「行って、事件にあって、帰ってくる」という型が決まっていて安心して読めるうえ、行き先の知識が自然に身につくからです。慎重でノートに記録をとる兄ジャックと、こわいもの知らずの妹アニーのやりとりも楽しく、恐竜や歴史が好きな子は図鑑と行き来しながら読み進めます。

日本の子にとっての良さは、同じ型の本がたくさんあることです。1冊読めたら次も同じくらいの負担で読めるので、多読の量を積みやすいシリーズです。日本語版は「マジック・ツリーハウス」としてメディアファクトリーから出ているので、日本語で筋を知ってから英語で読む、という使い方もできます。英語版にはオーディオブックもあり、耳で聞きながら文字を追う練習にも向いています。

読む順番のコツ

第1巻 Dinosaurs Before Dark から4巻までは、小屋の持ち主をめぐるなぞが続いているので、この4冊は順番どおりに読むのがおすすめです。そのあとは1冊ごとに話が完結しているので、恐竜、海賊、宇宙など、子どもの好きな行き先から選んでかまいません。1日1〜2章ずつ区切ると、無理なく1冊を読みきれます。

こんな子に

英語の絵本やフォニックスの本は読めるようになって、次は章のある本に進みたい子に。内容は小学校低学年〜中学年向けで、英語を学ぶ小学生なら学年を問わず楽しめます。

読む順番

英語版の刊行順で、最初の10巻を載せています。シリーズは本編と、のちに別シリーズとして番号がふり直された Merlin Missions を合わせて60巻を超えます。

  1. 1
    『Dinosaurs Before Dark』の表紙
    Dinosaurs Before Dark

    恐竜の時代へ。シリーズのはじまりの巻

    小1〜小4読みごたえEnglish
    あらすじを読む →
  2. 2
    『The Knight at Dawn』の表紙
    The Knight at Dawn

    中世の城へ

    小1〜小4読みごたえEnglish
    あらすじを読む →
  3. 3

    Mummies in the Morning

    古代エジプトへ

  4. 4

    Pirates Past Noon

    海賊の時代へ。最初の4冊のなぞがここで一区切り

  5. 5

    Night of the Ninjas

    昔の日本へ

  6. 6

    Afternoon on the Amazon

    アマゾンの熱帯雨林へ

  7. 7

    Sunset of the Sabertooth

    氷河期へ

  8. 8

    Midnight on the Moon

    月面へ

  9. 9

    Dolphins at Daybreak

    海の中へ

  10. 10

    Ghost Town at Sundown

    西部開拓時代の町へ

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • The Wild Robot(野生のロボット)(シリーズ)

    毎回ちがう土地の自然や生きものに出会うのが好きだった子に。無人島でロボットが動物たちと生きていく物語で、1〜3ページの短い章が続くので区切って読めます。語数は約2万7千語とこのシリーズの5倍ほどですが、挿絵も多く、はじめての長編に向いています。

  • 『Stuart Little』の表紙
    Stuart Little

    ネズミの姿で生まれたスチュアートが、小さな体で町や旅に出ていく冒険の物語です。章ごとにひとつの出来事が描かれるので、「行って、事件にあって、帰ってくる」テンポに慣れた子が読みやすい1冊。語数は約2万4千語で、長い物語への最初の一歩になります。

  • 『Charlie and the Chocolate Factory』の表紙
    Charlie and the Chocolate Factory

    ふしぎな場所に入りこんで次々に事件が起きる話が好きな子に。チョコレート工場の見学中に、子どもがひとりずつ姿を消していく展開に引きこまれます。語数は約3万語に増えますが、章が短く会話も多いので、中学年からひとり読みに挑戦できます。

  • The Chronicles of Narnia(ナルニア国物語)(シリーズ)

    ジャックとアニーのように、子どもたちが別の世界へ入りこむ物語が好きな子に。洋服だんすの奥からナルニアへ行く4人のきょうだいの冒険です。1冊目は約3万8千語で、イギリスの古い言い回しもまじるので、高学年になって英語に慣れてからの目標に。

よくある質問

Q. 英語は何年くらい学んだ子向けですか?
1冊は70ページ前後・約4,700語で、1文は10語前後の短い文が中心です。フォニックスを終え、英語の絵本や初級読本をひとりで読めるようになった子、目安としては英語を2〜3年続けてきた小学生、英検4〜3級程度から挑戦できます。1章が5〜7ページなので、1日1章ずつ音読しても1〜2週間で1冊を読み切れます。
Q. 全部で何巻?どこから読めばいいですか?
2026年10月時点で本編は40巻まで出ていて、2025年の Sea Otter Sunrise が最新です。このほか、もとは本編の29〜55巻だった Merlin Missions が27巻あります。最初の4巻はなぞがつながっているので Dinosaurs Before Dark から順に読み、そのあとは恐竜や海賊など、子どもの好きな行き先から選んでかまいません。
Q. 日本語版はありますか?
『マジック・ツリーハウス』の題で、食野雅子さんの訳によりメディアファクトリー(現在はKADOKAWA)から出ていて、2話を1冊にまとめたカラー新装版の刊行も進んでいます。日本語版は題名が英語版と大きくちがう(第1巻は『恐竜の谷の大冒険』)ので、読みくらべるときは行き先の時代や場所で対応を確かめると探しやすいです。
Q. Merlin Missions は本編とどうちがいますか?
Merlin Missions は、魔法使いマーリンから任務をあたえられて出かける、少し大人びた冒険のシリーズです。1冊が100ページをこえ、文章の量も本編よりぐっと増えるので、本編を何冊か読んで英語に慣れてから進むのがおすすめです。もとは本編の29巻以降として出ていたため、古い版では番号が本編とつながっています。

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